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夏休みなので古代史にこだわらず、お子様にもわかりやすいところを扱っております。


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国宝二点の肖像画がどちらも別人?
「束帯姿の男が笏を持ち、畳の上に座している。安定した構図に支えられたその図像は単純明快である。描かれているのは、おそらく日本史上で最もよく顔を知られている人物の一人である。鎌倉幕府を開き、武家政治を開始した−源頼朝−その人である。
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 この源頼朝像は平重盛像・藤原光能像と伝える図像とともに京都・神護寺に由来する。(神護寺三像と呼ばれる)しかし、頼朝像を含め3つの図像に像主の名が記されているわけではない。単に『神護寺略記』という文書に依拠したものに過ぎないのである。本当にこの図像は源頼朝なのであろうか。

 本書は、中世肖像画における基本的な問題について検討を試みた上で、日本の中世肖像画の中で特に有名な神護寺の図像を中心として、その像主と制作年代について考察したものである。その結果、源頼朝像は足利直義像であり、13世紀に神護寺に納入された作品である可能性が高いことを指摘している。

 頼朝のイメージを人々の間に広め定着させる上で決定的な役割を果たしたのは写真による複製の出版である。中でも教科書などの出版物の挿絵に用いられたことによって、神護寺の頼朝像は歴史上の頼朝像の顔として確実なものとなった。」
http://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/magazine/025/book2.html

「1995年、美術史家の米倉迪夫(当時東京国立文化財研究所)により、伝源頼朝像は足利直義像であるとする新説が発表された。その後、歴史学者の黒田日出男が米倉説を補強する所説を発表している。」
◆米倉・黒田らの論拠
1 着用している冠の形式が鎌倉末期以降にしか見られない
2 毛抜型太刀の形式が13世紀-14世紀のもの
3 三像に使用されるほどの大きさの絹は鎌倉後期以降に出現し、それ以前は絹をつないでいたはず
4 三像の表現様式(眉・目・耳・唇などの画法)は、14世紀中期(室町時代前期)の肖像との強い類似が認められる
以上から(神護寺の)三像の成立は南北朝期に置くことが最も自然である。


さらに
康永4年(1345年)4月23日の日付の『足利直義願文』
「自分(直義)は結縁のため征夷将軍(足利尊氏)と自分の影像を神護寺に安置する」とある。

「この願文を元に、通常2人の肖像が並立する場合、右に上位者、左に下位者を配置することなどを根拠として、米倉は左向きの伝平重盛像が足利尊氏、右向きの伝源頼朝像が足利直義であると比定する。」

◆伝重盛像と同じ左向きの伝藤原光能像は足利義詮・全部別人
米倉は、京都等持院所蔵の足利義詮木像の風貌が伝藤原光能像と酷似していることを論拠とする。
黒田は政治史的観点に基づく義詮説を提示。
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「1345年から数年間は尊氏・直義の二頭政治が行われたが、観応の擾乱で両者の関係が崩壊し、観応2年に直義が尊氏に勝利すると、尊氏は一旦政治の第一線から退き、直義は尊氏の子・義詮をパートナーに選び、新たな二頭政治を開始した。黒田は、この時に尊氏像(伝重盛像)の代替として新たに義詮像(伝光能像)が描かれたのであり、尊氏像に見られる大きな欠損や折りジワは、義詮像が描かれた際に尊氏像が折り畳まれていたことを示すものだとした。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%AD%B7%E5%AF%BA%E4%B8%89%E5%83%8F

これらの肖像画は今、九州国立博物館に展示中。
頼朝像は精密な修復が為され、装束の細かい柄まで見られるようになっている。
その画風、スタイルからはあきらかに三点に共通点がある。
三人とも足利家の人だった可能性が強い。


また、これまで騎馬足利尊氏とされてきた有名な肖像画のほうは、尊氏ではなかったという説が有力。

徳川家康像とともに、過去の鑑定の杜撰さは問われることになりそう。

画像はいずれも世界文化社版 日本歴史シリーズ「源平の盛衰」から



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