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今日も、Tim GrassのGathering to His Nameの 141ページからの要約を載せたいと思います。 今日は、伝道者と超教派活動についてです。 ------------------------------------- 超教派活動的なリバイバル運動がブラザレンの 集会の人々に迫ってくる中で、この超教派的なリ バイバル運動との間のテンションが、高まってい った。その理由は、ブラザレンが、ほかの教派と 呼ばれるものから明白に独自の性質(アイデンテ ィティ)を持つようになったからである。イングランド (ウェールズ、スコットランド、アイルランドを含まな い)伝道者たちはどこででも伝道したし、既存の教 会での奉仕を喜んで行ったし、ブラザレンの教会 論的特徴を語るのを避けた。このことは、The Believer's Magazineに代表されるより硬い(tighter) 集会から批判を受けることになる。スコットランド人 伝道者は、北西イングランドでも活発に活動してお り、これらの集会にスコットランド風の分離派的な雰 囲気をもたらした。 Coadはリバイバル時代の伝道者をジェントルマン 伝道者と民衆的な伝道者の二つに区分している。そ してそれぞれが異なった聴衆に語りかけたことを明 らかにしている。このジェントルマン伝道者の中核的 役割を果たしたのが、レジナルド・ラドクリフ(Reginald Radcliffe(1825-1895))である。このラドクリフは、ブ ラザレンに属することはなかった。彼は、リバプール 出身のアングリカン(英国国教会)の人物であり、ム ーディとサンキーの方法を受け入れた人物であった。 MarshallとJ.R.Coldwellの信仰告白に影響を与えた Gordon Forlong(1819-1908)もこのタイプの伝道者で ある。 ----------------------------------------- しかし、ジェントルマン向け伝道者と民衆的な伝道者 に二極化していくところが、19世紀のイギリスで、当 時の階級社会と階級間の分離を示しているように思 います。当時のこのジェントルマンと民衆の間の身分 の分化は、非常に激しいものであったようです。この ことは、 会田 雄次さんのアーロン収容所でも触れら れています。別の人種があるのではないか、と会田さ んが思うほどであったことがわかります。 雰囲気としては、映画Miss Potter(Peter Rabbitの 原作者のポターを題材にした映画)でも知ることがで きますし、映画「日の名残り」でも、使用人階層と貴族 との間の明確な違いを知ることができます。 19世紀とはいえ、18世紀以前の社会文化の風潮の 残った時代でもあり、さまざまな身分間の軋轢があっ たため、このように二分化していったようにも思います。 その構図が日本にも若干影響しているかもしれません。 それから、Tighterという言葉の背景には、Tightning Tightという主張をしたグループ(スコットランドとアイル ランドで活動)の存在があり、これが、現在の日本の ブラザレン運動にかなりの影響を与えているように思 います。1960年代までのブラザレンの歴史を追った記 事でも紹介したように、宣教師のかなりの部分がアイル ランドやスコットランド人ですから、その影響は少なから ず今も影響していると思います。 これらの記事を見るたびに、イギリスって、当時はも っとですが、やはり貴族と平民という身分文化の激し い国なのだ、ということをおもわずにはおられません。 |
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2010年07月21日
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今日も、Tim GrassのGathering to His Nameの 141ページからの要約を載せたいと思います。 今日は、伝道者と超教派活動についてです。 ------------------------------------- 超教派活動的なリバイバル運動がブラザレンの 集会の人々に迫ってくる中で、この超教派的なリ バイバル運動との間のテンションが、高まってい った。その理由は、ブラザレンが、ほかの教派と 呼ばれるものから明白に独自の性質(アイデンテ ィティ)を持つようになったからである。イングランド (ウェールズ、スコットランド、アイルランドを含まな い)伝道者たちはどこででも伝道したし、既存の教 会での奉仕を喜んで行ったし、ブラザレンの教会 論的特徴を語るのを避けた。このことは、The Believer's Magazineに代表されるより硬い(tighter) 集会から批判を受けることになる。スコットランド人 伝道者は、北西イングランドでも活発に活動してお り、これらの集会にスコットランド風の分離派的な雰 囲気をもたらした。 Coadはリバイバル時代の伝道者をジェントルマン 伝道者と民衆的な伝道者の二つに区分している。そ してそれぞれが異なった聴衆に語りかけたことを明 らかにしている。このジェントルマン伝道者の中核的 役割を果たしたのが、レジナルド・ラドクリフ(Reginald Radcliffe(1825-1895))である。このラドクリフは、ブ ラザレンに属することはなかった。彼は、リバプール 出身のアングリカン(英国国教会)の人物であり、ム ーディとサンキーの方法を受け入れた人物であった。 MarshallとJ.R.Coldwellの信仰告白に影響を与えた Gordon Forlong(1819-1908)もこのタイプの伝道者で ある。 ----------------------------------------- しかし、ジェントルマン向け伝道者と民衆的な伝道者 に二極化していくところが、19世紀のイギリスで、当 時の階級社会と階級間の分離を示しているように思 います。当時のこのジェントルマンと民衆の間の身分 の分化は、非常に激しいものであったようです。この ことは、 会田 雄次さんのアーロン収容所でも触れら れています。別の人種があるのではないか、と会田さ んが思うほどであったことがわかります。 雰囲気としては、映画Miss Potter(Peter Rabbitの 原作者のポターを題材にした映画)でも知ることがで きますし、映画「日の名残り」でも、使用人階層と貴族 との間の明確な違いを知ることができます。 19世紀とはいえ、18世紀以前の社会文化の風潮の 残った時代でもあり、さまざまな身分間の軋轢があっ たため、このように二分化していったようにも思います。 その構図が日本にも若干影響しているかもしれません。 それから、Tighterという言葉の背景には、Tightning Tightという主張をしたグループ(スコットランドとアイル ランドで活動)の存在があり、これが、現在の日本の ブラザレン運動にかなりの影響を与えているように思 います。1960年代までのブラザレンの歴史を追った記 事でも紹介したように、宣教師のかなりの部分がアイル ランドやスコットランド人ですから、その影響は少なから ず今も影響していると思います。 これらの記事を見るたびに、イギリスって、当時はも っとですが、やはり貴族と平民という身分文化の激し い国なのだ、ということをおもわずにはおられません。 |
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