かつ爺の「山の歳時記」

ゴミを拾いながら徒然に書いた山日記

四季の山歩き

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国立公園と国定公園の二山を登る
鳥海山(2236m)鳥海国定公園
月山(1984m)磐梯朝日国立公園



2006年8月13日(日)晴れ
JA小牧集合15:30 15:40→小牧東インター15:45→米山SA夕飯19:45 →中条インター22:20→庄内三川道の駅夜営23:25

2006年8月14日(月)晴れ
庄内三川道の駅6:15→鳥海山鉾立駐車場7:10 7:35→賽の河原8:40 8:45→御浜小屋9:15 9:30→七五三掛分岐10:40 10:55(千蛇谷経由)→頂上大物忘神社12:25 13:10→新山山頂13:35 13:45→頂上大物忘神社14:00 14:30(外輪山経由)→鉾立駐車場18:00

8月13日(日)JA篠岡で合流し小牧東インターから中央道、長野道、上信越道、北陸道、日本海東北自動車道を経由して国道7号線をひた走る。途中酒田市内庄内三川道の駅で、夜営する。
今回山行する鳥海山と月山は共に独立峰で、山麓にテントを張り日帰り登山を計画した。


鳥海山(2236m)

8月14日(月)ガス時々晴れ間が広がる
テン場を6時15分出発し、鳥海ブルーラインの鉾立て駐車場へは7時10分に到着した。広い駐車場はほぼ満杯、僅かな空きを見付け駐車する。

7時35分登山届を済ませ、象潟口登山口から登山を開始した。整備の行き届いた石段の道は、段差も小さく我々老人部隊にとって足に優しく、片道9キロの長々場の行程には実にありがたい。
展望台を左に見て緩やかに登る道の両側には早くもヨツバヒヨドリ・ハハコグサ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロと歩を進める足元には、次々と多彩な花に目を奪われる。

賽の河原(25000/1地形図の(象)の文字付近・登山口から約2.6km)で、始めて雪渓を見る。溶岩大地の窪みを清流が流れ、遠く鶯の声も聞かれた。ザックを下ろし5分ほどの小休止をする。時刻は8時40分。

ここまで幾つかのピークを見てきたが、登山道はこれらのピークを避け緩やかな登りが続いた。鳥海山の懐の深さを現実に体感している。賽の河原から正面に見る鞍部を目指して登る道も、多少勾配はきつくなるが道端に咲く色取り取りの花、吹きすぎて行く涼風は、心身に活力を蘇らせてくれる。大きく斜面を巻くと正面に石垣に囲まれた赤い屋根の御浜小屋が流れる霧に見え隠れしていた。9時15分御浜小屋に到着した。

擦違う登山者から「鳥海湖は霧で見えなかった」と聞いていたが小屋の裏から見下ろす湖面はやはり深い霧に覆われ視野を遮る。救われるのは斜面に咲くウゴアザミの群生や苔かと見まがう緑濃い草原、そこかしこに咲くニッコウキスゲの黄、ミヤマシャジンの清楚な薄青色がモノトーンの世界の中で色彩の存在を示しているようだ。9時30分御浜小屋を後にした。

緩やかな登りは「扇子の森」御田ヶ原(標高1759m)まで続いた。御田ヶ原からの展望は素晴らしいの一語に尽きる。行く手には、始めて霧の中かに見え隠れする鳥海山の全容を見た。黝い這い松と薄灰色の雪渓が流れる霧に見え隠れしていた。右手には稲倉山が奈曽渓谷から湧き上がる雲にうっすらと姿を見せる。左後方を振り返る。鳥海湖はまだ姿を現わさなかったが、遠く庄内平野の田園地帯が霧の彼方に見られ、その先に続く日本海は空の色に溶け込んでいた。
「ここに寝そべり一日中周りの景色を見ていたいね」「コーヒーにケーキでゆっくりするのもステキネ」と会話も自然にボルテージがあがるほどに、周囲に広がるお花畑には、ニッコウキスゲ、ミヤマシャジン、チョウカイアザミ、ウゴアザミ、ハクサンフウロなど、うっかりすると登山靴の犠牲になるほどの高山植物が霧の雫を輝かせていた。

御田ヶ原から一旦長い石段を下る(標高差60m)。鞍部で右へ万助小屋、滝の小屋への道を分ける。登山道はここから登りになるが30分ほどで、噴火口の外輪山をたどる道と、外輪山の底を歩く千蛇谷コースを分ける「七五三掛」分岐点10時40分に着いた。小休止、iさん差し入れのビスケットとチーズ、スポーツドリンクで水分とエネルギー補給。

深い千蛇谷からは絶え間無くガスが吹きあがる。切り立った外輪の荒々しい岩肌が目の前に立ちふさがる。その崖縁を登山者の影が小さく蠢く。
七五三掛分岐からは鳥海山の山頂の一部が見える。荒々しい岩のモンスターに、霧が渦巻き黝い岩肌を一瞬見せるがじきに霧の中へ姿を消す。「遠くから見ている鳥海山は綺麗な姿なのにここで見る姿は不気味だね」iさんが呟いた。

10時55分霧の千蛇谷へ鉄梯子を下る。約5mの梯子を下り、草付きの斜面をトラバース気味になおも下ると、前方に千蛇ヶ谷が雪渓を残していた。30センチに満たない細い道を注意しながら雪渓に降り立つ。私は雪渓と書いたが、白馬岳の大雪渓や針ノ木岳の雪渓とは違い巾も20mとは満たない谷底に残る残雪と形容したほうが妥当であろう。その雪渓を横断する。谷底から見上げる外輪山は、ガスに包まれていた。その縁を歩く登山者の姿がガスの切れまから時々小さく見うけられる。「こうして見ていると人の姿も小指の爪にも満たないね」と私。鳥海山山頂の新山とその奥にある七高山もガスの中であった。

鳥海山の大物忌神社(おおものいみじんじや)へは12時25分。ここから仰ぐ鳥海山山頂(新山)は黝い岩の累積した塊(岩峰)と想像して間違い無いだろう。この一画にだけどうしてこのような巨岩の塊が累積しているのか不思議である。「まさかクレーンで吊り上げた訳でもないのに不思議ですね」Tさんが誰にともなく話しかけた。

我々が今朝、庄川三川のキャンプ地で見た鳥海山は、長い裾を左右に広げた端麗な姿を見せてくれた。それこそ100名山として、深田久弥氏が推奨した「名山と呼ばれるには色々の見地があるが、山容秀麗という資格では、鳥海山は他に落ちない」とその美しさを絶賛している。実際にその姿は東北随一の名峰と古代から人々に恐れあがめられ、信仰の対照として今に続いているのだが、この見上げる岩峰は醜悪さでは一級でありとても秀麗な山形とは趣が一致しない。私はここで神仏論を展開する気はさらさらないが、この山の姿こそ神でり幾度となく火を吹き山は爆発噴火を繰返した。人々はそれを神の怒りと考えたのは当然の成り行きあった。ゆえにこの地に神殿を建て、火を吹く神を静め恐れ敬ってきたのであろう。
現代の社会に生活する我々の世界とは程遠かったのだ。

この巨大な岩を4本の手足を使って約20分、13時35分鳥海山山頂(新山)の頂きに立った。山頂は狭く先着していた二人の登山者、我々4人、後から登ってきた二人の登山者(この登山者は100名山を鳥海山を最後として完登したと喜んでいた)の計8人で立錐の余地もなかった。

鳥海山(新山)からの展望は素晴らしかった。湧き上がる雲の合間には、庄内平野の薄緑色が広がっていた。「あの緑が全てお米なんて想像もつかない!!」「米所を潤す水はこの山から流れる恵みみたいなものだね」と下界を見ながら山頂からの絶景を堪能した。

狭い山頂には次々と登山者が登ってくる。私達は13時45分記念撮影し山頂を後に頂上大物忌神社に下山した。

頂上大物忌神社脇の草原でコーヒーの沸く間、草原のあちこちに咲くチョウカイフスマを撮影、これで今回の山行目的はすべて達成できた。
仲間達と熱いコーヒーで無事下山を誓い乾杯。コーヒータイムの後14時50分往路とは別の外輪山をたどるコースを帰路に山頂を後にした。

外輪山は小さなアップダウンの連続で、疲れた足には辛かったが右側にきれこんだ外輪の縁を伝うために展望は実に素晴らしかった。眼下には今朝ほど登って来た千蛇谷の雪渓その遥か先に朝倉岳、目の前に鳥海山(新山)山頂、七高山、そして、左側にはなだらかに裾を引く斜面、そこには点々と雪渓が残り色取り取りの花が所狭しと咲いている。「豊な残雪、豊富な高山植物」地元山形の人が自慢する鳥海山のほんの一片を見て帰路の道を急いだ。鉾立駐車場着18時

往路歩行時間6時間・帰路歩行時間4時間15分 全行程歩行時間休憩含む10時間15分
往路歩行距離千蛇谷経由約8、775m・帰路歩行距離外輪山経由9、450m 全歩行距離18、225m(25000/1地形図による)

写真説明
1) 象潟口コース登山口にて
2) ニッコウキスゲの咲く道
3) 七五三掛分岐から見る外輪山の縁と登山者、千蛇谷へはここから梯子を伝い谷へ下る
4) 千蛇谷から見上げる鳥海山(新山)
5) 鳥海山山頂にある大物忌神社と鳥海山(新山)
6) 新山への道(登山者が岩の割れ目へ向かっている)この割れ目を抜け登り返すと、新山頂上
7) 登山道に咲く花
8) 鳥海湖を望む
9) 扇子森付近のお花畑と鳥海山
10) 扇子森(1759m)から振り返ると鳥海山が始めてくっきりと姿を現わしていた。

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上信越高原国立公園・池糖と花の山旅(その3)

火打山(2462m)妙高山(2454m)を歩く
2006年8月1日(火)〜8月3日(木)


8月3日(水)晴れ
黒沢池ヒュッテ 5:15→大倉乗越5:40 5:45→燕新道・長助池分岐6:25 6:30→妙高山山頂7:35 8:20→燕新道・長助池分岐9:30 9:40大倉乗越10:28→黒沢池ヒュッテ10:50 11:50→富士見平12:30 12:40→黒沢出会13:30 13:50→笹ヶ峰14:55

四辺を山に囲まれた黒沢池ヒュッテから見上げる狭い空間は、蒼一色で今日の山行を暗示しているようだった。5時15分黒沢池を出発する。昨日火打山から眺めた「山高帽子」は人を寄せ付けない壁のように見えたが、果たして登山道はどのようにその壁を登っているのであろうか。地図を見る限りほぼ直登である。期待半分、登れるかなの不安半分。

小屋から外輪山の大倉乗越までの登山道は、案内書によると急登とあったが、ゆっくりペースでコースタイムの範囲で到着した。大倉乗越で始めて妙高の姿をまじかに見た。カメラのレンズをワイドにしても、その巨体はフアインだーからはみだしてしまった。でかい山体は我々に挑戦するかのように立ちはだかっていた。

つぶさに山の斜面を観察した。屏風の壁を登山道は、左右に3mほど曲がりくねりながら登っている。「これは、空谷を詰めて行くのかもしれないね」壁を見詰めていた仲間の一人が呟いた。「45度はあるね」私が呟く。「登るより仕方ないね」仲間が呟く。

我々は、大倉乗り越しから急な崖道を約90mくだった。夏の早い時期にはアイゼンが必要になる場所でもある。ロープが取り付けられていて、さほどの危険は感じないがそれは無雪期のことで、雪のある場合は我々老人には薦められない危険なコースでもある。下りきったところから水平に外輪山を巻く、眼下には長助池の池糖が点在するのが良く見える。この水平の巻き道で斜面から流れ落ちる雪渓を横断する。幸い雪渓はシャーベットで靴先を打ちこむようにステップを切れば危険は感じなかったが、7月初旬の山行だったら、ピッケル・アイゼンは必要だったろう。

長助池分岐から、妙高山への登りになった。登山道は最初右から落ちる雪渓に沿って狭い谷を詰めるが、100mほど上流で左の斜面に取り付くと後はひたすら急登を登るだけ。
腕と足を交互に使い、無理やり体を押し上げる。幸いザックの荷物の大半を、ヒュッテに預けた日帰り登山スタイル。サブザックの中は水と雨具と僅かな非常食。それでも、長助池分岐からの標高差約400mの急登はキツカッタ!!登路も緩やかになり巨大な衝立岩を右に巻くと突然頭上が明るくなり、標高2445m・妙高山山頂に飛び出した。時刻は7時35分。

山頂からの展望は素晴らしいの一語に尽きる。白く雪形を残す北アルプスは朝日岳を始めキラ星のごとく峰を連ねている。素晴らしい展望に一同声も無かった。「あれが大雪渓だ!!」「ほんと!!人が見える!!」そんな冗談まで飛び出す愉快な高齢者の仲間達。

「百名山のオンパレードだね」私の横でIさんが呟いた。目の前の高妻山、昨日登った火打山、焼山の先に雨飾も見える。私達は妙高南峰の岩のテラスに腰を落着け360度のパノラマを思う存分脳裏に刻み、8時20分下山を開始し黒沢ヒュッテには10時50分に着いた。

黒沢池ヒュッテで昼食の後、11時50分笹ヶ峰へ向けて帰途に着いた。

今回の山行は100名山の火打山・妙高山の登攀もさる事ながら、池糖の植物を観察することも目的としていた。5つの池糖の内2つまで観察してきたが最後に残った湿地、黒沢池は黒沢ヒュッテの前から雪渓を登リ詰めた処に大きく広がっていた。

湿原を覆う緑の絨毯は花期をまじかに控えた「イワイチョウ」白い綿毛が風に揺れる「ワタスゲ」の大群生が我々5人を迎えてくれた。一昨日高谷池ヒュッテでお会いした京都のご婦人が「尾瀬の湿原も綺麗ですが、黒沢の湿原もとても素敵でした」と話ていた通り、見渡す湿原には霧が流れ緑と白のコントラストは幽玄の地をさ迷っているような趣さえ感じる。

歩き易い長い板道はどこまでも続いて、板道の先は霧の彼方に消えていた。歩く5人の足音のみ。「どこまで続くのかねぇ〜」誰かが呟く、「王様の気分だね!!」と私。実際この広大な湿原を占有しているのは自分達5人のみの世界だと思うと、その様な気分にも成るのだから爽快でもある。

小さな沢を渡る。やっと湿原とも分れる時がきたようだ、地名も「池尻」と言う。この付近には「ハクサンフウロ」の群生も見られた。

緩やかな登り降りを繰返し、火打山、高谷池への分岐「富士見平」へ12時30分に着いた。小休止の後12時40分に出発した。これより12曲りの急登を逆に急坂下降がまっている。一昨日喘ぎながら登ったこの道も、帰りは足取りも軽い。時々立ち止り道端に咲く花を撮影しながら、13時50分黒沢出会いに着いた。小休止、空のペットボトルに補充をする。流れる水で喉を潤す。「うまい!!」14時15分黒沢出会いを後にし、ブナ林に付けられた板道を通り14時55分笹ヶ峰登山口駐車場へ帰ってきた。


写真説明
1) 妙高山山頂から見た右から火打岳・影火打山・焼山
2) 妙高山山頂からの北アルプス展望
3) 妙高山山頂からの北アルプス白馬岳と白馬三山展望
4) 妙高山山頂からの北アルプス槍・穂高岳展望
5) 妙高山山頂
6) 黒沢池ヒュッテ従業員と共に
7) 黒沢池湿原
8) 黒沢池湿原
9) 黒沢を渡る
10)大倉乗り越しから妙高山全景

13日から17日まで、鳥海山・月山を歩いてきますのでしばらくお休みさせていただきます。帰ってまいりましたら、又訪問させていただきます。。。。暑さ厳しい折柄皆様には、お身体くれぐれもご自愛下さって暑い夏をお過ごし下さいますよう念願致しております。

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上信越高原国立公園・池糖と花の山旅(その2)

火打山(2462m)妙高山(2454m)を歩く
2006年8月1日(火)〜8月3日(木)

8月2日(水)晴れのち曇一時雨

高谷池ヒュッテ 6:30→火打山 8:15 8:35→高谷池ヒュッテ 9:45 高谷池ヒュッテ 10:30→黒沢池ヒュッテ 11:30

山小屋の朝は早い、午前3時には早立ちの登山者が動き始める。
ヘットライトの光が、あちこちでうごめいていた。まだ夜明けには早い、見上げる空に銀河が弧を描いて流れていた。暗い湖面にも星屑がまたたいている。火打山が黒いシルエットを見せ静かに夜の明けるのを待っている。

私達は朝霧の流れる中を、午前6時30分火打山に向かう。池糖には緩やかに霧が流れる。ハクサンコザクラの薄赤紫色が緑の中で一段と鮮やかだった。

桁外れに積雪の多い信越県境に位置するこの山域の特長だろうか、大小五つの池糖が点在する。その五つある池の内、今回の山行では三つの池を巡る計画を立てた。先ず第一日目に宿泊する、高谷池ヒュッテ前に広がる「高谷池」ここにはハクサンコザクラが群生を作っていた。二日目に歩く「天狗の庭」三日目に歩く「黒沢池」と、妙高山への登路から見下ろす「長助池」、この長助池を合わせれば何と四個の池をめぐることが出来る「山登りをするのか、池巡りをするのか」と仲間から揶揄されるほど今回の山行は池が付いて廻るのだが、花を趣味にする私には期待に溢れた山行と言える。


「天狗の庭」から始めて火打山の全容を見る。湖面に「逆さ火打」が鮮やかに映る。ここ天狗の庭では、イワカガミ・ハクサンチドリ・ワタスゲなど、久しぶりの対面となった。

雷鳥平から見上げる火打山はすでに手が届くほどに近くなっていた。振り返れば明日登る妙高山が外輪山の前方に姿を現わしていた。写真などに紹介される峨々とした岩山を想像していたのだが、何とそこに見える妙高山は40年ほど前まで紳士諸君の愛用していた山高帽子そのものだった。

眼下には、天狗の庭が箱庭のように小さく見える。時々池糖がきらきら光るのは静かな湖面を風が渡って行くからであろうか。突然「ぐわ!!ぐわ!!」と鳴声が聞こえる。「ライチョウ」の警戒を発する声が辺りに響く。しばらく耳を済ませ彼らの姿を追い求めて見たが、我々が火打山をから下山するまで姿を現わす事はなかった。

火打山山頂からの展望は、雲さえなければ素晴らしいの一語に尽きるだろう。昨晩泊った高谷池が目の下に小さく見える。時々雲が流れ一瞬だが、姿を隠す。北アルプスは雲の中だった。それでも高妻山・黒姫山は望見できた。稜線沿いの焼山も雲に隠れ時々姿を見せるだけ、雨飾山も雲の中だった。幸いと言うのか明日登る妙高は時々雲の隠れるが常に我々の目の中にあった。

展望に満足し8:35山頂をあとにした。

高谷池ヒュッテから黒沢池ヒュッテまでの一時間は、周囲を雲に取巻かれていたことも一因だろうが、身体を黒沢池ヒュッテまで運んだと形容すれば良いような単調な稜線を歩いた。
(ただし、この文章をブログに掲載するに当たって、登山道の一部が不明瞭になっていましたので、この登山道を歩かれる登山者の皆さんが安全に通過して頂きたいと思い危険個所を書きこんでおきますので参考にしてください。)
危険個所
は、高谷池ヒュッテ側から出発した場合、茶臼山への登り部分が崩壊しています。
迂回路が新しく設置されていますが、案内標識がないのと道が新しい為靴跡も少なく迂回路の認識が無いまま崩壊地点に到達してしまいます。
崩壊個所にはステップが刻んであり、ロープも張って有ります。問題はこのロープの先端部分がどのような処置で固定されているのか下から見上げるだけでは分りません。
次にこのロープを頼りにロープの先端まで登ったとします。そこから先には道らしいものは確認できず、左へ4から5mトラバースして登山道に到達するようですが、その間はロープが設置されていません。高谷池ヒュッテから出発した登山者は崩壊地点が下から上への登りになりますから注意さえすれば何とか通過できると思いますが、雨天時には危険です。

黒沢池ヒュッテから出発した場合には茶臼山の崩壊個所は降りになります。新しく出来た迂回路との分岐点には道の上に木の枝が数本道を塞いでいますからそこから迂回路に道を変えてください。


この標識があいまいな点に付いては関係機関に連絡をしておきましたから早急に対処していただけると思います。。。安全に通過いただくことを祈っています。

写真説明
1)高谷池ヒュッテから朝の火打山
2)朝霧流れる高谷池
3)朝の湖面
4)高谷池ヒュッテの人達と
5)高谷池とヒュッテ
6)雪渓を歩く・前方は火打山
7)火打山頂から高妻山
8)火打山頂から妙高山
9)火打山の隣にある焼山
10)天狗の庭から火打山全景

火打山(2462m)
湿原と登山道に咲く花 (その1)
笹ヶ峰・妙高登山口〜森林限界付近迄
2006年8月1日(火)


1)「キヌガサソウ」ユリ科 キヌガサソウ属
「日本固有」の植物で中部以北の山地から亜高山帯に分布する。

森林限界をぬけると、やや湿ったところに群生を作っていた。写真は森林限界線付近の登山道脇で撮影した。翌日火打山への登山道脇や「天狗の庭」付近にも大きな群生を作っていた。




2)「ギンリョウソウ」イチヤクソウ科 ギンリョウソウ属
タツノオトシゴかと思う姿形から銀竜草と名付けられた。葉緑素を持たない腐生植物。

森林限界の湿った林の中に咲いていた。付近を捜して見たが、個体はこの他には見られなかった。




3)「サンカヨウ」メギ科 サンカヨウ属
中部以北の山地から亜高山帯に分布する。

森林限界を過ぎ草源の登山道脇に咲いていた物を撮影した。サンカヨウは翌日登った火打山ライチョウ平付近まで見る事が出来た。





4)「タカネザクラ」別名/ミネザクラ バラ科 サクラ属
5)「タカネザクラ」別名/ミネザクラ バラ科 サクラ属
「日本固有」の植物で中部以北の亜高山帯から高山帯に分布する。

森林限界線を越え左手前方に火打山を見ながら歩いていると、右手斜面に水音がして少量だが涌き水が出ていた。カップに受け飲み干した。「うまい!!」代わるがわるカップの回し飲みをし、ふと見上げると、なんと!!サクラが咲いているではないか。

汗を流しながら歩いている内は、季節は夏でも一旦休止すれば、標高2000mを越えた地点ではようやく春を迎えたばかり、肌に感ずる風の爽やかさは春そのものだった。

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