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神が信者とその働きを必ず支えてくださるという確信は、バクダッド伝道に
行ったA.N.グローブスの確信でもありましたが、ミューラーも同様の確信、あ
るいは信仰をもっていました。彼が、神が必要なものを必ず与えられるという
確信の元で、孤児院運営したことはよく知られていることです。この考え方は、
いわゆる多くの福音宣教主義(Evangelical Mission)に立つ多くの人々にも引
き継がれていきました。その代表例が、中国内陸伝道を目指したハドソン・テ
イラーや、OMF(Oversea Mission Fellowship)やリーベンゼラなどです。この
考え方について、Tim GrassのGathering to His Nameの47ページには、次のよ
うな記述が見られます。
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聖霊知識教会(The Spritual Knowledge Society)は当初通常の学校、日
曜学校、霊的な働きを重視するような働きをしようとする宣教師をサポート
し、聖書と福音的な書物を提供することを目的で設立されました。ミューラ
ーが孤児院を始めようというアイディアを真剣な関心を持つまでに、この組
織を設立してからそう長くはかからなかったのです。ミューラーが神学生と
しての勉強をしている期間の中で、フランケ神父が1696年に設立したハレの
孤児院で2ヶ月泊り込みで過ごしています。ミューラーの孤児院運営を始め
る目的は、博愛的なものでも、貧しい人々を保護しようとするものでもあり
ませんでした。それは、ロウドンによれば、神が祈りに答えてくださるとい
う信仰を証するためのものでした。(中略)
フランケの孤児院と同じように、孤児院運営の資金は祈りによって答えら
れると確信していて、資金的な必要に関しては、他人に訴えることをしなか
ったのです。ミューラーはどのような物資が必要で、それがどのように与え
られたのか、どのように祈りに答えられたのか、について詳細な年次報告を
印刷していました。この年次報告は、資金集めのためのものでなく、人々に
その年の神の恵みを知らせるためのものであると彼自身書いています。しか
し、この年報を読んだ人々のなかから、献金しようとする気持ちになる人が
出てきたことは間違いないことだったと思います。
以上翻訳終わり
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必要なものが与えられる確信、というのは、ブラザレンに流れる伝統という
のか、信仰の姿だと思います。そのこともあり、あまり計画性がないと思われ
ることもあるように思います。
個人的には、このようなあり方は、ブラザレン運動の美点の一つとは思いま
すが、行き過ぎると狂信的になりかねないので、このあたりのさじ加減が難し
いかなぁ、と思います。
参考文献
Tim Grass(2006) Gathering to His Name, Milton Keynes, Paternoster.
ISBN 1842272209
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