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今日から通常メニューの再開です。
天幕伝道の問題は、風と雨への問題の対応が難しいことです。
イギリスでの一番の問題は、どうも雨だったようです。どっちみ
ちテントですから、基本的に布です。布は雨にぬれると重くなり
たわみますし、風が吹くと巻き上がったり、最悪テント自体が
吹き飛ばされることがあります。これは日本で特にそうです。
そこで、布テントの改良版として、一時的に利用する組立
式の木製の集会所のキットがいくつか作られ、それを馬車で
運びながら(そうです、馬車です。自動車はまだ普及してい
ないので)、巡回伝道することがあったようです。この木製
の組立式の集会所は当初は窓などが無かったようですが、そ
のうちガラス製の窓なども用意され、だんだん本格的になり、
あちこちで利用されたようです。Tim Grassの本によれば、
第2次世界大戦の直前くらいまで、このような組立式の講演
会用の施設が利用されたようです。
この木製の組立式簡易講演施設は、大きいものでは、収容
人数は40名程度あったようです。おそらく、この種のものは、
もともと英国陸軍の装備品などから発想を得て製作された
ように思うのですが、私が英国陸軍の歴史に無知なので、確
かなことはいえません。
第1次世界大戦の蒸気エンジンの戦車だとか、第2次世界大
戦時の水陸両用戦車(これは今なお、イギリス陸軍の伝統に
なっている)とか、イギリス陸軍は、奇抜なアイディアで
勝負している珍兵器をやたらと作っている伝統があるので、
おそらく、こういう組立式の木製の将校用兵舎もそのうちに
あったのではないかなぁ、と思います。
テントに比べ、組み立て用の木造簡易集会施設は設置に
時間がかかり、設置に約1日程度かかったようですから、
それもあり、1つの村での巡回伝道セッションが1週間とか
長期化していったものと思われます。もちろん、鉄道が
不便なこともあるのでしょうが、それが1週連続の特別
伝道集会というスタイルの定着に一定の影響を与えたも
のと思います。これには、英国国内内の鉄道事情や
アイルランドなどの交通事情が影響しているものと思い
ます。そんなこんなで、伝道といっても、スタイルが
伝道方法に影響を与えたりするのだなぁ、と思います。
日本でも、時々今なお、一週間の連続伝道集会をして
いるところもおありのようです。こちらは、伝統の影
響かもしれませんが。
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