ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンと預言理解

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ディスペンセーション論に批判的な理由

 で、ディスペンセーション論は、ある面、聖書とその周辺について、そして、予言解釈について、聖書全体を見渡す、非常に単純化された、従って、わかりやすい整理のしかたです。ただ、欠点もいくつかあると思います。全ての理論に欠点があるように。個人的に、ディスペンセーション論は、聖書理解の一つのあり方だけれども、という立場で受け止めています。ただ、この理論に対して、個人的にやや批判的な理由には、いくつかあります。ただ、この論に立つ人々への批判ではなく、論そのもの自体になじめないところがある、ということです。

■その神秘性
 基本、多様な解釈がありえる預言を対象にしているのだから、その解釈は、どうしても霊的、あるいは神秘的にならざるを得ないところがあると思います。ただ、それ以上に、いろんなところでダービーがもっていた神秘主義の影響が見られるところです。

 例えば、時代を7区分していますが、これは、おそらく7が完全数(7日目が安息日で、1週間が7日で構成されることなどが根拠かと)であるという意識から、それに依拠して7区分しているようです。確かに、7というのは、ユダヤ人にとって独特の意味をもつようですが、7が完全数であるといったような聖書の明白な言及はないので、この完全数という考え方も、かなり象徴主義的な解釈が入り込む余地があるという意味で、グレーなものを感じます。この辺の神秘主義的なところが、まず、どうもねぇ、と思うところです。7区分以外のディスペンセーション説もあるし、作りうるでしょうけれども、キリスト集会で以前語られていた説明は、7区分による説明が多かったように思います。

 この前の記事でも書きましたが、ダービーは、神秘主義的なところがあったらしく、なぞめかして(この時代の雰囲気としてもそうだったようです)書いたり、話したりした事が少なくなかったようです。それと、ダービー自身、聖書翻訳家(欧州言語での聖書の翻訳をしている)という性質も持っているので、聖書風の表現をしようとして、神秘主義的な表現を好んだのではないか、という説もあるようです。

■歴史観といいつつも、終末論との強固な結びつき
 前回も書きましたが、終末が強く意識される時代背景の中で、終末への期待を持って書かれた理論であることから、どうしても、聖書全体の歴史理解、というよりは終末を聖書中でどう位置づけるか、ということに関心が行きがちです。そういう意味で、歴史のものの見方よりも、預言理解といったほうがよさそうです。将来の天の国を想像する自由はあると思いますが、それとても、多様な解釈がありえるので、明白にこうだ、と複数の聖書箇所から指示されない限り、天国の予測としてはグレーかな、と思います。その意味で、歴史におけるキリストの十字架の独自性という点の議論よりも、終末についての考えが中心で、永遠のいのちそのものへの関心はおまけみたいなところが薄いことがあります。もちろん、キリスト者に向けての聖書理解ですから、いたし方のない部分があるのですけれども。

■預言の多重的解釈の可能性への軽視
 聖書の預言の、一つの預言の箇所が、歴史的な様々の事件の度に、その箇所が成就したと理解されてきました。としたときに、ディスペンセーション論のような単純化した考え方で、説明してしまってよいのだろうか、ということがあります。様々な時代の人が、様々の預言の箇所を、自分たちの時代で発生したことと理解できる、と思ったようです。例は、いちいち挙げませんが。
 だとしたら、聖書の一部の箇所をとって、このことは、今のこの事象に対応した預言の成就であって、という個人の解釈を考えることは自由ですし、それを公表することも言論の自由が許されている国では、して良いと思いますが、本当にそのことが預言の成就であると、かなりの長期間はなれた人々の間で間主観的に認定することが、非常に困難である以上、グレーな部分が含まれてしまう危険性を持っていると思います。

■旧約聖書についての時代区分の単純さ
 確かに、神様側からは律法が与えられている、とは言うものの、預言者も与えられたし、王制への移行もあったし、永続建造物としての神殿の存在、破壊、再建なんかを考えると、もういくつか、時代区分を入れてもよさそうに思います。歴史に関する理解のあり方だとすると。士師記のような時代と、王制以降の時代は、随分雰囲気が違うように感じるのですが。また、バビロン捕囚以降もそうです。ただ、そうすると、7以外の数となってしまうので、無理やり一本にしている感じがするあたりも、ディスペンセーション論に違和感を覚えます。歴史学者が作った理論でないものに、文句を言うべきではないという批判があるのは理解いたしますが。

ここまでは、多分、ご納得いただけるでしょう。ここからは、議論が分かれます。


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