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1冊でわかる聖書
John Riches (原著), 池田 裕 (翻訳) 岩波書店
大学時代にお世話になった池田先生が翻訳になられた本です。
池田先生らしい立場のほんだなぁ、と思います。ただ、ブラザレン的にこの本を見ると、聖書の解釈はひとつ、と暗黙のうちに仮定しているブラザレンの方が多いので、論外な本とみなされるとは思いますが、聖書解釈の豊かさを知るためには、非常に重要な手がかりを得させてくれる本です。
ただ、アフリカ的な霊の働きをどう捉えるのかに関しては、うーんといわないといけないかなぁ、とは思いましたが、それ以外に関しては、非常に重要な視点を私たちに与えてくれる本だと思いました。
特に、奴隷制度推進、奴隷制度反対のそれぞれの側で聖書が用いられたこと、南アフリカの植民地におけるコーカシアン系住民による支配の確立とアフリカにおける人種差別反対のためにも聖書が使われたことなど、非常に両義性ある解釈が生まれえられるそれだけの豊かさがあることを示してくれますし、その聖書を読む冒険、ということを考えさせてくれる本です。
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