ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

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Tim GrassのGathering in His Nameの中p.168から

Doctrial Disctinves(教理上の特徴)のうち、終末の

出来事についての記載を紹介しながら、考えてみ

たいと思います。

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ブラザレン派の大半の人々は、空中再臨(空中携

挙)の前に特定の事象があると思っていなかったが、

19世紀末のブラザレン派の人々は、福音派でひろくみ

られた傾向のと同様に、時代の兆候(signs of he times)

に心を奪われていった。この傾向に拍車がかかった

のは、自由主義神学の隆盛と完全な神への疑いの

増大、民主主義との勃興と法治能力の低下、快楽主

義が主流となり始めたこと、パレスティナへのユダヤ

人の帰還、西洋諸国での軍国主義の台頭が世の終

わりの兆候とされた。ブラザレン派の書物では、この

種のものを扱った書籍や小冊子が出されたが、他の

福音派では、このような対象についてのものはあまり

知られていない。

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世の終わりの兆候とは、終末が近いことの兆候であ

り、もし、終末が近いならば、知り合いや家族が信仰を

持たずに死亡した場合、神の国には入れない知り合い

が生まれることになり、それは耐えがたいという精神性

が伝道のエンジンというかロケット噴射装置となってい

たような傾向があるようですが、日本では、これと同様

の傾向が、1970年から1980年にかけておこりました。こ

のときは、イスラエルのアラブ諸国、とくにエジプトへの

イスラエルの圧倒的勝利、共産主義との対立関係や、

冷戦構造やその結果としての核兵器の軍拡競争が世

の終わりが近いことの証拠とされました。いまだに、こ

の世の終わりが近いという視点での福音伝道という考

え方が時に見られる教会(集会)もないわけではないよ

うです。

しかし、民主主義が世の終わりの兆候と見られていた

のは、英国での時代背景ということを無視しては考えら

れません。英国では、民主主義は、市民革命によりある

程度確立されているものの、基本立憲君主制で、エリー

ト主義というのか貴族主義が幅を利かせていたことが、

民主主義に関する恐怖心を生み出したのかもしれませ

ん。エリート階級は疑問を持ちながらも、普通選挙が始

まり始め、女性参政権が言われた時代でもあり、それこ

そ、社会の政治的根幹の構造や思想を揺るがしたうえ

に、ロシア革命が起こったことや、民主主義と共産主義

が混同されたことなどもあったのかもしれません。

ところで、自由主義神学とは、人間の理解が重視された

神学の体系で、ごく大雑把に言ってしまうと、理性におい

て聖書を理解しようとする点のかなりの強調があった考え

方である結果、聖書が神の言葉であることに批判的な視

線を投げかけかねない立場であるとも言えるかと思いま

す。当時の新興国であるドイツを中心として当時の大陸

での神学の大きな流れとなり、それが英国に影響を与え

た時代だったのかもしれません。

特に、最後の福音派では、この種の終末論における時

代の兆候に関する印刷物が出なかったけれども、ブラザ

レン派ではかなり出ているということは、ブラザレン派の

精神世界の特徴を示す一つの傾向かもしれません。

その意味でも、このことに関心をお持ちの方は、 

後藤敏夫著(2007) 

改訂新版 終末を生きる神の民 いのちのことば社
 

を是非、ご覧になって、お考えください。

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