ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレンの発展史

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全25ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]

Tim GrassのGathering to His Nameの中p.169からDoctrial

Disctinves(教理上の特徴)のうち、終末の出来事について

の記載を紹介しながら、考えてみたいと思います。

---------------------------------------------------------

不幸なことに、Open Brethren派では、条件付きの不死

(千年王国だけ生きるとする考え方)を教える人々を排除し

ようとしたにもかかわらず、この考えは、彼らの集団の中

でより大きくみられるようになり、ブリテン島ではあまり述べ

られなくなった半面、北米で非常にこの考え方が頻繁

に述べられるようになっていった。

---------------------------------------------------------

1900年に近づくと、千年紀の終わりに何か起こるかもしれ

ないという不安感が、北米を覆ったようです。おそらく、都市

化が進み、都市的文化の伝達と、北米大陸における産業革

命の進行、南北戦争後の疲弊と社会の荒廃といったアメリカ

社会の変質が急激であった時期にあたっために、このような

終末に関する議論が熱心に議論されていったのかもしれませ

ん。英国では、産業革命の時代が終わり、社会が安定化に向

かい始めていたことも、このような影響を与えているのかもし

れません。

Tim GrassのGathering to His Nameの中p.169からDoctrial

Disctinves(教理上の特徴)のうち、終末の出来事について

の記載を紹介しながら、考えてみたいと思います。

------------------------------------------------------------

もう一つの終末論に関する考え方の側面はより極端な議論

を呼んだ、それは絶滅論、または、条件付き不死の問題であ

る。Exclusive Brethren派の人々はOpen Brethren派の人々を

このような誤った考えを持つ人々を抱え込んでいるといい、そ

の考えに染まっていると批判した。Open Brethren派の人々は、

反論した。多くの論文やパンフレットが永遠の裁きの教理を擁

護するために出版された。その中で最も詳しいものは、Facts

and theories as to a future state: the Scripture doctrine

considered with reference to current denials of eternal

punishmentという書物で、1879年に穏健な米国のExclusive

Brethrenの人物であるF.W. Grantという人物によって出版され、

英国では、Open Brethren派の人々によって印刷され出版さ

れた。

------------------------------------------------------------

 永遠の裁きをどう理解するのかは、終末論や、信仰の基礎で

もある永遠の命とも深く関係しているだけに、議論がヒートアッ

プしやすいように思います。Exclusive Brethren派とOpen

Brethren派では、基本教理のかなりの部分が共通しているた

めに、微妙な違いの点だけが焦点になりやすく、議論が紛糾

しやすくなるように思います。実際には、両者の間の差はほと

んどないだけに、お互いに批判しあうようなあまり建設的でな

い態度がみられたことは、残念でなりませんが、批判されれば

批判したくなるのは、人間の罪がなせる技だけに、何ともなら

ないのではないかなぁ、と少し複雑な気持ちになります。

Tim GrassのGathering in His Nameの中p.168からDoctrial Disctinves

(教理上の特徴)のうち、終末の出来事についての記載を紹介しながら、

考えてみたいと思います。

------------------------------------------------------------

19世紀が終わりに近づく中で、部分携挙は混乱を生む話題となりまし

た。この考えは、聖い生活をし、注意深く見ている人々は、再臨のとき

に携挙され、千年王国で支配の座に就くものの、そうでない残りの人は、

大艱難時代の苦しみの中で聖められるとする考え方である。この考え

方は、信者の希望が恵というよりは、人間的努力に基づくものとしかね

ないことという恐れがあるために、多くのブラザレン派の人々からは否

定されたものの、ときどきこのような考え方の言及が行われたことから、

このような考え方が一部の人に受け入れられたことが知られる。

------------------------------------------------------------
ChapmanやMullerにも、この考え方が一部受け入れられていたことなど

からも、この考え方は一部のブラザレンにいまだに強く残っています。個

人的には、わからないし、聖書が明白に言及していないことを考えること

は、思考実験では許されても、断言することはどうかなぁ、と思います。

ただ、再臨の問題は、信者の実際生活に大きな影響を与えるだけに、

慎重な取り扱いが必要であろうと思います。まぁ、1970年代のノストラダ

ムスの大予言といった本がベストセラーになったころには、日本でも再

臨が繰り返し述べられ、再臨に取りつかれ、人生が歪んでしまった人々

も少なくなかったことを思い出しますが、その総括は、いまだに十分では

ないのかもしれません。


Tim GrassのGathering in His Nameの中p.168から

Doctrial Disctinves(教理上の特徴)のうち、終末の

出来事についての記載を紹介しながら、考えてみ

たいと思います。

----------------------------------------------------
ブラザレン派の大半の人々は、空中再臨(空中携

挙)の前に特定の事象があると思っていなかったが、

19世紀末のブラザレン派の人々は、福音派でひろくみ

られた傾向のと同様に、時代の兆候(signs of he times)

に心を奪われていった。この傾向に拍車がかかった

のは、自由主義神学の隆盛と完全な神への疑いの

増大、民主主義との勃興と法治能力の低下、快楽主

義が主流となり始めたこと、パレスティナへのユダヤ

人の帰還、西洋諸国での軍国主義の台頭が世の終

わりの兆候とされた。ブラザレン派の書物では、この

種のものを扱った書籍や小冊子が出されたが、他の

福音派では、このような対象についてのものはあまり

知られていない。

----------------------------------------------------

世の終わりの兆候とは、終末が近いことの兆候であ

り、もし、終末が近いならば、知り合いや家族が信仰を

持たずに死亡した場合、神の国には入れない知り合い

が生まれることになり、それは耐えがたいという精神性

が伝道のエンジンというかロケット噴射装置となってい

たような傾向があるようですが、日本では、これと同様

の傾向が、1970年から1980年にかけておこりました。こ

のときは、イスラエルのアラブ諸国、とくにエジプトへの

イスラエルの圧倒的勝利、共産主義との対立関係や、

冷戦構造やその結果としての核兵器の軍拡競争が世

の終わりが近いことの証拠とされました。いまだに、こ

の世の終わりが近いという視点での福音伝道という考

え方が時に見られる教会(集会)もないわけではないよ

うです。

しかし、民主主義が世の終わりの兆候と見られていた

のは、英国での時代背景ということを無視しては考えら

れません。英国では、民主主義は、市民革命によりある

程度確立されているものの、基本立憲君主制で、エリー

ト主義というのか貴族主義が幅を利かせていたことが、

民主主義に関する恐怖心を生み出したのかもしれませ

ん。エリート階級は疑問を持ちながらも、普通選挙が始

まり始め、女性参政権が言われた時代でもあり、それこ

そ、社会の政治的根幹の構造や思想を揺るがしたうえ

に、ロシア革命が起こったことや、民主主義と共産主義

が混同されたことなどもあったのかもしれません。

ところで、自由主義神学とは、人間の理解が重視された

神学の体系で、ごく大雑把に言ってしまうと、理性におい

て聖書を理解しようとする点のかなりの強調があった考え

方である結果、聖書が神の言葉であることに批判的な視

線を投げかけかねない立場であるとも言えるかと思いま

す。当時の新興国であるドイツを中心として当時の大陸

での神学の大きな流れとなり、それが英国に影響を与え

た時代だったのかもしれません。

特に、最後の福音派では、この種の終末論における時

代の兆候に関する印刷物が出なかったけれども、ブラザ

レン派ではかなり出ているということは、ブラザレン派の

精神世界の特徴を示す一つの傾向かもしれません。

その意味でも、このことに関心をお持ちの方は、 

後藤敏夫著(2007) 

改訂新版 終末を生きる神の民 いのちのことば社
 

を是非、ご覧になって、お考えください。

Tim GrassのGathering in His Nameの中p.168からDoctrial Disctinves

(教理上の特徴)のうち、終末の出来事についての記載を紹介しながら、

考えてみたいと思います。

----------------------------------------------------

英国の歴史の中で、ブラザレン派は、非国教会派が空前の成長を遂

げた時代、社会においては、全てのものが失われ、お先真っ暗という

考えが支配的だった。ある意味、英国が最も宗教的な時代を通ったと

いうことは重要である。既存の秩序への失望についての考え方が好

まれたことが、終末論は極めてよく説明が通っていると理解される背

景となっており、預言解釈の基本的な考えにおいても、この既存の権

威の不十分さが影響しているようである。
----------------------------------------------------

非国教会派が空前の成長を遂げた時期は、確かに社会の閉塞感が

満ち溢れていた時期でもあり、革命の時代でもあったわけです。考え

てみれば、アメリカの独立があり、フランス革命があり、そして英国内

での産業革命があり、そして、都市に人口が異様に集中し、アヘンが

社会に影響し、不気味にも、第1次世界大戦の序章が聞こえてくる時

代でもあったわけです。シャーロックホームズのようなちょっと猟奇的

な小説がはやり、さらに、合理主義や科学中心主義の台頭と、その反

動としての心霊主義等が混在した時代でもあります。これらの背景の

もと、英国各地でリバイバルが起きた、大リバイバル時代へとつながっ

ていった時代だったようです。こういう不安の時代であるからこそ、シン

プルで強力だけど、やや荒削りな終末論が受け入れられて行く素地が

あったのでは、と思います。

全25ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
kaw*muk*ih
kaw*muk*ih
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事