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ブラザレンが分離主義的なのは、悪から離れようと試みたる結果
生まれた傾向でもあります。ダービーは、グローブスなどとの交わ
りの中で、一致を求めて運動に関与していったのですが、ある段階
から急に分離主義的な傾向を持つようになっていきます。この傾向
に関しては、Tim GrassのGathering to His Nameの64ページに、次
のような記述が見られました。
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ダービーも、当初のキリスト者の一致と交わりを強調していたので
すが、その当初の考えとは矛盾してはいるのですが、他の信者からの
分離を次第に強調するようになりました。急反転した要因は、Church
of Ireland(アイルランド国教会)が誤った教えを教会で述べている
牧師を廃除できないということへの失望がまず間違いなくあると同時
に、普通の信徒が真実を述べるような伝道のあり方に関する認識を新
たにしたことが影響していると思われます(ダービーは元国教会の聖
職者だったのですが、この運動に関与してから信徒が話すことの重要
性をかなり重視していました。)ダブリンで、ダービーは、1834年6
月にヨシュア記7章から、J.B.Stoneyが悪からはなれない限り、神は信
者とともにおられない、という学びを聞いた時、このStoneyの話に
非常に感動したようです。(中略)ダービーは、『悪から離れること
と神の一致の原則』という本の中で、新しい点に強調をおいたのでし
た。一致というのは、悪であるもの(evil)も一致することがあるので、
それ自身目的とするべきものではないとしたのでした。むしろ、真の
一致は、神が中心に常にあるということである。地上での神の業の目
的は、キリストにあってすべてのものが一致することであり、神は悪
との一致点がないので、その中で、悪からはなれることであるとした
のでした。
以上和訳終わり
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悪から離れる。クリスチャンとして、悪から離れること自体は良い
ことだと思うのですが、自分を正しいとし、他者を悪とするというこ
とは、自分が神の側にあるという思い込みに基づくことになりかねな
いことが多く、このことがブラザレンの中での分裂騒ぎの原因の少な
からぬ原因となっています。自分が正しいとする前に、自分が間違っ
ていることの可能性を疑ってみること、他者の意見を率直に聞いてみ
ることの大切さをこの部分を見ながら、感じました。人間は、相対的
な存在なので、絶対善はないと思うという点を基礎とすべきだと思う
んですけど。
参考文献
Tim Grass(2006) Gathering to His Name, Milton Keynes, Paternoster.
ISBN 1842272209
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