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ブラザレンと福音
ブラザレンは、聖書に純粋に従おうというところから始まった運動ですので、キリストの命令である世界に出て行って福音を述べ伝えなさい、という命令に純粋に従った運動でもあります。そのため、非常に熱心に福音を伝えていきます。伝えようとした福音の内容は、聖書を文字通り読むという逐語霊感主義に立つこともあり、非常にシンプルでわかりやすい福音を伝えましたし、現在も大半の教会(ブラザレンでは集会といいます)では、非常にわかりやすい福音を伝えていきます。
また、聖書に純粋に従おうとする運動ですし、国教会及びプロテスタント諸派から、聖書以外のものが含まれていることへの不満、聖書以外の伝統的な要因が重視されることへの不満、聖書以外のある特定の考え方(神学理解)の強調があることへの不満をもって分離してきた信者が集まることで形成された運動ですので、神学への否定があります。
この伝統的な要因のひとつとして、司祭資格や神学校を出て牧師資格を持ってないとならないことや、この牧師資格を持っている人のみが主に福音を語る資格があるとされたことなどがあります。
特に当時の国教会の司祭、及び牧師が、特定の神学的理解にたった議論や、人々にわかりにくいラテン語を多用していたようです。英語をしゃべりながら、普通の人には理解できない内容を話していたという意味で、まさしく別種の『異言』を語っていたようです。このあたりのことは、アガサクリスティのかわいらしい推理小説のミス・マープルシリーズなどで、牧師などが出てくる場面に、チョコチョコ、牧師の話がわかりにくい、といった内容が出てきます。わからない話を聞かされる、と言うのは誰でも苦痛なものです。福音を語っているつもりでも、まったく伝わらない福音を語っているに過ぎなかったのが、当時の実情のようです。
特に、国教会の日曜日のお話は、この傾向が強かったようです。
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