|
ご紹介したペンテコステ宣教学をお書きになっておられる
佐々木さんの主張に全部同意しているわけではありませんが、
その主張には真摯に傾聴すべきものがあると思います。近代
的西洋社会は、2元論的な考え方が支配的であるので
(計算機が出るまでも)、その社会の中で生み出された様々
な文化や学問体系なども当然この影響を受けています。また、
教会やそこで語られる聖書理解も、当然その影響を受け、教
会の信者の行動もその影響を受けています。つまり、2元論
的な考え方(神と悪魔・正と誤・義と邪のような2つの対立
軸でしか考えないあり方)がカルトを生み、みことばで他人
をねじ伏せ、傷つける原因ではないかなぁ、と最近思ってい
ます。キリスト教の伝道とそこに内在する文化の問題につい
ては、メード・イン・ジャパンのキリスト教やマクグラスの日
本公演のときの講演録である「ポスト・モダン世界のキリス
ト教――21世紀における福音の役割」を呼んだときにも思っ
た疑問です。
2元論的(0か1か)な考え方ではなく、グレースケール
(0から1の間のいろいろなあり方がある)で考えることの
大切さ、そして、本来の福音の部分の注目しながら、現代に
生きる人にその福音を実際的な課題の中で、その人たちの課
題を踏まえながら、そのうえでイエスとその福音のコアの部
分をどう伝えていくのか、ということは重要かなぁ、と思い
ました。
|