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天幕伝道のメリットとして、天幕を空き地に建てるだけで目立つ、
ということがあります。日本の現代の都市のようにあちこちで工事が
あるような時代と違って、アイルランドの退屈しきった地方では、
天幕がたつというのは、非常に珍しいこと、その村やその地方にと
って一騒動だったということがあるようです。めったにおきない、
大ニュースだという状況です。
トールキンの指輪ものがたりの冒頭部分にホビット庄での生活が
描かれていますが、19世紀中葉から20世紀初頭のイギリスや
スカンジナビアの地方部の退屈しきった状況があの部分にも投影
されています。ほとんど非日常の起きない毎日を過ごす農村部の
住民の生活です。そこにガンダルフが登場するだけで子供たちが
喜び勇むという状況が描かれていますが、18世紀中庸から19世紀
初頭にかけてのアイルランドでの巡回伝道師が、外の世界からや
ってきた珍しい人物として子供たちから付きまとわれたように
おもいます。
似たようなことは、シャーロック・ホームズのシリーズでホー
ムズが地方部に行った時に経験する話とよく似ています。外部の
世界からの人が非常にちやほやされた、特に都会人が地方では
非常にもてはやされるほど、退屈な地方部の姿を見ることがで
きます。
そのような退屈しきった地方部、特に農村部では、ちょっと
天幕を建てる作業を始めるだけで、特にビラを配る必要もなく、
ファミコンや、WiiやXBoxの無い時代のこと、好奇心旺盛な子供
たちがわんさと集ってきましたし、キャンディー一個あげるだけ
で近郷在所からも子供が集まるという状態だったといえましょう。
また、天幕を建てるのを見たり、手伝ったり(邪魔したり)した
子供たちは、天幕を見たことを得意気に自分の家に帰って両親に
話したり、足跡でされた日曜学校の分かりやすい話を両親に
したり、親に渡すよういって渡されたトラクトをもって帰って
くれるわけですから、トラクトを苦労して配る必要すらなく非常
に手間をかけずに、広告宣伝効果を得ることができたわけです。
その意味でも、天幕伝道というのは、その時代背景に最も
フィットした、一粒で、何度もおいしい非常に効果的な伝道方法
であったわけです。いい時代だったんだなぁ、とアウトリーチで苦
労している私などは思います。
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日本でも天幕伝道をしていたことのある方々を知っていますが、アイルランド等はともかく、昔の日本では苦労していたようです。
2009/7/28(火) 午後 0:45 [ m ]
mさま コメントありがとうございました。
私も、実際に天幕伝道に1度だけ、それこそ40年以上前に参加した記憶がおぼろげに残っていますが、子供心に変だなぁ、と思ったことがあります。テントで映画を信者の方だけが集まってしていたように思います。
いまになっておもうと、なんとなく大人たちが大変そうだったこと、何でこんなことしているのだろう、と思った記憶だけが残っています。子供だったので、ひねていなかったのでしょう。
日本の気候風土には合わなかったのだと思います。高温多雨で、テントといっても、サーカスのような立派なテントではなく、運動会で使うようなテントに折りたたみ式のいすだったような記憶があります。
連合王国(ブリテン島および周辺諸島)の天幕伝道では、サーカスのようなテントも使われているようです。イングランドでの写真を拝見したことがあります。
2009/7/28(火) 午後 9:26 [ kaw*muk*ih ]