ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの教会と手作り感

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ブラザレンの教会(集会)での、手作り、信徒の関与を重視する背景には、奉仕を通しての信徒の成長という点も見逃せませんが、教会(集会)はみんなのものだからみんなですることが重要、ということになるのだろう、と思います。

個人的には、手作りである、あるいはアットホームである、ということはブラザレンというグループの美点の一つだと思いますが、それで信者が疲労困憊し、教会(集会)につながれなくなる、そのことで問題が起きる、というのであれば、外注することのメリット、見たいなことを真剣に考えてよいのかもしれません。

事実、結婚式なんかはほぼ外注化となっているところも多いようです。ただ、今でも、自分たちの教会でされておられるところも全くないわけではない、と思います。

ブラザレンの教会でも、イエスを知らないお客さんを招くときに洗練を求めて、外部委託で業者委託を始める事例も、最近は、結構増えてきました。

とはいえ、ブラザレンの教会(集会)がイベントをするときは、基本的にどうしても日曜日が選択されるわけですから、外部に委託するということもこれまた難しい話を抱えるわけです。

外部の人からすれば、何も深刻に気にすることはないではないか、という話もありますが、実はこれが結構福音宣教という面で、重要な問題との関連を生むことがあります。

基本的に

■日曜日に働く人には、数多くの神を第一とできていない人が含まれ、
■神を第一と出来ていない人は、神を知らない人である

ということになるわけです。

ということは、神の福音を伝えるべき人たち、我々が仕えるべき人たちをお金をはらってとは言え、仕えてもらっている(仕事をさせている)という一種の逆説的な状況が生まれるのですね。これが福音宣教を熱心にしようとするブラザレンの精神の根幹部分の神経、あるいは、その精神との矛盾を抱えることになります。仕事をしている人たちに福音を伝えなくていいのか、という疑問が出ます。あるいは、言い方を変えれば、ユダヤ人にとっての安息日と同じように重要視されるクリスチャンにとっての日曜日(でも根拠はかなり?)に他人に仕事をさせるなんて、クリスチャンとしていかがか、という律法主義的な発想に基づく意見もでる可能性もあるでしょう。

というわけで、日曜日にするイベントの外注は、意外と難しかったりします。
なので、ケータリングや食事会などを外注する教会(集会)では、土曜日にイベントをすることも多く、日曜日は自分たちで済ませる、というのが普通のようです。この辺が、集会の信者が、手作りを重視し、洗練性を犠牲にしつつ他の事業者にアウトソーシングできないところの原因のような気がします。

ブラザレンの教会(集会)では、基本的に何でも自分たちでしてしまおうとする部分があります。それは、手作りのぬくもりや温かみ、という良さを持つ反面、下手をすると洗練のなさ、完成度の低さ、いろいろなイベントをこなしていく為の処理システムが完成していないこと、それがあったとしてもそのシステムに手馴れていないことによる不都合、という問題がでてきます。

友人、知人、家族を呼ぶとすれば、洗練された、ある程度の美しさが伴ったものであるほうが望ましいはずです。しかし、洗練されたものにするためには、訓練や調整が必要となります。とりわけ、すべてのことが順調に動いていく為の調整というものは、集会(教会)の中で達成するのは意外と難しかったりします。というのは、一人ひとり理想とするものが異なる場合が多いからです。もちろん、理念として福音を伝えようとする、という点では一致しているのですが、それ以外の細かい点での理想が異なるからです。

それぞれの理想の実現をしながら、そして、現実のイベントを一つに纏め上げることを実現しようとすると、他の方の理想との並存あるいは違いがあり、この違いを生めるための調整が難しいし、時間がかかるからです。強権的な司式者や牧会者のいるところであれば、この辺の調整は、鶴の一声、あるいは、責任者の負担で決まってしまうことも少なくないようなのですが、信者一人ひとりが等しく関与しようとしているブラザレンの教会(集会)では、信者の関与を進めていく中で、信者の話し合いによる調整を進めていくタイプの教会(集会)が多いため、なかなかこの話し合いが時間がかかるのも事実です。

不謹慎な話ではありますが、ディズニー映画のパイレーツオブカリビアンの現在の最後の作品The world end(続編が出るってうわさもあるし、宇宙戦艦ヤマトみたいになって、キャプテンジャックスパローが宇宙で活躍なんて冗談はないとおもいますが)では、海賊たちが最後の決戦に望んで話し合いをしているシーンがあります。その話し合いのシーンBrethren courtでそれぞれがそれそれの意図を読みながら、ああでもない項でもないといっている様子が、ある教会(集会)のイベント前の話し合いの雰囲気と、なんとなく似ていたので、思わず映画館で大声で笑い出してしまって、周囲から顰蹙を買った(アメリカなら、みんなシンクロしてくれると思うのだけれども)ことがあります。英語版で探してください。必ずそういっています。日本語版ではみたことがないので、日本語でなんと表現しているんだろう。(良心的なブラザレンの人たちは、映画は『世的』なので未だに原則禁止のはずだから、見てください、といっても無理かな?)

ブラザレンの集会と手作り感の重視ですが、 これには、基本的に福音主義が近代主義、あるいは自由主義神学への否定であったのと同じように、近代化する社会のあり方へのアンチテーゼとしての部分があるように思います。

近代主義は、チャップリンのモダンタイムスでも痛烈に批判されていますが、分業と効率化、専門化主義、細分化主義です。つまり、私たちは社会の一部を構成しているものでしかなく、個人がコントロールできる範囲があまりに小さいことが、あるいは個人の社会や組織に関する無力感があるように思います。

この反動として生まれてきた、あるいは近代を支配的であった自由神学的な思想に支配された教会や国家主義化した教会への否定的視線を持ちながら、育ってきたブラザレンの運動は、教役者、司式者、参加者という形で分断されてきた信仰と神への礼拝の表現、聖書を純粋に読むこと、これらをもう一度、信者たち一人ひとりの手に取り戻そうとする信仰運動(宗教運動といったら起こられそうですが)だといってよいと思います。

だからこそ、近代主義、近代社会に生きているにもかかわらず、その近代社会に否定的、批判的な眼を向けがちです(世的、ということばがそのために時に用いられます)。近代化社会は、産業化社会でもあります。その産業化社会できれい、衛生的、精度が高い物が求められていきましたが、それはともすれば無機的、冷たい、無表情なものでもあり、その面で有機的、暖かい、人間的、ライブ感あふれる運動としてブラザレン運動が模索されていったように思います。

ブラザレンの教会では、いろんなことを手作りで行うことが多いのは、経済的な負担の問題、倹約思想、啓蒙思想など、さまざまな思想の影響があるように思いますが、多分、自分たちのことは自分たちでしなければ、また、それが奉仕の一環、信徒の成長の一環となる、という思想がどこかにあるのだろうと思います。

しかし、ある面、自分たち信徒でするということは、信徒に金銭的、肉体的、精神的な負担がかかること、思ったようにできないこと、個人個人理解や考えが違うため、統一感がなくなることなどもよくある話で、これらのために信者になんとなく違和感というのか、時にギクシャクした感じが出てくることも少なくありません。

また、さまざまの考え方が異なる人々が集まり、ことを達成していくなかで、本質的には一致していながら、実際面の些細なことの違いの微妙な調整のために時間を要し、心が消耗したり、疲れたりする参加者の方が出てくる場合もないようです。ダニエルパパさんのコメントを読みながら、そして自分自身の経験を照らしてみながら、なんとなく、それはあるだろうなぁ、と感じました。

ただ、ブラザレン集会の美点のひとつだとは思いますが、面倒な作業で時間も要するとは言いながら、ある物事を決めていくときに、それぞれの信じる主張をきちんと明白に述べ、それを相互に尊重しようとするところはあると思います。これは、将来も残していってもらいたい、美点のひとつです。

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