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前回は、アイルランド人とスコットランド人の伝道の
熱心さのお話をいたしましたが、これらの地域でのアウト
リーチ(福音を広めていくこと)の方法として天幕伝道
は地方部、特に農村部で大きな役割を果たしていきます。
これに対して、都市部ではどういう戦略がとられたか
というと、劇場や公的な施設を借り切るような形での
巡回伝道者による講演スタイルの伝道がある程度有効
だったようです。普段は、有料の劇場に福音宣教を語る
ため無料で開放し、そこで福音のメッセージを語るスタ
イルが取られたようです。日本のブラザレン系のキリス
ト教会が今も実施している福音を伝えるための基本的な
モデルだといってよいと思います。とはいえ、当時は
ラジオも無く、テレビも無い時代、人々は何かの娯楽を
求めている中、無料での一種の娯楽というのか、余暇の
楽しみ方というのかよく分かりませんが、長い夜を過ご
す一つの楽しみとして、この種の講演会への参加という
のがあったように思うのです。その時代の環境にフィッ
トした伝道方法であったといえると思います。しかし、
現在では、この種の方法も悪くはありませんが、余暇
時間の過ごし方が多様化している現在、ネットでDVD
をレンタルできたり、ネットで映像をダウンロード配
信できる時代に、家から出かけてもらうタイプの伝道
方法がどこまで有効なのか、ということを少し考えた
ほうが良いのかもしれない、ということを感じます。
メッセージの中核部分については、時代にながされる
必要は無いと思いますが、伝道方法は時代状況を踏ま
える必要があるのではないのか、というのが私の今の
思いです。
そして、現代で生きる、いのちへの希望、生きる希望を
求める都市部の現代人には、どんなアウトリーチが適切
なのか、天幕伝道や公民館など公的施設での動員型伝道
以外の伝道方法について、考えたいなぁ、とおもってい
ます。
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