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ブラザレン自体、1840年代から1860年代にかけて出発しました。現在でもある程度そうですが、イギリスは基本的に階級社会と言ってよいと思います。イギリスが階級社会とその中の社会階層意識を象徴的に示す映画がアンソニー・ホプキンスが執事役で出ていた「日の名残り The Remains of the Day」ですが、この映画を見たときに、イギリスではここまで階級ごとで人間の意識が違うのか、という感じだったように思います。イギリスほどではないですが、アメリカでも、かなり階級意識はあるように思います。その辺が、民主党の大統領候補のオバマ候補やクリントン(ビルのほうではなくて、ヒラリーのほう)候補に匂うので、嫌われることがあるような印象を受けています。ビル・クリントンは、学歴はエリートですがやることがどっかおとぼけで庶民的なので、庶民に受けていたように思います。
さて、この社会階層意識が厳しい英国における一種の教会民主化運動、庶民が中心になった教会革新運動だったわけですから、基本的に庶民の在り方がライフスタイルの一種の標準形、理想形となるわけです。つまり、質実剛健がブラザレンの理想の生活スタイルになっていきます。これはある意味で、「空の鳥を見なさい、倉を建てるわけでなく・・・」や収穫が多く倉を建てた金持ちが「さぁ、飲んで、食べて楽しめ」といった直後、命が無くなると宣言された事例、ラザロと金持のお話など、いくつかの聖書の内容とそこから導かれる理解と近いわけです。また、聖書全体がそうだとは言えませんが、聖書に出てくるストーリ、特にイエスの表現内容はかなり金持ちに否定的な側面をもったものが少なくありません。もちろん、お金の問題はクリスチャンにとって、問題を起こしやすい原因の一つでもあるので、それも金持ちやぜいたくな生活スタイルに対して否定的な見解を生むことになります。お金に心を奪われて神を忘れる生活は論外ですが、現代の資本主義社会でお金なしの生活も考えられないわけで、このあたりのバランスが厳しいところです。
その意味で、貧しいかどうかは別として、質実であることというライフスタイルがブラザレンでは、重視(あるいは理想化)された場合が少なくないようです。
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