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今日も、Tim GrassのGathering in His Nameの6章からの
印象的な部分(119-120ページの一部)の要約のご紹介を
してみたいと思います。
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アメリカの伝道者のD.L.ムーディが、Ira D. サンキィとともに、イギリスに
最初に訪問したのは、1873-1875年である。彼らの伝道旅行(ミッション)
はオープンブラザレンにとって1859年のリバイバルと同じくらい重要であ
る。それは回心者の人数という点ではなく、伝道方法と讃美歌の点で大き
な影響を与えた。ムーディとサンキィの強調が、経験におかれていること、
また、ムーディの伝道があまり教理的でなかった事が、サンキィの経験志
向的な讃美によってより強調され、わかれている福音派の多くのグループ
間を分離する教理の壁の重要性を排除していくことになった。これらのム
ーディの動きは、(他の教派との)同質化するようなプロセスに貢献し、オ
ープンブラザレンと他の福音派との協調行動を進めるものとなった(スコッ
トランドで、おそらくほかのところでもそうであるが、後にこれらの(翻訳者の
追記:超教派的な)関与はあまり受け入れられないものとなった)。したがっ
て、SpurgeonのためにMetropolitan Tuburnacleで語った(翻訳者の追記:ジ
ョージ)ミューラーは、ムーディとサンキーの福音伝道活動のフォローアップ
を行い、ムーディらの活動で回心した人々への信仰のサポートを行った。
ムーディらへの支援のプロセスは、ムーディらの渡英前から始まったが、彼
らの英国到着後に、その活動はより広範なものとなった。(翻訳者の追記:
ムーディとサンキーという)二人のアメリカ人は、この世紀の後半の伝道主
義の活動におけるエートス(時代の精神)に影響を及ぼした。具体的には、
オープンブラザレンの中では、多くの初期の指導者たちよりもより時代に即
したアプローチをとる方法論の形で現れた。さらに、礼拝の機会で、才能の
ある男性信者に対して、語る事が開かれていた事と、この運動がよりリバイ
バル主義的な神学となっていたことが、より多くの回心者を引きつけていった。
ブラザレンは、教会に出席することで社会的な尊敬をうけたいという願望と労
働者階級の生活水準の広範な改善の両者からより多くの利益を受けた。
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この記事を読みながら、現在の日本におけるブラザレンの特徴である、一種
独特の伝道への熱心さの側面は、このあたりのエートスの残滓のような気が
します。現在でも、ある面では、非常に現代的で世間に受け入れられることを
強く意識したようなアプローチをとる方向性(ムーディやサンキーの影響)があ
ると同時に、伝統的なエリート主義のにおいがする方向性(伝統や格式、聖餐
式での静謐さや子供が静かにしていなければならないような雰囲気に代表さ
れる方向性、初期の指導者たちの貴族的文化の伝統)が混在しており、それが、
さまざまなイベントや伝道方法の表現形態の取り組み方の議論の中で現れ、
伝道のアプローチでの意見の対立や時には分裂騒ぎに至る混乱にもつながり
かねない部分があります。
また、信仰を持ち始めの方を驚かせることの多い、聖餐式と伝道集会のギャ
ップにも現れているように思います。聖餐式が伝統的な貴族社会的、中産階級
的な価値観をあらわし、伝道集会が、現代的な雰囲気、ポップでライトな雰囲気
を思考する形で現れやすいこともあり、この種のギャップは、新規の来会者や参
加者を驚かせることになる側面があるようです。
現在でも、この伝道アプローチの混在は、時に分裂騒ぎの源泉となる事もごく
まれにあるのですが、歴史をたどってみると、それが、伝統的な貴族階級の指導
者による責任体制が長く続いた後に、ムーディやサンキーの伝道による影響を受
け、普通の市民階級の人々が指導者になっていく中で変質していった経過だと理
解すると、非常に分かりやすいように思います。個人的には、もともと、ブラザレン
が超教派的な動きとして始まったものであるのであれば、そちらの方向で進むべ
きかなぁ、と思うのですが。
どのようなアプローチを重視するかについては、各キリスト集会(キリスト教会)
での考え方によると思います。とはいえ、キリスト集会全体での議論の前に、一
人ひとりの信者が、自分の内にあるこの伝統的な方向性と、外部に向いた方向
性の問題を少し整理して考えてみる作業は必要だとは思います。私自身、最近
まであまり整理がついていなかったので。考え、整理してみると、意外と面白い
側面が見られるようです。
この二つのアプローチの整理、私自身、いまだについているとは言えませんけ
れども。
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2010年05月31日
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