ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの福音宣教と文化

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ブラザレンの福音宣教と文化的背景についてのお話をします。
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 ブラザレンの教会(キリスト集会)では、飲酒とタバコは原則的に望ましく

ないこととなっています。もちろん、アルコールとタバコは、中毒物質を含

みますし、薬物中毒への入り口としての役割を果たしますから、避けた方が

賢明です。しかし、これらの摂取や喫煙が止められないからといって、信仰

を持ってないことにはならない可能性があるような気がするのですが、この

辺、アメリカで禁酒法運動が出はじめる直前で、アルコールによる数多くの

悲惨があったエドワード朝やビクトリア朝のイギリスに生まれたブラザレン

ならではの様相があると思います。エドワード朝やビクトリア朝のイギリス

の文化のような気がします。ドイツやフランスなどの大陸では、飲料水の問

題(カルシウム分が高く結石になりやすい)があるため、アルコールに寛容な

気がします。低アルコール度のぶどうジュースもどきのぶどう酒もあるので。

この辺も、宣教と文化(特に食文化)が密接につながっている例のように思い

ます。

 日本のブラザレン運動は、イギリスの宣教者を中心としつつも、アメリカ

からの宣教師の方、カナダからの宣教師の方、オーストラリア、ニュージー

ランドからの宣教師の方、ドイツからの宣教師の方(ドイツの宣教師の方の

多くは、日本でブラザレン運動と出会い、ブラザレン運動に関与していくこ

とになった模様、Rさんは、どうだったんだろう)、オランダからの宣教師

(Bさん)の方等、いろんな国の方々に支えられたのも事実です。

 しかし、1980年代位から、これらの方々が高齢化し、戦後すぐ日本に

宣教者としてこられた方々が、母国に帰ったり、他国に移られたりする中で、

自分たちが日本人のキリスト者として、日本人に向けてどう福音宣教に取り

組むのか、自国の文化を理念ではなく、体感的に理解しているものとして、

その中でもキリスト教の福音を受け取ったものとして、それをどのように他

の日本人で、聖書の言う神を知らないの方に伝えていくのか、ということは

大切だと思います。他のクリスチャンとの関係性を考えながら、自分たちの

あり方をどのように考え、この時代に生きるものとして、どのように福音を

考え、キリスト者の中での関係を構築していくのか、ということも考える時

期になっているんじゃないかなぁ、と個人的には考えています。

 そのためにも、福音に混ぜ物をしないようにしながら、聖書を手がかりに

して、自分自身で考えること、それが求められているように思うのですが。

自分達のキリスト集会のうちにある伝統やこれまでの経緯や経験に必要以上

にこだわるのではなく。ブラザレンは、その時代のイギリス人に分かりやす

く、聖書の中の純粋なものを求めようとした訳ですから、私達も19世紀のイ

ギリスの文化やブラザレン運動の中で培われてきたの文化を引きずるのでは

なく、自分達のあり方を追求した方が良いのでは、と思うのです。他の人々

の考えにも耳を傾けながら。尚、これは、私個人の考えあり、所属キリスト

集会の公式見解ではありません。

 この連載も、あと1回くらいで終りにしようと思います。

 ブラザレン運動は、幸か不幸か、ビクトリア朝の英国(アイルランド)

で発展しましたので、どうしても、その文化背景というか時代の雰囲気

の影を引きずっています。このブログにコメントしてくださる方が一番

最初に下さったコメントで、「聖書はイギリスの文化で書かれてはいな

いように思う。」というご発言がありました。ご発言は、これはその通

りなんですが、ブラザレン運動が連合王国で実質上発展していったこと

もあり、英国文化の影響、特に、ビクトリア朝の影を引きずっています。

これまでも触れたように、特に服装、髪形などの目に見える部分で。

 アメリカのブラザレンのキリスト集会に行った時、棺桶に入るときの

服装そっくりの衣装、18世紀に標準的であったロングドレス(アーミッ

シュの女性が着ているような濃いめの黒や紺の服。どこで手に入れてい

るんだろうか、聞き忘れた)で集会に出席する姉妹方。

 21世紀のマイクロソフトが幅を利かせる日曜日のシアトルで、18世紀

の服装をして、17世紀に標準的であった英語(欽定訳)による翻訳の聖書

を読んで、そのポケットには、携帯電話。自宅との往復で使う車は、馬

車ではなくて、日本の愛知県で生産されたレクサス。何かアンバランス

だなぁと思います。自動車や携帯電話は聖書には出てこないんだけど。

もちろん、レクサスも聖書にはありません。テイラーブラザレンは、

インターネット禁止のようですから、携帯も禁止かもしれないですね。

携帯もってたら、「祈りましょう」って言われるのかもしれない。でも、

レクサスのってても、祈りましょうとはいえないでしょうし。この辺、

何を聖書的とし、許容したり拒否したりするのは、文化の影響もあるよ

うにおもいます。一時、火災保険をかけたり、生命保険を持つことは、

不信仰と言われた時代がありました。石濱さんも、火災保険は不必要

だ、という立場だったですねぇ。

 私?火災保険かけてますし、生命保険もかけています。不信仰なのか

もしれませんが。ローンを組むためには、そうも言ってられないので。

 今回は、ちょっとブラザレンを外れます。

 ここ数年、海外(ドイツ)の宣教団体のトラクトの日本語版の製作・

印刷のお手伝いという形で関与したことがあるのですが、私が担当した

印刷の原稿を作る過程で、その翻訳文を見た時に、内容としては非常に

聖書的で間違っていないし、正しいことを主張しているけれども、果た

してこの内容が日本人に受け入れられるだろうか、あるいは、このトラ

クトを受け取った人が果たして最後までこの文章を読むだろうか、と思

ったことがありました。

 一応、そのことは先方の代理人をしている日本語を流暢にしゃべるド

イツ人の信者の方にはお話したのですが、宣教団体の意向として、その

ままの翻訳に近いものにしてくれ、簡略版にしたテキストにしないよう

にという意向を受けたので、そのような形で、印刷用の版を作り、印刷

しましたけれども、最後まで引っかかっていたことがあります。内容は

いいけど、文章が長い。理屈っぽい。あまりに直球勝負。

 このテキストの相談をする時に超教派で運営されている軽井沢のユニ

オンチャーチで相談していたのですが、そこにいたアメリカ出身の宣教

師が、「このトラクトは直接的でいいねぇ。僕は好きだなぁ。」という

のを聞きながら、確かに、アメリカ人とか外国人の感性としては、こう

いうのは受けるだろうなぁ。でも、日本人には受け入れてもらえるだろ

うか、ということを同時に感じたのも事実です。

 ブラザレンの教会(キリスト集会)では、こういう直球勝負型の福音

宣教に特徴があり、会う人は会うけれども、違和感を感じる人も多かっ

たろうなぁ、と思いました。とはいえ、直球勝負が好きな方もおられる

ので、どんな形にせよ、福音が伝わることを大切にしたいなぁ、いろん

な宣教のあり方を大事にしたいなぁ、と思っています。

 不幸にして、戦国期以降の日本には、聖書は、ヨーロッパ経由で

入ってきました。特に、明治期以降は、アメリカ人宣教師などによ

り伝わってきましたし、第2次世界大戦後も、13年戦争における

戦勝国のアメリカ、イギリスの国籍を持つ人々が大量に伝道者、宣

教師として日本での奉仕をするために来られたわけです。特に、中

国が共産化したことに伴い、インランドミッションとしての宣教師

としての活動ができなくなり、アジアでの伝道ということで、日本

に多くの外国籍の宣教師の方がこられます。もちろん、ドイツから

も来られているので、比率としては、戦勝国の国籍を持つ人々が多

かったということであり、第2次世界大戦の非戦勝国の人がいなか

ったというわけではありません。

 戦後の日本は、それこそノミ、シラミに加え、日本脳炎、結核、

コレラなどが蔓延する衛生環境がお世辞にもよいといえない国でし

た。現在のように、そこそこまともなパンなどがどこでも買える国

ではなかったです。それこそ、1940年くらいからは、5年ほどの間、

国のあちこちで鬼畜米英というスローガンが叫ばれ、適正国人とし

て、これらの国籍の方々は日本から追放され、国民の大半は英米の

生活を想像することすら困難な人々が人口の95%を占める国だった

わけです。戦後、戦勝国の国民で、GHQの支援がある程度あり、敗戦

国の割りに治安が良く、親切で礼儀正しい国民性を持つ国民の住む

国(おおむね、という意味ですが)ではあったとは言うもののヨーロ

ッパの国家から来られた方にとってみたら暮らしやすい国とはいえ

なかったと思います。少なくとも、当時の欧米のまともな生活文化

と同等の生活文化を維持できたわけではありません。だからといっ

て、その国の言語や文化と不可分となった福音を持ち込んでよいと

いうわけではないとは思います。

 ペンテコステ派だけではなく、多くの福音派と呼ばれるプロテス

タント教会でも、戦後直後の時期の宣教の実態としては、文化的要

素が入った福音が福音として語られ、日本人社会と軋轢を生むよう

な宣教方法が取られ、また、そのような態度を取るように信徒を指

導していったという側面はあると思います。ブラザレン運動におい

ても、同じような傾向は見られたように思います。つまり、文化と

宣教との関係を十分理解されておられない宣教師の方が、ブラザレ

ン運動の関係者にも、また、他のプロテスタント派の教会にも少な

からずおられたように思います。

 そのときの考え方が、未だに影響した結果、不幸な思いをする信

者の方が少なからずあるように思うのです。

 ところで、戦時下のイギリスは、V2ロケットは飛んでくるは、戦

時下体制だったということもあり、まともな食生活があったわけで

はない、ということをアメリカに移住したイギリス人女性の方から

聞いたことがあります。そこそこ裕福なご家庭の出身者でしたが、

戦争中はジャガイモが食べられればよいほうで、雑草を煮炊きして

食事した、というお話をお聞きしたことがあります。戦争は本当に

するものではない、と思います。

 戦後、宣教師の方々が来られた時には、現在の日本からは考えられない

ほど、劣悪な環境の中で、来られたことは事実です。また、食べ物が十分

手にはいらない中でも、日本人に向かって伝道されたことは特筆すべきこ

とだとは思います。そのことはきちんと評価すべきです。しかし、福音の

理解の中に、若干西洋的な文化の影響、あるいは、ヨーロッパ言語に翻訳

された聖書の理解の影響もあったとは思います。そのことは、峻別すべき

だと思います。

 あと、佐々木さんの論考で秀逸なのは、他国を参考するのはもうおやめ

になったら、という議論です。よそ様の運動を参考にするのは、日本人だ

けではなく他国(少なくともイギリスでは、ビリー・グラハムの招聘にブ

ラザレンは関与した記事がCoadの本に記載されている)でもあるようです

が、他国を視察に行ったり、他国での伝道方法を聞いたりして参考にする、

ということはあまり有効ではないかも、という指摘は重要だと思います。

もともと、その国の文化背景が違うものを持ってきても、日本では定着し

ない、というのはその通りと思いました。自分たちの環境を考えながら、

自分たちで考え、福音を伝える努力を考えることは大切かなぁ、と思い

ます。

 といっても、自分たちを見直すための比較対象として検討する際の参

照点にすることは重要なので、他国の信者の方と交わったり、その話を

お聞きすることは大切と思います。ただ、あまり影響を受けすぎないこ

とは大事だと思いますが。それと、自分たちが、キリストの体である教

会(信者全体で構成される目に見えないキリストを信じるものの集合体)

の一部であることを体験できるので、それはそれで重要だと思います。

 不幸にして、戦国期以降の日本には、聖書は、ヨーロッパ経由で入っ

てきましたし、(景教として、東方経由で伝来し、若干影響した可能性

もないわけではないですが、それを指示する資料がないようにおもいま

す。)特に、明治期以降は、アメリカ人宣教師などにより伝わってきま

したし、第2次世界大戦後も、アメリカ、イギリスを中心とした方々が

来られる中で、それらの国とそれらの国の文化に大きな影響を与えた先

駆者となった地域の文化の影響の中で構築された概念、例えば、礼拝出

席の際の服装の概念や理想とされる髪型の概念などは、影響したとは思

います。

 服装の概念や、髪型は福音とは直接関係ないので、それが躓きを外部

の人々に与えたとしたら、それは不幸な出来事だったといってよいだろ

うとは思います。しかし、イエスやバプテスマのヨハネはナジル人とし

て歩んだ可能性も高いはずですから、昭和50年代後半の日本のブラザ

レン集会に来られたら、当時流行のヒッピー文化に影響されていると判

断されてイエスや、バプテスマのヨハネの向かってその集会の責任者が

『ご兄弟、主の前に祈りましょう』といわれたのでは、と思うと、噴き

出しそうになってしまいます。イエスやバプテスマのヨハネも「そうか

い。それじゃぁ。」、といって気軽に祈られたとは思います。非常に

不謹慎で、不真面目な発想ではありますが。

(ちなみに、ナジル人は、出生以来髪の毛を切らないとなっているので、

今で言うレゲエの方々と雰囲気がそっくりだったようです。)

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