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石濱さんの話の中で、小倉時代の話はほとんど聞けていません。ただ、そこで非常に熱心な信者が何人も増えていった、ということ。小倉に非常に思い入れが深いということは、よくお話になっておられました。
実際、小倉時代の思い出として聞いた話で、一番印象的な話は、石濱さんが、戦後の物資不足の中、そして、栄養状態の悪い中で、よっぽど空腹だったのかもしれませんが、「肉が食いたい、肉が食いたい」といったら、その日のうちに、海外(多分、アメリカ)から送られてきた荷物の中にコンビーフの缶詰が入っており、その荷物が郵便で届いた、ということでしょう。
もちろん、石濱さんにとっては奇跡だったようです。願ったその日のうちに、コンビーフが届いたんですから。当時の貴重品です。いまだに、スーパーで、コンビーフの間を見るたびに、少年時代に聞いた、この話の思い出がよみがえります。
何でこの話が、よみがえるかというと、この話の後、イスラエル人が、荒野で、肉を食べたいといったところ、コンビーフならぬ鶉(うずら)が空から飛んできて、鼻から肉が出るほど食べたというような強烈な話をするか、ダニエルは、野菜と果物だけで、肉を食っていた青年よりもよほど健康そうに見えたという旧約聖書の部分かが、このコンビーフの話に続くお話だったからです。だから、人間はどんな貪欲にも注意しないといかんのだ、と厳しく教えられたことを今では懐かしく思い出します。
この奇跡のコンビーフの話の裏側には、おそらく、エコーズサービスという海外宣教支援団体がかんでいると思っています。石濱さんの困窮を知る、ライトさんかヘイさんが、エコーズサービスに小倉に石濱さんという戦争中迫害にあった信者がいて、非常に厳しい生活環境にあるから、祈ってほしい、支援してほしいということを記事か、手紙で回したのだと思います。これを見た、アメリカの信者が、この手紙を見て、石濱さんあてに物資を送られたのだと思います。
石濱さんには、奇跡だったでしょう。本当に。でも、日本のクリスチャンは、多くの世界中の信者の愛情によって支えられていたのだと思うと、第2コリントの内容を思い起こさせずには居られません。
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