ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

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1990年代の時代背景と信者の関係の続きです。

 1990年代は、1950年代以降の行動経済成長路線のからの

決別の時期でもあり、社会的にもマスからパーソナルへの

転換が生まれた時期でもあります。それは、前回の記事で

記載したとおりです。

 これが微妙に信仰のスタイルに影響しているような気が

します。それまでのブラザレンの信仰者の姿は、キリスト

者という国内社会集団の中でも少数派の中も、さらに少数

派でもあり、それがゆえに結束し一致団結して進む体制に

あったのですが、数も増えてくること、社会自体が個人の

自己実現を認める姿に転換するなかで(小泉純一郎氏の

総理もいろいろではありませんが、信者もいろいろ、とな

ってくるなかで)、信者であることの抵抗が弱まると同時に、

個人にとっての帰属集団としてのキリスト集会という存在の

ウェイトが低下してきた時期だと思います。

 それこそ、昔は、キリスト集会一番(神の国の擬似組織だか

ら)、土日に仕事があるなら、仕事を変わることが当然とされ

た時代から、そこまでする必要があるのか、ということを思う

信者が出始めた時期だろうと思います。

 それと、この時代になると、トラクトを撒いていても、『耶

蘇(イエスの中国語名)』といわれるなど侮蔑的体験をすること

がなくなった時代でもあります。私は、トラクトを街頭で手渡

ししながら、1970年代末に当時の50くらいの叔父さんから『耶

蘇か』といわれた記憶がありますが、今はさすがにそういうの

はなくなりましたねぇ。

 そういえば、1990年代のもう一つの特徴は、キリスト教会式

での(というよりはウェディングドレスを着るスタイルでの)結

婚式が異様に増加したことです。キリスト教会を模倣した結婚

式場が急速に増えるのがこの時期です。結婚式場が、擬似的な

キリスト教会を式場に設け始めたのが、この時期だと思います。

ホテル併設の教会というわけ分からないものが出たのも、この

時期です。退職宣教師を探してくれ、と知り合いのホテルマン

から頼まれたのも、この時期です。

 1960年代であれば、耶蘇式での結婚式なんて、と家族から大

反対されたはずですが、1990年代には、そのキリスト教式の

結婚式が商業化(冠婚葬祭業者がビジネス化)するほど、社会に

受け入れられてきた、ということだろうと思います。

このように、日本社会にプロテスタント系ヨーロッパ及びアメ

リカの表層文化がほぼ定着して、太平洋の両側で時代やカルチ

ャーが緩やかにシンクロし始めたのもこの時代だと思います

(基層文化であるキリスト教の定着が進まないのが、困りもん

ですが) 。映画の日米同時封切に違い状態になったのがこの

時代だと思います。それまでは、米国で上映してヒットした

映画を輸入して、字幕をつけて、という手順だったのが時間

差が短縮され、上映開始時期がほぼ同時になってきた時代です。

 そういう意味で言うと、「人生いろいろ、総理もいろいろ」

ではありませんが、個人のライフスタイルの追求の結果、共同

体や共同行為がうまくいかなくなり始めるのも、この時期です。

そういえば、成田離婚の走りもこの時期かもしれません。

 そういう意味で言うと、北部ヨーロッパ(ドイツ、イギリス)、

北米の基層文化を形成しているプロテスタント系の聖書理解への

抵抗がほとんどなくなったのもこの時期です。この時期に救われ

たクリスチャン2世が、高校とか大学で、自分はクリスチャンだ、

と一大決心してともだちにいっても、「それ、ちょっとかっこい

いじゃん」というくらいで大した反応がなくてご両親から聞いて

いた話と違って拍子抜けした、という話をしてくれたことがあり

ますが、そういう時代となったのがこの時代だろうと思います。

つまり、個が重視される結果となった中で、かなり自由に信仰者

であることが維持できると同時に、『彼は敬虔なクリスチャンで

酒もタバコものまず』といったような形容詞が信徒につかなくな

った時代でもあります。アメリカのタバコの危険性が裁判で

明らかになり(詳細は、『インサイダー』という映画を参照)、

嫌煙思想が流入し、新幹線で禁煙車が生まれたのも、この時代で

した。その意味で、のびのびとした信仰生活が送れるようになっ

たのだろうと思います。

 その分、共同体としての教会への帰属意識というのは、1970年代

までと比べて、非常に薄くなり始めます。教会は、自分の信仰を

守る砦ではなく、むしろ、緩やかな信者の連合体となっていか

ざるを得ない状態になり始めたのだろうと思います。一致協力一丸

として、といった教会運営のスタイルのとり方ができなくなったの

も、この時期かもしれません。

 昔は、「飴玉しゃぶらせとけば」という形で、それこそ、幼稚園児

から中学生までを集めた日曜学校(したことがあるが大変)だったもの

が学年別分級というスタイルになったり、婦人会(結婚した主婦の

方々の集まり)が子育て中の主婦層と子育て終了後の主婦層に実質

的に分離が始まった(というよりは、子育て中の主婦は、仕事との

両立ができるため、また企業から求められるため、平日の日中にある

婦人会には参加できなくなったため、高齢の主婦層が集る婦人会に

なりはじめた時期であろうと思います)時期ではないかと思います。

 この時期から、交通手段の発達もあり、東京大阪の日帰り出張当

たり前になるなか、平日の夜の集会への参加者が都市部では急減した

時期のはずです。

 その意味で、多様化と多忙化により、一致団結して一丸となった

キリスト集会での活動が次第に困難になり始めた時代だろうとおも

います。その分、個性的な若い世代の信者が形作られる今現在の基

礎を作り出していると思います。

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