ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの福音宣教と文化

[ リスト | 詳細 ]

ブラザレンの福音宣教と文化的背景についてのお話をします。
記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]

 ブラザレン運動でも、福音宣教を語る中で、仏教的なもの、神道的な

日本文化に含まれるものに対して非常に異教視し、批判的に取り扱い、

多くの人々を不必要にいらだたせ、傷つけ、悲しませ、そして、伝統的

な社会と対立・緊張関係を作り出してきたこともある時期あったことは

確かです。

 このブログで取り上げた石濱義則さんが戦前に不敬罪で逮捕される原

因になったのは、天照大神の天岩戸の記事をもとに、「日本神話の神に

はストリッパーがでてくる、なんたることか」とまた人々を不必要に刺

激するような発言をしたからだ、ということが自伝に記載されています

し、この話は何回か直接聞いたことがあるので、間違いない事実だろう

と思います。本当にものはいいようですが、聖書の倫理観を伝えたいと

いう気持ちは分かるもののこういう雰囲気を持った伝道方法ってのは、

確かにどうかなぁ、と思います。聞いている人を不愉快にしても自分の

伝えたいことを追及する。それは一つの考え方とは思いますが、福音を

語る上で、そう発言することで、緊張関係を生み出すことが適切かどう

かに関しては、疑問に思います。伝道は福音を知らない方に、お話とし

て聞いてもらうところから始まるのですから。

 確かに、キリスト教の言っている事は間違っていないかもしれないが、

ああ偏屈なキリスト教徒にはなりたくない、という印象を持っている方が

意外と多いのではないか、という佐々木先生の指摘はおそらく正しいと思

います。倫理的に正しくあることは大切、しかし他人を裁くことと混同し

てはならない、というご指摘は重要だろうと思います。

 上沼昌男さんという方が、あるブログ

http://meiso-sbjcf.blogspot.com/2007/01/30.html

に書いておられたのですが、教会の社会性の問題ということが、日本の

キリスト教社会とアメリカのキリスト教社会の中の大きな違いかなぁ、

と思います。多分、これがクリスチャンドム(キリスト者社会)の概念が

時間をかけ、醸成され、ある程度定着している社会と日本のようにこの

概念が発展途上の社会の違いかもしれません。これについては、ブラザ

レンの排他的な思想との関係もあると思っているので、いつかもう少し

考えた上で、書いてみたいと思っています。

 ご紹介したペンテコステ宣教学をお書きになっておられる

佐々木さんの主張に全部同意しているわけではありませんが、

その主張には真摯に傾聴すべきものがあると思います。近代

的西洋社会は、2元論的な考え方が支配的であるので

(計算機が出るまでも)、その社会の中で生み出された様々

な文化や学問体系なども当然この影響を受けています。また、

教会やそこで語られる聖書理解も、当然その影響を受け、教

会の信者の行動もその影響を受けています。つまり、2元論

的な考え方(神と悪魔・正と誤・義と邪のような2つの対立

軸でしか考えないあり方)がカルトを生み、みことばで他人

をねじ伏せ、傷つける原因ではないかなぁ、と最近思ってい

ます。キリスト教の伝道とそこに内在する文化の問題につい

ては、メード・イン・ジャパンのキリスト教やマクグラスの日

本公演のときの講演録である「ポスト・モダン世界のキリス

ト教――21世紀における福音の役割」を呼んだときにも思っ

た疑問です。 

 2元論的(0か1か)な考え方ではなく、グレースケール

(0から1の間のいろいろなあり方がある)で考えることの

大切さ、そして、本来の福音の部分の注目しながら、現代に

生きる人にその福音を実際的な課題の中で、その人たちの課

題を踏まえながら、そのうえでイエスとその福音のコアの部

分をどう伝えていくのか、ということは重要かなぁ、と思い

ました。

以前から、時々見ているサイトに、

ペンテコステ宣教学 
http://www.geocities.jp/tillich37/

というサイトがあります。非常に深い論考が、サイトを運営して

おられる佐々木さんと言う長崎におられるペンテコステ派の牧師

さんのサイトで、ブラザレンをめぐる諸断章は、整理もせずに思

いつくまま書きっぱなしで情報提供していますが、こちらのほう

は、ペンテコステ派を客観視して分析的にそしてその独自性と特

徴をとらえながら、福音宣教について整理したうえで、様々な観

点から書いておられます。非常に示唆に富むサイトです。

 霊の働きや聖霊について、預言の解釈の部分で若干のちょっと

同意できないかなぁ、と思う部分もあるのですが、聖書や福音に

ついては基本的にはほぼ同じ理解です。何より、一番面白いのは、

日本社会とフィリピン社会、沖縄社会(沖縄は本土とは少し違う

文化があるので分けました。差別しているわけではありません。)

での実際の伝道経験に基づく実践神学と言うのか、伝道に対する

考え方、そこから抽出された『人にイエスをどのように伝えてい

くのか』と言うことに関する考え方と、現状分析が述べられてお

り、大変参考になります。「オドロキの宣教師育成法」、「ビッ

クリ宣教学」、「日本伝道攻略法」に分かれて、それぞれ実体験

に基づいた視線から書かれていますが、最新の

「日本の宣教を問う」
http://www.geocities.jp/tillich37/sasaki.japanesemission.html

というページのコンテンツは、非常に面白い視点を持っています。

この論考は、日本での伝道がなぜうまくいかないのか、に関するき

わめてユニークな視点からの論考だと思います。日本宣教がうまく

いかなかったことの背景には、戦国期に日本にやってきたスペイン

系カトリック教会の帝国主義との共同歩調や教会と国家との関係が

あったことに加え、明治期以降に日本に福音を伝えた宣教師達が、

非キリスト教的なものを悪、あるいは罪とする一種の2元論的な

西洋文化というのか、西洋的な思考構造というのか、非寛容の精

神という混ぜ物を含む形で伝えたがために、純粋な形とはなって

いないことに関する抵抗意識があるのではないか、という指摘で

す。もちろん、この2元論的な思考は、ヨーロッパよりもアメリ

カ文化に一層強く見られるもののような気がします。もちろん、

ペンテコステ派はアメリカで発展したので、その傾向はブラザレ

ン運動よりはより強くあるように思います。もちろん、ブラザレ

ン運動にも、似たような側面があるとは思います。

 このテーマで、しばらく続けます。

全2ページ

[1] [2]

[ 前のページ ]


.
kaw*muk*ih
kaw*muk*ih
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事