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あと、伝統社会とキリスト者との問題で、大きいのが、Witch Doctor病気を呪術で治す伝統社会における医療者の役割です。日本は、医者不足といいつつも、まともな医療が受けられる国ですが、ザンビアなどでは圧倒的に医療従事者が不足しており、いまだに非都市部ではWitch Doctorと呼ばれる呪術的な医療者に頼る習慣があるようです。それだけ、医療へのアクセシビリティが絶望的だ、ということのようです。Witch Doctorは、呪術的なものであり、聖書の概念とは異なる考え方に基づくものであるとは言うものの、生命の危険性を考えた時に、かなり怪しいとはいえ伝統社会の医療ノウハウのナレッジベースを持つWitch Doctorの存在は軽視できず、ということになるのだろうと思います。
キリスト教信者に分類される人々が80%前後とはいえ、今なお伝統社会の影響が強い中での伝道というのは、厳しい側面を持つ、ということを改めて感じた会話でした。
それと、この医療へのアクセシビリティが改善しない問題の背景には、英語がしゃべれると、ザンビアから海外に流出する、ということがあるようです。これは医療従事者に限らず、技術者、大学教員、専門家は、英語がしゃべれると、いった先の国での支給される給料がいかに安くても、ザンビアの収入で換算した場合、より高い給与が得られるので、旧宗主国の英国を含め、海外にどんどん流出しているようです。
似たような話は、カリフォルニアで聞いたことがあります。ロサンゼルスのディズニーランド近くのモーテルで、フロント係のお兄ちゃんが、フィリピンなまりがあるので、フィリピンからの留学生?と聞いたら、いや、フィリピンの大学を出て弁護士資格があるんだが、フィリピンで弁護士するより、アメリカでフロント係するほうが儲かるから、弟に呼ばれてこっちに来ているんだ、という話を聞いて、唖然とした記憶がありましたが、その話を思い出してしまいました。
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