ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

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Tim GrassのGathering to His Nameの中p.180からブラザレン文化に関する部分、The Emergence of Settled Patterns of Assembly Life and Worship(集会生活と礼拝のパターンの成立)の中のLeadership and Office(リーダーシップと教会運営)についての記載を紹介しながら、考えてみたいと思います。

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地域に根差した人々が、リーダーシップを担うことが最も頻繁であったが、その集会に属する人々と同じ社会階層の人々から長老が選ばれることが、かなり頻繁にみられた。多くの、というよりほとんどの、集会では、公式に選ばれた長老というのはなく、ちょうどダービーがそう信じていたように、最初の使徒の死亡以来、教会内のだれしもがその使徒職にふさわしいものではないとされていた。以前にも示した通り、ダービーの教会観では使徒職とその権能はもはや存在せず、神から与えられてもいないとされた。したがって、教会(集会)は、その中にあって会衆の全体に目くばりできるような才能が与えられた人(集会用語では、賜物を与えられた人 Gifted)を見分けるべきであり、その人に従うべきだとした。このような非公式な認定は様々な形態を生み出した。ある場合には、男性信徒全体で運営する場合もあったし、ほかの場合には、複数の教会(集会)にまたがるものもあった。また、ほかには、このような配慮ができる人(牧師)を招へいする場合もあった。

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前回 書き忘れたことを少し。

このリーダーシップをとることが公的な役割を果たす機会としてとらえられているビクトリア時代の伝統というか常識、ということに関しては、シャーロック・ホームズシリーズの3人の学生にも出てきます。社会のリーダーとなるべき大学生が、試験のカンニングをするというストーリーなのですが、いい就職先が卒業できれば約束されていたにもかかわらず、カンニングという不正行為を恥じて、インドかパキスタンに軍人だか、警察官になっていく、という結末を迎えるというお話だったように記憶しています。

そういえば、シャーロックホームズの話には、名門であるが身代を持ち崩してピーピー言っている没落貴族やスキャンダルに巻き込まれた貴族の話がやたらと出てきますが、ちょうどビクトリア朝時代というのは貴族階級の凋落を迎えた時代の転換点だったのかもしれません。Miss Potterというピーターラビットの原作者の絵本作家の半生を描いた映画もこの時代の雰囲気を醸し出しています。

ビクトリア朝を境にして、従前の貴族階級が没落し、新興貴族階級ともいうべき紳士階層の社会での役割が大きくなるにつれて、集会の指導者層も、大幅に転換することになったように思います。

さて、ここからは、今回の記事に関してです。

日本では、比較的歴史が浅い教会がほとんどなので、開拓伝道で集会の原型を構築した人や、伝道者、設立に力のあった人の影響力が非常に強いように思います。また、設立した人たちの影響が強いというのも、この英国の伝統を引き継いでいるのかもしれません。本当は、キリストの体である教会って、そんなものでいいのかなぁ、と思います。また、これが悪く働くと、影響力が大きくなるのを避けるために、せっかくの奉仕ができるにもかかわらず、それを自主的にあるいは他律的に抑止される場合もあり、そういうのは、どんなものかなぁ、とも個人的には思います。

 また、日本では、規模にもよりますが、開拓伝道の場合は、ある一人の信者が全体の運営にあたり、それが安定してきた後、全体に規模が小さい場合は、男性信徒が全体で集まりながら運営にあたり、さらに多くなると、一人が全体を見渡すのではなく、複数の責任者(いわゆる長老)が協議しながら意思決定のスピードと運営を確保するというスタイルに移行するように思います。

 基本、日本の集会にはダービーの教会論そのものや、その影響、そのこだまがいまだに集会内に影響しており、公式に代表者を決めないところが多いようですが、これで一番困るのが、宗教法人や社団法人など、財産保護(死亡に伴う相続税対策)のために法人格を取得する場合で、代表者がなかなか決まらない、とか、代表者選出の方法が宗教法人法が想定している民主主義的な政体論に合致しないなどの問題があり、対応に苦慮するところが少なくないようです。

 改革長老派やフレンド派のような、段階を経た合議的民主主義的な運営方法などをとらないのが、キリスト集会を自称する人々の特徴であり、それゆえにゲリラ的な活動ができてしまう、また、そうならざるを得ないという側面もあるように思います。それが教会観関係に微妙な影響を与えていると思います。

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