ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの信徒と世代論

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これまで、2回で1970年代という混乱した時代とその時代の伝道という

ことをお話してきました。1950年代までが、思想の混乱からの脱出の

援助としての信仰、1960年代までは、孤独からの脱出の援助としての

信仰、とすれば、1970年代は、政治的経済的な不安からの脱出の援助

としての信仰というとらえ方もできると思います。(なお、これは、

私の考えですので、異論があるのは当然ですし、コメントいただけれ

ば、特に当事者の方からコメントいただければ、うれしい限りです。

1960年代以前は、子どもだったり、生まれていないため経験がないも

ので。)

 政治経済的には非常に不安定で、不安の付きまとった時代でした。

五島さんという方がノストラダムスの大予言という本を出して、

バカ売れした時代です。その社会的に不安な時代であったがために、

多くの人が預言に関心を持ちました。

 聖書には、預言があるわけです。代表的なものとして、福音書の一部、

ヨハネの黙示録、エゼキエル書、ダニエル書などがありますが、この

時代の学び会や福音集会でのメッセージといえば、この辺のオンパレ

ードでした。混乱した時代背景とエゼキエル所、ダニエル書、黙示録

の記述などとの対応を考え、だから、キリストの再臨が近い、という

ようなメッセージが幅を利かせました。(その反動で、私は、その部分

の学びはさけていますし、絶対にそれを取り上げて福音を語ることは

しないことにしています。)これも、ある伝道者の方に直接聞いたお話

ですが、1970年代後半に学びのオファーがあると、オファーをされた

キリスト教会(キリスト集会)からは、「預言をしてくれ、エゼキエル

書かダニエル書をしてくれ」と指定があったそうです。そして、それ

はどうでしょうか、とお話しになったところ、「預言を学ばない伝道

者というのは…。」というご意見をたまわったことがあったそうです。

そういう熱狂があった時代です。

そういえば、関東の武蔵野にあるK集会の信者さんが、『空中携挙』と

いうレフトビハインドもどきの本を出しておられましたねぇ。実家には、

いまだにあるかもしれない。まだ、この時期は、武蔵野にあるK集会と、

日本の多くの集会が緩やかに交流があった時代なので、そんな関係で、

もらったような気がします。結構分厚かったような記憶があります。

 つまり、聖書には、これからのことが分かる、キリストを信じれば

これから何があっても、永遠のいのちは自分のもの(ここまではいい)

信者になれば、将来のことが聖書から分かる(これは完全な誤解)という

ことから、結構キリスト集会に人が集まった時代がありました。

恐怖感や時代の閉塞感からの脱出(キリスト集会用語でいう『救い』)

を求めて、多くの人が救われたように思います。

 ただ、この時期に救われた青年の悩みは、前回も書いたように、

『清楚でちょっとセレブ(昔風にはハイソ)であるが故に保守主義的な

傾向を持つ人々が多い集会』とその当時のやや廃頽的なヒッピー文化

やフォーク文化(これは廃頽的というといいすぎかも)とのバランス

を取ることが難しく、そのバランスを取ることがしにくかったのだと

思います。

 日本のキリスト教徒について、ある著名なキリスト者でもある経済

学者が、「日本のキリスト教は、階段がない2階建て住宅のようなもの

である(その心は、精神世界と現実社会に二分されており、それを本来

つなぐ役割をすべきものが個人の中にない)」と言っていたそうですが、

こういう本音と建前の分離構造を当時若者としてキリスト集会(教会)に

関与された方は我慢する、あきらめる、そのまま受け入れてしまうのに

はナイーブ過ぎて、苦労されたと思います。1960年代までの社会であれ

ば、本音と建前の分離は当たり前でしたが、1970年代でその分離する

隔壁が壊れて融合が始まっている個人にとっては、信仰と霊的救済

(キリスト集会用語でいう「救い」)は確実であっても、この種の分離

に矛盾をその前の世代より強く感じたと思います。とはいえ、その前の

世代は、戦前に比べ弱体化しているとはいえ、本音と建前の隔壁がかな

り強固ですから、1970年代時代の若者の悩みが理解しにくく、若者への

対応がしにくかっただろうと思います。若者も若者のほうで、キリスト

集会文化にどう対応してよいのか、当惑していたと思います。

 とはいえ、この時期は、クリスチャンの第2世代(場合によっては第3

世代)が登場し始めていますから、この2世や3世の人々がいるところで

は、このあたりのバランスがある程度保たれた可能性があります。

 しかし、70年代で青年期にブラザレンで信仰を持たれた方には、この

預言理解が中心であったことによるトラウマがある場合があります。預

言理解は福音を多くの一つ伝える意味では重大な役割を果たしました。

大阪のUさんは、その点でキーマンでした。そのあとを受けた和歌山の

Yさんは、似たような本を出しています。(実は手元にあったりするん

だなぁ。これが。)

 この時期のメッセージは、旧約聖書の預言が成就する、イスラエルが

再建し、エルサレムにイエスが下りてくる、そしてハルマゲドンで戦い

がおこる(順番は重要ではない、と個人的には思いますが、それを重視

してキリスト集会内で議論が起きたことがあります)。そのキーはイス

ラエルだ、ということをご主張になられた方々もおられます。

もちろん、明らかなクリスチャン・シオニスト運動ではありませんが、

クリスチャン・シオニスト運動的な視線を持った人々がおられたことも

確かです。

 もともと、キリスト集会自体、その出発点からクリスチャン・シオ

ニスト的な視線を持っています。英語文献では、その種のことを指摘し

ている雰囲気から言ってかなりきちんとした学術研究書が出ています

(まだ全部読んでないけれども)。だいたい、ジョージ・ミューラー自

身、最初はクリスチャン・シオニスト的な雰囲気を持った思想の影響下

にあるのですから。旧約を読む以上、大なり小なり、クリスチャン・シ

オニスト的な視点は避けられないと思うのですが。陰謀史観まで行くと

明らかに、私はお付き合いしかねますが。

 元に戻すと、この時期の信者さんの特徴は、社会とのかかわりとの

なかでの霊的救済と考えるのがよいと個人的には思うのですが。それ

とこの世代は団塊世代の後半期にあたり、とにかく同世代間での競争が

激しい時代でした。同世代人ではないので、わからないのですが、

それが集会運営に影響した、ということもないわけではなさそうです。


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