Le plaisir de la musique 音楽の歓び

音楽文筆家(!?)、大久保 賢の徒然草

連弾は面白い

 前回、たまたま見つけたチャイコフスキーの連弾の動画だが、これが東京芸大の「角野クラス ピアノ4手連弾による演奏会」というシリーズの中のものである: https://www.youtube.com/channel/UC8omTA4OS2dW7dbCs_Y5tTg 。 仕事の合間にいくつか視聴したが、なかなか面白い。2人による演奏の方が、原曲よりもスリリングなところがあり、お馴染みの(聴き飽きた!?)名曲が新鮮に聞こえるのだ。  ところで、演奏行為の現象学的分析は、独奏ではなく、むしろ、二重奏を取り上げた方が面白く、かつ、実りある成果が得られるのではなかろうか。それが(少なくとも西洋芸術音楽の)演奏の最小単位であって、独奏はその特殊形態であると考えることもできるからだ。

その他の最新記事

すべて表示

文字通りでは……

2018/10/14(日) 午後 10:16

 たとえば、何かの交響曲をピアノ独奏用に編曲するとすれば、第一に考えられるのは、原曲が持つ効果をできるだけ損なわずに、最大限に移し替えることだろう(リストが行ったベートーヴェンやベルリオーズの交響曲の編曲は、その点が実に見事になされている)。が、それは原曲の音をできるだけ削らないことで達成されるわけではない。  たとえば、次にあげるチャイコフスキーの第5 ...すべて表示すべて表示

交響楽的経済学

2018/10/10(水) 午後 10:39

 その後、森嶋通夫の自伝残り2冊も読んだ。精確に言えば、目を通した。細かく読む心のゆとりは今はないからだが、いずれきちんと再読したいと思うほどに面白かった。  中でも大いに興味を持ったのが、『終わりよければすべてよし』の中で説かれていた「交響楽的経済学」という考え方だ。これは経済学に限らず、他の学問分野にも適用できるものである。いずれここでも、紹介し、私 ...すべて表示すべて表示

 森嶋通夫(1923-2004)の自伝、『血にコクリコの花咲けば――ある人生の記録』(朝日新聞社、1997年)を読んだ。これは3冊ある自伝中の最初のもの。以前から気になっていた人であり、小室直樹の恩師でもあるので、小室の評伝を読んだ機会に森嶋の自伝にも手を伸ばしたわけだ。  この『コクリコ』では、旧制高校に入り、そして、大学で経済学を学び始め、軍隊に召集 ...すべて表示すべて表示



.


みんなの更新記事