|
炭鉱社会が、勤労環境、労働環境に関する問題を抱えており、それが、産業民主化への問題意識とつながったことをお話してきました。
それが宗教環境で展開されたのが、ブラザレン運動の一側面という気がします。要するに、教役者(牧師・司祭)による話が、一般の聴衆の心に響かない、福音が届かないなかで、自分たちの言葉で、自分たちの仲間にわかる言葉で、わかりやすく福音を伝えようとしたところが、ブラザレンならではの特徴だろうと思います。講壇を、普通の信者に公開した結果、聖書学校で学んでいないものの、福音をつたえる、という意味であれば、わかりやすく伝えたことは価値があることだとは思いますし、民主化が進められていった当時の社会の風とも一致していたように思います。
その意味で、ブラザレン運動は、教会民主化のひとつのあり方を模索した運動だといってよいと思います。
ところで、1920年代当時のウェールズの教会(国教会)の雰囲気を駆りカルチュア化しているという点はありますが、「ウェールズの山(The Englishman Who Went up a Hill But Came Down a Mountain)」という映画は、当時の英国の雰囲気がよくわかります。私は、この映画を地理学の勉強の一環で知ったんですが。
|