ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの信徒と世代論

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1980年代の信仰を特徴づけるのは、経済的繁栄の中での信仰という

ことではないかと思います。この時代は、バブル経済という資産イ

ンフレのそれも超弩級のインフレが起きた時代です。その中での

経済的繁栄、そして多忙化の中で信仰者となっていった方々です。

この時期は、繁栄の中で、いわゆる霊的な空虚感が蔓延した時代です。

経済的には反映しているものの刹那的な享楽がもてはやされ、精神

的な(というよりはナウエンの意味でのスピリチュアル的な)空虚感

が漂った時代でもあります。社会現象としては、ジュリアナ東京と

いうお立ち台のあるディスコがバカ受けし(いったいなんだったん

だろう。今になって思えば)、トレンディドラマと呼ばれる恋愛ドラ

マ(不揃いの林檎たち、男女7人夏物語、金曜日の妻たちへ)という

ドラマが生まれたのがこの時代です。今のTVドラマスタイルの基礎が

作られるのが、この時代でもあります。

 この豊かさの繁栄の陰を突くように、オウム真理教が精神世界での

充足を求める若者を集めていったのもこの時代の特徴でした。

ガネシャ帽(青いゾウさんの帽子)をかぶり、街頭で、ショコ、ショコ

ショーコウと歌い踊る若者たちがその後殺人者へと変質していく前段

階を迎えた時代です。

 しかし、キリスト教会では、時代の変化にもめげず、聖書的真理に

基づく伝道活動を堅持し(1950年代または1960年代の伝道スタイル

ではありましたが)、緩やかな信者の増加にとどまったのがこの時代

だと思います。

 1960年代以降の都市部への人口集中、80年代バブルでの東京への

就業機会と人口集中の結果、都市部では、ある程度バランスのとれた

信者の年齢構成を維持することは出来ましたが、地方部では、30代

から40代の中堅層が人口層的にも薄くなってしまい、同世代の信者の

いない若年及び中堅信者をもつキリスト集会がかなりの割合を占める

ようになってきたのではないかと思います。教会が、コミュニティ

(聖餐式:コミュニオンをする組織である以上共同体)である以上、

これは、若年層・壮年層に非常に大きな痛手を与えます。同世代の信

者がいないということは、実は非常に不幸なことなのかもしれません。

 1960年代、1970年代は、団塊世代の競争意識の問題はあるにせよ、

少なくとも人口数が大きい以上、同世代の信仰者がいてコミュニティ

が成立するのですが、1980年代になると、若年人口が減ることもあり、

単一の教会で同世代の信者のコミュニティが成立が地方部では特に

困難になります。もちろん、キリスト教会である以上、コミュニオンで

結ばれたキリストの体としてのコミュニティなわけですが、日本の儒

教文化的な影響、年功序列的な雰囲気とがあいまって、親子関係の

世代間の相互理解は難しく、そこに中間的な存在の方がおられれば、

うまくいくものの、なかなかそれができなかったのが、この時代の

特徴だろうと思います。

 そして、この時期には、都市への集中(特に東京一極集中)がやや止

まりはじめます。それと並行して、集会の人数の面での増加も止まり

始めた様に思います。日本の人口が安定期から逓減期に向かうわけで

すから当然といえます。

 この課題は、1980年代以降、少子高齢化に日本社会が向かい始めた

以上直面する共通の問題であり、それをどう対応していくのか、

ということが重要ではないかなぁ、と思ったりします。

 もう一つの側面は、英国系宣教師の帰国です。中国インランド

ミッションの崩壊が1950年ごろですから、1950年代に30歳前後だった

中国インランドミッションの崩壊に伴い、日本へと転進した英国系宣

教師の方々は1980年代には60歳代ないし70歳代に届こうかという時期

を迎えます。つまり、引退の時期を迎えられて、帰国ラッシュのよう

な状態を呈します。この背景には、1990年代の国際金融自由化の背景

となったプラザ合意以降の急速なポンド安でなんせ、200円を割った

(固定相場時代は、1000円以上であり、実質購買力でいえば、3000円

換算くらいあったはず)訳です。となると、ポンド建てで固定金額

での支給を受けている宣教師の方々の実質的な収入は激減します。

日本での宣教師としてだけの生活を維持するのは、もはや困難なの

は、明らかです。

 高齢に加えて、実質的な収入の減少。これはいたいと思います。

帰国すれば、大英帝国100年の栄華の時代に蓄積した国家資本の蓄積

で福祉国家が待っているわけです。老後はある程度国家が見てくれる

態勢が整っている大英帝国という福祉国家と、老後の世話を自分で続

けなければいけない日本ではどちらがいいかというと、それは当然の

帰結へとつながります。

 日本人教役者が中心的になり始めるのも、この時期だと思われます。

それに伴い、かなりの数の専心伝道者の方が生まれたように記憶して

います。

 1980年代と1990年代は、いまだ私の中で十分整理しきれていない、

まだ、ライブ感が強すぎて分離不能となっているので、消化不良だと

思います。ご意見や情報提供いただけると嬉しいです。

とはいえ、次回は、1990年代と信仰者という切り口で

お話を進めて生きたいと思います。


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