ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレン

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 先日の記事で、オープン・ブラザレンの考え方に、エクスクルーシブ・

ブラザレンの考え方が影響した話をいたしましたが、その中でも最も大き

な影響を与えたのが、CHMで知られるマッキントシュです。

 信者の色分けをするようなことはいやなのですが、日本でも、エクスク

ルーシブ・ブラザレンの方の書いた書籍の影響は大きいと思います。CHM

で知られるモーセ5書に関する注解書のマッキントシュはエクスクルーシ

ブ・ブラザレンの色の濃い人物です。CHMはブラザレン系の教会(キリスト

集会の世界)では有名ですが、それ以外では、あまり影響を持った信者で

はありません。F.F.ブルースは、オープン・ブラザレンの人物ですが、

ブラザレン系のキリスト教会(キリスト集会)ではあまり認識されていま

せんが(とは言っても、伝道出版社から本が出ているので、関係がある

人物として認識されていますが)、英国では余りキリスト集会(ブラザレ

ン系のキリスト教会)ではよく言われていなかったようです。彼の書いた

ローマ書の注解はすぐれていると思いますし、他の本もすぐれていると

思います。日本語訳が少ないのが残念ですが。

 書籍が色々な形で、読者に影響します。その意味で、読む本を選ぶこ

とが大切ですし、著者の立場や考えをある程度知った上で、書いたもの

を丸呑みするのではなく、自分の中で聖書に照らしながら、批判的に考

えること、時間がかかっても聖書をもとに自分の頭で考える、という作

業を繰り返すことが大切だと思います。ここの本だから、安心だ、とい

う形で読むのではなく、どの本でも、その本の著者と対話するつもりで、

そして、そこは私は同意できない、ここには疑問があるということを考

えながら自分の考えを深めていくことが大切だと思います。

 本を読むことは、大切です。聖書を読むことはもっと大切ですが、そ

うであっても、独りよがりの信仰とならないために、本を読み、冷静に

その本の内容と自分の聖書理解の違いを考え、他の信者がすでに10世紀

以上も前にたどり着いている結論を10年かけて再発見することに意味が

ないとは言いませんが、独りよがりな信仰とならないためにも、聖書以

外の信仰書、注解書、霊性を養う書物の類を、聖書に照らしながら、注

意し筒、慎重に読むことも重要だと思うのですが。

 若い人たちは、自分達の信仰を見直す道具として、積極的に聖書と聖

書以外の聖書に関係する書物を読むことをお勧めしたいと思います。
 
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参考文献
Tim Grass(2006) Gathering to His Name, Milton Keynes, Paternoster.
ISBN 1842272209

閉じる コメント(12)

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>積極的に聖書と聖書以外の聖書に関係する書物を読むことをお勧めしたいと思います。

両手で賛成します。

なんで読まないのか?なんで自腹切らないのか?

興味ないと言われればそれまでですが、とっても不思議です...。

2009/6/9(火) 午前 3:15 [ g_topspeed ]

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武州乃鳩 様

コメント、ありがとうございます。ブラザレンの場合は、自由主義神学、他の信仰者グループへの忌避感が他のキリスト者集団より数段強いため、ブラザレン系の出版社の書籍を読むことは推奨されているものの、より広い範囲の書籍を読むことは、避けるようにいわれているところもあるようです。お金の問題ではなく、神学理解の問題のようです。
出版社でいうと、いのちのことば社が、よく読まれる出版社の限界のようです。
キリスト新聞社の物はほぼNG、新教出版社、女子パウロ会・ドンボスコ社は論外の扱いのようです。

私どもではありませんが、都内のある集会では、遠藤周作の作品のレポートを書くように言われた大学生が、カトリックのものは読めないのでレポートはかけないとレポートに書いて出した、ということがあったようです。

ちなみに、私は、晴佐久昌英神父の本なんかも読んだり、他の人に勧めたりするので、異端的なんでしょうが。(晴佐久さんの話は、秘蹟の部分さえ抜けば、本質的には非常に福音的だと思うのですが)

2009/6/9(火) 午後 0:32 [ kaw*muk*ih ]

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伝道出版社のモノは、ちょくちょく購入しています。

晴佐久昌英神父ですか?
http://haresaku.febcjp.com/
これ聞きましたが「天の父、いや天の母でもいい」とか、「お母さん、天国でボクを守ってね」とか、俺としては「!?」の世界でした。

2009/6/9(火) 午後 2:37 [ g_topspeed ]

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ヨーロッパで義務教育が導入されたのはプロテスタント運動の高まりの中で庶民が聖書を読めるようにするためであったと聞いています。

語学教育やあらゆる学問を総動員して聖書研究をするのは良いことですよね。特に先輩キリスト者の業績を参考にする事は益が大きいと思います。(証しの本よりは学問的なものが良いと思います)

FF・ブルースのローマ人の手紙は日本に英訳しかない時に学生が英語の訓練で読み始めてキリストに出会い救われたという事例があります。

ところで、FF・ブルースの評判が一部のブラザレンの方に評判が悪いのは、一つにはローマ人への手紙11章26節の解説が問題なのかも知れませんね。現実に2009年の今も日本のブラザレンで「イスラエルはみな救われる」という言葉の解釈で問題が起きているのですから。(昨年、30年程前に御世話になったブラザレンの方とお会いする機会があり、ロ−マ11:26の解釈で今の集会の長老の解釈は変であるという悩み話を聞きました。私はその集会の長老の解釈が変とは思いませんでしたが、本人は心を頑なにしているのが感じ取られたので私は何も言えませんでした。)

2009/6/9(火) 午後 2:59 [ msq*x4*1 mikatarou ]

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私が学んでいる聖書学校を支えているグループにも
書籍を出版することで権勢を誇った人がいるそうです。
そういうひとを「エディター・ビショップ」というそうです。
言い得て妙だと思う表現です。
我々は平信徒の群ですが、そういう一見すると平等に見えるようなグループほど、エディターがビショップになりかねないし、そのときの影響力たるは計り知れないということですよね・・・。

2009/6/9(火) 午後 3:13 [ ぷにょす ]

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武州乃鳩様

コメントありがとうございました。

>これ聞きましたが「天の父、いや天の母でもいい」とか、
>「お母さん、天国でボクを守ってね」とか、俺としては
>「!?」の世界でした。

武州乃鳩様がかかれているものを拝見する限りで、ということではございますが、武州乃鳩にとっては、晴佐久さんの話の理解とはおそらく合わないだろうと思います。
たしかに、「天の母でもいい」とか言う発言は、?だと思われると思います。私もそうですから。ナウエンのある種の著作にも、これはなぁ、と思うものもあります。晴佐久さんにしてもナウエンにしても、全てに納得しているわけではありませんが、カトリックの人の感性を知ることができるので、参考になります。ちょうどソフトウェアで、逆アセンブル(完成されたソフトからその背後のプログラムを推定するような作業)感じです。ただ、一部には、納得できる部分があることも確かです。
説教は、説教者だけで作られるものではなく、聞き手によっても作られる部分があるので、録音されたものやそれを文字にしたものを読むときには、特に注意が必要だとは思っております。

つづきます

2009/6/9(火) 午後 9:10 [ kaw*muk*ih ]

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武州乃鳩様 続きでございます。

伝道出版社のものをお読みとのこと。ご参考になっておられるのは、何よりだと存じます。『集会の真理と行動』は、お読みになられましたでしょうか。あの本の中に、ブラザレンの教会観のかなりのエッセンスが詰まっております。個人的には、納得できる部分、納得できない部分がありますが。あの本は、もともとPrecious Seed(http://www.preciousseed.org/index.php)というOpen Brethren系の出版社が出した本です。上のサイトでは、最近の英国のブラザレンの方が書かれた文章を読むことができます。

ご参考まで。

2009/6/9(火) 午後 9:16 [ kaw*muk*ih ]

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ミカタロウ様 こんばんは。

>ヨーロッパで義務教育が導入されたのはプロテスタント運動
>の高まりの中で庶民が聖書を読めるようにするためであった
>と聞いています。

というよりは、炭鉱での労働改善運動としての日曜日の休業と、そこで働いていた子供たち向けの日曜学校が公教育の元になったようです。一種の社会福音運動的な要素もあったようです。

>語学教育やあらゆる学問を総動員して聖書研究をするのは良い
>ことですよね。特に先輩キリスト者の業績を参考にする事は益
>が大きいと思います。(証しの本よりは学問的なものが良いと
>思います)

本当にそのとおりだと思います。ただ、研究をまとめた書物には、玉石混交でございますので、その選別が一見しただけでは困難であり、どの本に出会うのか、どの本のどの部分を参考にするのか、という事を聖書を基準にしながら、考えていく作業ということが大切だなぁ、と改めて感じております。時に、はずれのものもあるので。

つづきます。

2009/6/9(火) 午後 9:25 [ kaw*muk*ih ]

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ミカタロウ様 続きでございます。

>ところで、FF・ブルースの評判が一部のブラザレンの方に評判が
>悪いのは、一つにはローマ人への手紙11章26節の解説が問題な
>のかも知れませんね。現実に2009年の今も日本のブラザレンで
>「イスラエルはみな救われる」という言葉の解釈で問題が起きて
>いるのですから。

確かに、ダービーの理解を丸呑みになさっておられ、それ以外の解釈が受け入れられない方が居られるようです。ご相談にこられた方も、ある考え方以外の考えを客観的に受け入れる、ということが難しい方だったのかもしれません。その方にとっても、その集会にとっても残念で不幸なことだと思います。本当に。

2009/6/9(火) 午後 9:31 [ kaw*muk*ih ]

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のっぞん様 コメントありがとうございました。

>書籍を出版することで権勢を誇った人がいるそうです。
>そういうひとを「エディター・ビショップ」というそうです。
>言い得て妙だと思う表現です。

本当にそうですね。うまいこというものです。本を書いたら、偉いと本人が思う、また、周囲も偉いと思う、その思い込みこそまずいんですけど、ある部分で、こういうタイプの方はどこの集団にも居られます。まぁ、本を書く作業は大変なので、確かにエライ(きつい仕事)と言えばエライのですが。

>我々は平信徒の群ですが、そういう一見すると平等に見える
>ようなグループほど、エディターがビショップになりかねな
>いし、そのときの影響力たるは計り知れないということです
>よね・・・。

本当にそうです。特にセカンドオピニオンがない世界となっていることが問題だと思います。セカンドオピニオンがない、ということは、ほとんど大本営発表となりかねない危険性がありますから。

多様性のないキリスト者集団ということは、本当はまずいと私は思います。

続きます。

2009/6/9(火) 午後 9:40 [ kaw*muk*ih ]

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のっぞん様 続きでございます。

アメリカにおける神の国 (聖学院大学研究叢書) (単行本)
ヘルムート・リチャード ニーバー (著)

の原著 The Kingdom of God in Americaは読まれました?
最初の3章は、ブラザレン運動や当時のアメリカを中心とした福音派の考え方が当時のアメリカ社会、現代のアメリカ社会にどのような影響を与えているのか、を考える手がかりになります。あたかも、集会のことを書いているのではないか、と思われる記述があちこちに散見されます。たとえば、

「選ばれた民、約束の地というテーマのすべての変種が、後世 ―特に危機の時代― に賛美されたとき、人は再び、アメリカ人はキリスト教の中に社会的信仰を見出し、またそれを形成したと主張する誘惑に駆られる。」(アメリカにおける神の国 H・リチャード・ニーバー 聖学院大学出版会 柴田文子訳 p27)

続きます。

2009/6/9(火) 午後 9:58 [ kaw*muk*ih ]

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のっぞん様 続きでございます。

「このようにしてアメリカにおける神の国は、アメリカこそ神の国であるととらえられることになる。普遍的概念が個別化されるのではなく、特殊が普遍化されるのである。」(同p28)

といった具合です。学校においてあったら、読んでいただければ、と思います。4章以降は、ちょっとどうか、と思いますが最初の3章は面白いです。

2009/6/9(火) 午後 9:59 [ kaw*muk*ih ]


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