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日曜日の朝。 美奈は部屋にいた。 今日は友達と出かける約束があったが、急に思い立って約束をキャンセルした。 友達には次回埋め合わせをするということで許してもらった。 今日は部屋の掃除と模様替えをしたかった。そんな気分だった。 マサトがまたこの部屋を訪れるという、確信で心がわくわくしていた。 女心が部屋をキレイにしたかった。 マサトとはあれから仲良くメールとか電話をしている。 以前のように回数はすくないが、美奈は十分満足していた。 恋人時代は、メールや電話の回数が(好きの証)だと、勘違いして自己満足していたが、そのことが、男に負担をかけていたと理解した美奈はもうそんな回数に捉われない。一日一回連絡がくるだけで安心できるようになっていた。 沖川先生の言うとおり、男のメールは女の10回分だという意味がよく理解できた。 そう考えると心に余裕ができる。今は、自然な日常生活の中で心配なくマサトのメールが心地よく入る。ケイタイに関心を示す必要もない。放っといても安心である。 ルンルン気分で美奈は部屋の掃除にかかった。 窓からは、夏も終わり秋風の柔らかな風が吹いている。 一時間ほどして、時計をみたらお昼近くをさしていた。 近くのコンビニでおにぎりでも買いにいこうと思い。洗面して口紅をつけてた。 そのときである。 「ピンポーン」 「誰かしら?」美奈は玄関に向かい。「はい。どなたですか」 「宅急便で〜す」聞き覚えのある声だった。 「え?え?」と思いながらドアを開けた。 マサトだった。 「こんにちは○○運輸です。宅配便をお届けにきました」 美奈は驚いた。 日に焼けて、たくましくなったマサト。以前とは別人のようだ。声も明るくはりのある声。着ているいる服は宅急便のユニホームだが、とてもさわやかである。 「ハンコお願いします」 「はい」美奈はウフと笑いながら、ハンコをとりにいった。慌てているせいかハンコがなかなか見つからない。その間マサトは玄関口でニヤニヤしながら待っていた。 「はい」と美奈がハンコを押すと。 「ありがとうございました」とマサトは大きな声を出し、ペコリと一礼した。そして次配達があるので失礼しますと走っていった。 「え?え・もう行っちゃうの」美奈はアゼンとした。 ベランダから外をみるとマサトが運転している配送車が見えた。 マサトはせわしく車に乗り、次の目的地へ向かって車を走らせた。 一瞬の出来事だったが、美奈の心臓はパンクしそうだった。今もドキドキしている。 「誰かしら」美奈は小さな小包を開けた。 その送り主はマサトだった。 その中身は、 美奈の左手の薬指に合う。 (エンゲージリング)だった。愛の宅急便である。。 美奈は、慌ててケイタイを手にした。 配送中のマサトのケイタイが鳴る。 <後は語るまでもない> 美奈との電話を終わるとマサトは 「ヨッシャアー!やったぜ!」 と握りこぼしを天につきあげた。 宅配車が♪踊っていた♪。 終わり。
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