ここから本文です

書庫全体表示

 

 
おしらせ
XPサポート終了に伴い、バージョンアップしたところ、これまでのフォントや画面サイズとはまったく変わっており、それにあわせる意味で、このブログも新しいデザインに変更しております。XPをお使いの方には見にくいかも知れませんが、ご了承ください。Kawakatu輩
 

 
 
からの続編。
 
 
イメージ 9
 
役行者について書かれている記録は
『続日本紀』『日本霊異記』『類聚国史』『扶桑略記』『水鏡』『一代要記』『帝王編年記』『袖中抄(しゅうちゅうしょう)』
『三宝絵詞』『今昔物語集』『元亨釈書(げんこうしゃくしょ)』など非常に多く、日本の伝承された人物としては群を抜いて語り継がれている。
 
その伝説の概略はそれぞれ
1 葛木山で修行し、「呪術を以って称せられ」(続日本紀)
2 「諸鬼神を唱ひ(いざない)催して曰はく「大倭国の金の峯と葛木の峯とに椅(はし)を度(わた)して通はせ」といふ」
  つまり吉野の金峰山(きんぷせん)と関わり(霊異記上巻第28話)
 
この二つの記録を基にしたと考えられる古い修験の諸遺跡が全国にちらばっている。
言えることは、この伝承が平安〜中世をさかのぼらないことである。
また、「はし」という文字を「椅」としていることからは、椅子(こしかけ)=階(きざはし)であったことがわかる。
これまた全国に椅子の木=ゆすのきを名前にする聖地・神社があることは、詳しいものなら気がつくはずである。あれは空へのびる階であるゆすの木などを神木とするからである。
 
小さな梯子段の踏み台や脚立がうちにあるが、腰掛にもなる。
椅子、梯子、橋、階は同じものなのである。
 
イメージ 3
イメージ 4
 
高知県檮原町
大分県柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)
 
イスノキ(蚊母樹、柞、Distylium racemosum)は、暖地に自生するマンサク科の常緑高木。別名、ユスノキ、ユシノキ、ヒョンノキ。
 
イメージ 2
 
とくにひょんの実は大きくなり、成熟すると表面が硬く、内部が空洞になるので、出入り口の穴に唇を当てて吹くととして使える。これが別名ヒョンノキ(ひょうと鳴る木)の由来とも言われる。また、この虫こぶがタンニンを含むので染料の材料として使われる。乾燥させると非常に堅く丈夫になるので、家具・木刀示現流系統の剣術で使用されているのは有名)・杖などの材料に、(柞灰(いすばい))は陶磁器の融剤とする。乾燥に強く丈夫なので街路樹として栽培されることもある。
 
外見は栴檀(ビャクダン)にも似て、実も似ているが、常緑である。
 
 
椅子になるからイスノキである。
ところが古代の巫女の着る袈裟状の上着は「いすひ 意須比」という。
 
 
イメージ 1
 
つまり「イス」という語そのものに、どうも神聖な意味があるようなのである。
椅の文字は木偏に「奇」である。音は「き」で、意味は奇しきである。
京都の天の橋立は、もとは椅立と書いた。
それはイザナギ・イザナミが降りてきたはしご、きざはしである。
高床式倉庫の階段もきざはしで、ぎざぎざになっている柱をななめにかけてある。
そして擬音語の「ぎざぎざ」も、きざきざのが本来の音である。とげとげしい男のことも「気障 キザ」という。
 
 
古代、椅子に腰掛けている人は特別な人である。
発掘で古墳などから背もたれ部がV字型(ハート型)の王のイスの埴輪がよく出ている。
役行者もまたその像はイスか腰掛に座っている。
 
 
              イメージ 5イメージ 7 
 
イメージ 6
 
 
 
吉野山の金峰山から、奈良盆地を飛び越えた金剛・葛城山系に橋をかけて、自在に行き来した役行者は、いわゆる仏教よりも道教に近い「呪者」「ほずし 法呪師」である。
 
この法呪師が駆け回って魔を払うのが12月、つまり「しわす」とはそういう意味なのだ。なぜ12月かといえば、正月までの精進・こもりの月だからである。厄をはらうのが習慣だった。それが大晦日の意味である。おおつごもり。大いに籠もるのでそう言った。「おおみそか」ではただの年末の30日目という意味にしかならない。おおつごもりが正しい。
 
 
 
とにもかくにも、橋を山地と山地の間にかけるというのは、あたかも国東六郷満山修験の山々にかかる無明橋(むみょうのはし)である。
 
これらはみな、鬼道、すなわち神仙思想、道教の秘術である。
ということは密教とは道教と神仙思想がまじった仏教なのだ。これを本地垂迹、神仏混交という。そして仏陀もまたヒンズー教などの、道教が取り込んでいった古いインドの既成宗教の基盤の上に哲学した。だから仏陀の仏教は偶像崇拝をまったく言っていないが、中国密教は仏教が入ってから、ヒンズーの神々や観念も一緒に取り込んだ。それを正そうとして天竺へ向かったのが三蔵法師・玄奘である。筆者は玄奘はキリスト教のキリストにあたるほどの人物と見ている。原始信仰がないまぜになりそうになっているのを本来のものに戻そうとした。
 
しかし日本が受け取った中国仏教はその原始信仰まで含んだ密教であり、それ以前の古代仏教は、ほとんど原始のままのものだったと言える。おまけに中国と国交がなかったためにその仏教も百済経由であり、さらに朝鮮的に加工されていた。空海はそれを変えようとして、本物を南朝に取りにいった。しかしそれもまた原始信仰の入った密教だった。かくして、仏陀の教えのままの仏教はチベットまでで止まってしまう。
 
 

 
 
では役行者の伝説はいったい誰が作り出したであろうか?
それは彼の出自から、だいたい想像はつく。
次回。
 
参考文献 上田正昭 『渡来の古代史』
 
 
 
イメージ 8
 
かわかつワールド!なんでも拾い上げ雑記帳 http://blogs.yahoo.co.jp/hgnicolboy/MYBLOG/yblog.html

 Kawakatu’s HP マジカルミステリーコレクション渡来と海人
http://www.oct-net.ne.jp/~hatahata/

民族学伝承ひろいあげ辞典http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/MYBLOG/yblog.html/

画像が送れる掲示板
http://8912.teacup.com/kawakatu/bbs/

Kawakatu日本史世界史同時代年表http://www.oct-net.ne.jp/~hatahata/nennpyou.html

公開ファイルhttp://yahoo.jp/box/6aSHnc

装飾古墳画像コレクションhttp://yahoo.jp/box/DfCQJ3
 
 
 

この記事に

  • 犬鳴山の役行者も椅子に座っていました。
    両脇に男女の鬼を従えていました。

    [ sofashiroihana ]

    2013/12/4(水) 午後 8:13

    返信する
  • 顔アイコン

    前鬼、後鬼(ぜんき・ごき)ですね。男女でしたか。珍しいですね。

    Kawakatu

    2013/12/4(水) 午後 8:49

    返信する

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

開くトラックバック(0)

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事