ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレン

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日本語で読めるサイトとしては、同胞組合論という大阪方面の独立型(開放的)ブラザレンの信者の方が書いているサイトがありますが、近年の部分に関しては、完全に抜けているようです。というのは、多分、この方が基にしている基本的な書籍が、おそらくブロードベント本とCoadという人の 

A History of the Brethren Movement: Its Origins, Its Worldwide Development and Its Significance for the Present Day

http://www.amazon.co.jp/History-Brethren-Movement-Development-Significance/dp/1573831832/ref=sr_1_2/250-7391733-4505001?ie=UTF8&s=english-books&qid=1187817165&sr=8-2

を主に基礎としているらしいので、1930年代以降の話がごっそり抜けています。

ブラザレンの主流派で、また、ブラザレンの運動にも大きく影響を与えた連接型(閉鎖的)ブラザレンに関しては、BBCにわかりやすいサイトがあって、そこでの情報が非常に有効です。

http://www.bbc.co.uk/religion/religions/christianity/subdivisions/exclusivebrethren_1.shtml

英語ですが、読みにくくはないです。

ブラザレンは、国教会からの分離によって生まれてきたわけです。ブラザレン運動の設計者とも言うべきグローブスも、アイルランド国教会のメンバーであり、国教会の伝道者としてバクダット行きを目指した人でしたし、ブラザレンの成立と拡大に大きな寄与をしたダービーもアイルランド国教会の司祭でした。

もともと、アイルランド国教会のあり方に不満をもって新しい聖書に従った教会建設の運動を行ったわけですから、国教会に対しても批判的ですし、他のグループに合流もしなかったわけですから、やや批判的な視線をそもそも持っていたわけです。

これまでにもグローブスとダービーのところ

http://blogs.yahoo.co.jp/kawamukaih/1006901.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kawamukaih/1128749.html

で、示したように、その批判の程度は違っていたとはいえ、純粋性と一致性を目指した結果、他のグループに対して、批判的ではありました。純粋に聖書を求めていくために、それに従わないものに対する批判的な意識は、意識的でなくても生まれてきます。この傾向は、純粋であろうとすればあるほど、批判意識は、さらに強くなっていきます。

特に、初期のころは、他の教会のメンバーで純粋に神とともに歩む姿を求めた人々を集めることで、ブラザレンは拡大していきましたから、特に他の教会から出てきた人は、それなりにこれまで属していた教会に不満とか、問題意識を持った人たちであり、その分だけ、ブラザレン運動が掲げた純粋性の追求を重視していきます。

特に、この種の人々が増えていけば増えるだけ、国教会を始めとした他の教会へのあり方について、より批判のあり方は、激しさをまして行くことになりやすいのは、理の当然といえるでしょう。もちろん、国教会にも国家への従属などの問題はありましたし、国教会以外の他の教会では、なかなか一致できない、お互いに信者が流出し、信者があちこちの教会をぐるぐる回っているという問題を起こしていたとはいえ、ブラザレンは、この種の他の教会で不満分子だった方々が集まっていることもあり、他の教会のあり方に批判的になるのは、ある面しかたない側面はあったということになります。

グローブスとダービーは、聖書の純粋な権威に従うという純粋性と、キリスト者が一致を求めるべきであるという概念では、一致していたのですが、それをどのようにして実現するのか、ということが異なったようです。
以前にも紹介した、CallahanのPrimitivist Pietyによれば、グローブスは、非常に理想主義的な人物で、概念的な理念的、霊的な一致を重視すべきで、それはキリスト者としての宝であるという立場に立っている反面、ダービーとその後継者は、形を持って一致を示すことが重要であるという立場に立っていきました。また、グローブスは、完全な愛によるキリスト者の一致を強調し、ダービーは、分離することによる愛を強調していったようです。また、グローブスは、結果として司祭職として叙任を受けなかったこともあり、国教会の神学概念にどっぷり浸かっていたわけではないので、当時の教会が使徒時代の教会と異なっていることや、教会の伝統に対して批判的ではなかったのに比べ、ダービーは、そこをわざわざ捨ててブラザレンに合流してきたためと考えられますが、使徒時代からの教会のずれと教会の伝統に対して、ダービーは非常に批判的だったようです。

グローブスにとっては、国教会及び分離派からの分離は、教会の中に含まれる悪や、正しくない立場の人々から分離することを意味する以上に、これらの中のよい人々からも分離になると、ダービーとその同調者との分離的な立場のあり方に非常に批判的だったようです。

ブラザレンが目指した純粋性を求める結果、聖餐式は聖なるものであるという概念が出てきます。聖書を純粋に読む結果、キリストの命令であり、したがって聖餐式は教会生活において、非常に重要な概念になるわけです。
したがって、この聖餐式は真剣に取り組まなければならないということになります。聖餐式は聖であるので、聖なるものが預かることができる、また、聖餐式に参加するためには、そのふさわしさが求められるということもあるので、それをどのようにして保障するのか、ということで、大きな問題になってきます。

このことは、グロービス、ミューラーの重視した視点に立つ独立(開放型)ブラザレンとダービーの重視した視点に立つ連接型(閉鎖型)ブラザレンとの間で大きな差を形作っていきます。

グロービス(グローブス)とダービー

この二人とも、ブラザレンの成立に大きく影響を与えた人物で、どちらとも、自分たちが最初にこの運動を主導した、あるいは、この運動の主唱者だという考えをそれぞれが持ったいるようです。

確かにグロービスは、この運動、特に平信徒による聖餐式という概念の成立と、その実現、また、幅広い信者の結集、という概念の提唱をしたという意味では、この運動の主唱者といってよさそうですが、この概念を主張し、多くの人に影響を与えたあとすぐに、バクダッド伝道に行ってしまうため、実際のアイルランドで行われた聖餐式に参加して、そこの教会(ブラザレン用語では集会)に参加したということではなさそうです。また、それをはじめたダブリンの教会(集会)での信者の育成だとか実際の教会運営に関与をしなかったということがあります。

ダービーは、集会の成立期には、依然として国教会の司祭であり続けたものの、各地を旅し、この運動を広めたということ、この運動に関する聖書理解を体系化して文書化したという功績があります。ブラザレンの人々に非常に深く大きな影響を与えたという意味で、きわめて重要な働きをした人物です。

そういう意味で、概念自体と大まかな概念設計図はグロービスが作り、それを実際に現実化したのが、ダービーだといえるでしょう。その意味で、グロービスは設計担当の建築士、それを建物というような形にして現実社会に提示したのが、ダービーだといえるでしょう。

しかし、この二人は、キリスト者が純粋に神を求めていくこと、キリスト者の一致の原則であることは変わりませんが、その実現の仕方が異なる点で、そもそも二つの教会のあり方についての考え方がブラザレンの初期の段階で並存したといえるようです。グロービスは、他の教派及び国教会についても比較的寛容なあり方を採っており、個人としてキリストを愛するということだけが重要であるとするのに対し、ダービーはブラザレンの言う考え方にすべての点で、完全に同意し、他の教派との関係がないという意味で、純粋性が確保できないと、それは一致しているといえないという、考え方に導かれていきます。

他の教会との間合いの取り方、これがこの二者で異なり、それぞれの後継者ごとに違ったことが、この運動を複雑にし、さらに外部からの理解をより困難にしたようです。


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