ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

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これは、石濱義則さんが書いている本「私の歩んだ道 イエスキリスト」には、書かれていないのですが、戦後の一時期、多分、山口の海底炭鉱で、石濱さんは炭鉱夫として働いていたとおっしゃっておられた記憶があります。多分、1週間以内だったので、自叙伝である「私の歩んだ道 イエスキリスト」には、書いておられないようですが、記憶では、相当厳しい思いをした、とおっしゃっておられた記憶だけが残っています。

結核で、片肺がつぶれた状態、戦後になり、名誉と市民権の回復があったとはいえ治安維持法違反で、広島刑務所に収容されていて、栄養状態の悪い方が、よくそんなことを考え付くものだと思いましたが、記憶に間違いがなければ、生活、家族を養う為に、炭鉱で働いておられたように思います。

(これも私の記憶違いで、肺結核のため、炭鉱労働に不向きだ、という事で、実際には働いておられないそうです。ご遺族の方からの情報提供がありました。情報提供を心から感謝します。いやぁ、この辺、記憶がいい加減ですね。言えば、30年以上前に聞いた話を思い出しながら、書いているので、他にも似た様な事をしているかもしれません。申し訳ないです。)

学校教育とブラザレン

ブラザレンの発展の為には、イギリスの公教育(学校教育)制度が重要な役割を果たします。

聖書が読める為には、文字が読めなければなりません。
文字が読めるのは、18世紀では限られたエリートだけでした。

もちろん、グーテンベルグが印刷術を発明し、イタリアのアルド社が、イタリック体フォントを開発し、それを使った本を出したところで、一般読者に読みこなす能力がなければ、読めません。もちろん、アルド社の読者層は、大学生、および商人(今で言えば、ビジネスマン)など、文章を読み書きする能力のある人たちでした。
また、ティンダルが英訳聖書を出したところで、読めるのは、一般の人ではなく、社会の一部の商人やパブリックスクール(パブリックスクールとは言えども、本当の公教育ではなく、自分たちで家庭教師を雇うほど金はないけれども、子弟に教育をほどこしたいために金を出して作ったプチセレブの行く私立学校)出身者でしかありませんでした。

しかし、19世紀に入り、誰もが学校に行ける公教育制度が始まってはじめて、一般人が無理なく聖書を読み書きできるようになりました。ブラザレンは、この公教育の始まり時を一にして、拡大していきます。ブラザレンは、公教育制度なしには成立しない運動でした。

ことのよしあしは別として、グローブスにしても、ダービーにしても、第1世代のブラザレンの指導者たちは、神学校で教育を受けたエリートでしたが、第2世代では、そうでない人たち、特に公教育だけしか受けていない人たちが、主役になり始めます。

特に、ダービーが既存の神学校教育を受けた牧師、あるいは司祭制度を批判したこともあり、その牧師の養成機関でもあった大学(オックスフォードも、ケンブリッジも神学校、神学部が母体)教育に批判的なこともあり、ブラザレンでは、高等教育の必要性は非常に軽視されました。

今では、極端な高等教育への批判はありませんが、高等教育を必要としない、という姿勢の片鱗がときに見られることもあり、高等教育を受けた人は、ブラザレンでは、時に居心地の悪い思いをすることがまったっくないというわけではありません。

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