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書籍収集を始めた奉職直後
奉職したものの、最初の奉職先の学校にはキリスト教書関係はほとんどない。辞典類がお情け程度においている学校であった。当たり前である。経済経営系の学校でそろっている方が伏木である。そこで、ぼちぼちと個人的にキリスト教書を集めていった。まずは聖書図書刊行会やいのちのことば社が出している本あたりから集めていった。そのうち、聖書図書刊行会の本はどこかへとすっと消え入るように消えてしまっていたが。もちろん、自派の出版社である伝道出版社の本も集めた。奉職して2年くらいで結婚した。結婚する前に、J.C.ライル、ロイドジョンズなどで家内に読んでもらったりもした。中村敏先生の『著名人クリスチャンの結婚生活』を読んだら、中村敏先生も同じことを奥さんにお願いしたらしいのには、「あ、仲間がいた」と思った。 自分が置かれた環境では、自分で図書を集めるしか、他に方法がなかったのである。BruceやJCライル、ロイドジョンズ、パッカー、ジョン・ストットなどを読んだ。これらの本がまだどんどんと店頭に並んでいたころなので、これらを中心に集めていった。あのころは、「すぐ書房」も良書をたくさん出していた。 特に90年代初頭は、ロイドジョンズが割とよく出ていたような気がする。そして、マクグラスの著作に出会ったのも90年代初頭であり、「キリスト教の将来と福音主義」(巣鴨のTaka牧師によると「訳がまずい」らしいが、それでも原著で読まないだけましだと思っていた)で、このマクグラスは面白い人だなぁ、と思ったので、そのころから、マクグラスの日本語訳の本を探した。これが阪神大震災位まで続く。給料の10分の1くらいは書籍代に消えていたように思う。まぁ、当時は10%オフで生協とかで購入できたので、それを最大限利用させてもらった。Amazonがぼちぼち日本でも名前が聞こえ始めてきたころである。大体自分がブラザレン派といっていいのかどうか、そのことすら確信はなかった。また、当時の日本の環境の中で、そもそも、ブラザレン関係の専門書を集めるのは、今では考えられないほど、大変だったのである。 なかば強いられた家庭集会 そうこうするうち結婚直後から家庭集会をすることになった、というか「母親から家庭集会の開催を強いられた」という方が正確かもしれない。「福音を伝えるべし」という福音派というか集会人にとっての錦の御旗を出されてしまったのである。勝てるわけがない。まぁ、5年ほど続いたこの家庭集会の中から、集会のメンバーになられた方が1名おられ、また、長らく教会から足が遠のいて居ておられた方からも数名、集会に戻られた。 母親が勝手にTさんという方のお家でご高齢の方対象に聖書を話していたらしいのを、私に引き継ぐようにと投げ出されるのを受け取る形で(ここでも「福音を伝えるべし」という錦の御旗がここでも掲げられたため)家庭集会をもしていた。最初、そのお宅にお伺いした時には、そのTさん宅のKさんという御高齢のご婦人の方は、「白骨の御文書が…(「白骨」とは蓮如上人が書いたとされる文書である)」と言い出された。「どうしたもんだか」と思っていたが、Tさんから、「だめでもいいから聖書のお話を」といわれたので、月1回でお話しし続けた。まぁ、不思議なもので、1年後には、Kさんも信仰を持たれた、と思う。最初は生まれたての長女を連れて、Tさん宅での家庭集会にお伺いしていた。 ユルゲン・ハーバマスの思想との出会い そして、この時期、勤務先では、数理経済学の応用問題の立地理論を解くような論文がメインの仕事であったが、そうこうしているうちにMicheal Jacksonという方のCritical System Thinkingという本の読書会に勤務先の退職間際の方からなかば強制的に参加することを求められた。というのは、奉職先の学校というのが、計算機科学やらシステム理論やらを教える学校であったからでもあるし、その年の4月の新入生相手のオリエンテーションで、個人的には名著だと思う「ライト、ついてますか」というゴースとワインバーグの共著 http://books.rakuten.co.jp/rb/281225/ を紹介していたからである。まぁ、お付き合いの一環と思って、Critical System Thinking 関係の本の読書会にも参加することになったのだが、実は、このCritical System Thinkingの本を読む中で、個人の研究のその後の方向性に影響を非常に強く与えたJ. Harbermas というドイツ批判哲学の系譜の中にも分類も可能な、哲学者の著作と出会うことになる。 まだ、この時期は、動学的立地理論などに興味がまだあり、動学理論などを含めながら、連立方程式体系で企業の立地解析や商業集積の消長に関する理論経済学モデルなどを必死になって解いていた。まだ、真面目な立地理論の理論的研究家への道を歩んでいたころである。 次回、阪神大震災へと続く |
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