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とはいえ、もう一度ブラザレンを歴史的に大きな目で見直してみると、集会の民主化運動(講壇を独占していた聖職者への反対運動)という側面もあり、ジョージ・ミューラーの孤児院の経営などは、どちらかというとかなりリベラルな運動(宗教左派というのもなぁ)でもあるし、ブラザレンの出発点となった立場には、産業革命を経過したイギリス社会で、飼うもののない羊のようにさまよっているな底辺の人々への暖かいまなざしは確実にあったからです。
この辺、
Coad(1976)A History of the Brethren Movement:
Its Origins, Its Worldwide Development and Its Significance for the Present Day
(私が持っているのは2001年に出版されたりプリント版)なんかの最初の数章にかなり丁寧に書いてありました。また、
Shuff(2006)のSearching for the True Churchや
Neil Dickson(2003) Brethren in Scotland 1838- 2000
の最初の数章にも、このあたりのことが出てきます。
このジョージ・ミューラーや初期の出発点となった人々への弱者へのあたたかい目線は、社会改革運動との密接な結びつきがありますし、ブラザレン自身が、一種の理想主義を掲げて突っ走る点は、リベラルな立場の方、空想的社会主義者との親和性も高いといってよいでしょう。
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