ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

ブラザレン

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今日は、筆者がLとなっているライトさん

と思われる方の文章を転載したいと思います。

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 貴君とキリスト


 貴君はイエスキリストをなんと思われますか。「彼は

活ける神の子であり、わが救い主である」と思われます

ならば貴君は救われています。「彼は大工の息子一ユ

ダヤ人なり」「彼は聖人、哲学者、偉人なり」と思っ

ていられますならば貴君は亡びます。聖書に「イエス

を神の子と云い現わすものは神彼に居り、かれ神に居

ると記されてあります。つまり神が貴君の中にいたま

うということであります。」御子を否む(キリストの

神の子たることを否定する)者は御父をも有(も)つ

なり」と云う聖句があります。すなわちキリストが神

の子たることを信ぜぬならばその人は神を有たぬ者、

神と関係なき者であり、キリストが神の子であると信ず

る人は神を有つ、つまり神と関係のある人であるとい

う意味であります。

 天国の王なる神を知り、神は我がもの、我は神の

者であると言う立場にある人は真に恵まれたる人で

あります。然し若し(もし)神と何らの関係なく、

天国とも関係なく、恐るべき審判の座と火の池とに

関係を持つという事は何という不幸ではありません

か。

 速やかに聖書を買い求められてイエスのなさった

事を学ばれ、誠に主が神の子であるという事を知ら

れて、一日も早く幸福なる方となって下さい。(L)

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 この文章では、読者とイエスとの関係について、

直接の問いかけで始まって、知っている人は幸せで

あり、知っていなければ、裁きと火の池に関係する

ことになるという事で、それは不幸ではないか、と

問いかけています。

 ただ、このメッセージで注目すべきなのは、死後

の出来事の強調、特に、地獄の描写があることと、

聖書を買って、直接聖書に基づいてイエスに着目す

るように言っているところです。これは、今日でも

変わらない重要なポイントであるというものの、

地獄のイメージが今の日本人には薄れているので、

ちょっとどうかなぁ、とも思います。直接聖書を

読みながら、考える事、という事は、極めて重要

だと思います。

「救乃泉(すくいのいずみ)」の創刊号の中か

ら、その巻頭にある文章からご紹介したいと

思います。なお、旧漢字や送り仮名は読みやす

さのために、現代のものに採録者で変えていま

す。また、当て字に近い漢字は、読み仮名を

カッコ内で付しています。

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 ギブソン将軍は智勇兼備の軍人でありかつ善良な人

であった。彼の部内に名うての悪兵士が一人居って、

多くのものは迷惑を覆(こうむら)らされていた。

彼の名はトマス・ハツチンスと呼ばれていた。

 翌日、その兵士はギブソン将軍の許に連れてこら

れた。将軍は彼へ、何か申し開きがあれば云えと聞

いた。ありませんと彼はぶっきら棒に答えた。そこ

で彼のために記録が読み上げられた。それには彼が

たびたび軍法会議に付されたこと、鞭打ちに逢った

こと、重兵倉に処せられたこと、禁固刑になった事

等であった。

 そして彼を携え来た軍曹は云った。

 「彼は連隊中での一番悪いものであります。」

 すると将軍は軍曹に尋ねた。

 「では彼を処罰すればよい兵士になるであろう

か。」

 「いいえ、それで反って(かえって)彼は同僚や

国、神様までをも、憎むようになっています。」

 「そうであろう、私もそうと思う、そこで私は今

度は異なった方法で彼を処置しようと思う」と云い

ながら将軍は傍らに消然(しょうぜん)と立ってい

るハツチンスに、このたびはお前を自由にして上げ

よう、私はお前を罰したくはない、軍法会議へ廻し

度(た)くない、おまえは自由である、部隊に付い

て軍人の本文を尽せ」

 と云い、傍らで驚き覗(み)つめ居る軍曹に、

 「軍曹!私の言う事を聞きなさい、トマス・ハツ

チンスを善良な軍人にするには今までの方法では駄

目であった、それで今度はこのような処置をとった

のである、それは私の命令である、従わなければな

らぬ、彼を良きものとするために連れ帰りなさい」

 軍曹と守兵とは室(へや)から出た、ハツチンス

はまだ身動きもせず立っていた。将軍は

 「お前は自由になったのだ、早く行きなさい」と

やさしく云った。

 彼の眼から涙はにじみ出た、彼は感謝の敬礼をし

て静かに室を離れた。

 その後のハツチンスは全く変った男となり、のちに

は軍隊一の模範兵士となったのである。彼は将軍に全

く打たれたのであった。将軍の愛を忘れる事は出来な

かった。

 この事実は神の恵の力をよく教えている、彼は悪い

男であった、軍の法と力も彼の性質や行為を変える事

は出来なかった然し、愛は彼の堅い心を砕いてしまっ

た。

 これと同様、罪深い人間に対し神の御愛は示された。

それは神の御独子(ひとりご)を賜うたことに依って

表れているのである。

 軍曹はギブソン将軍の囚人を許した事に驚いてしまっ

た、囚人は許しを乞うたわけでもないのに。今日たくさ

んの人々は罪の許しを得んものと努力している。その実、

彼らは聖なる神の光の示しによる道ををとろうとはして

いない。
 主イエスキリストは罪を知らない、罪を犯さない、罪

のないお方であった。しかし、彼は我らのために罪を負

い給うた(たもうた)のである。これ我らは彼に在(あ)

りて神の義となるを得んがためである。「彼は己を与え

て凡ての人の贖罪となり給えり」(テモテ前二の六)

「主は我らの罪の為に付され、彼らの義とせられん為に

甦えらせ給えるなり」(ローマ四の二十五)真(まこと)

に主は我らに代わりてわれらのために死に給うたのであ

る。「この故に兄弟たちよ、汝ら知れこの人によりて罪

の赦しの汝らに伝えられらるることを……信ずる者は皆

この人によりて義とせらるることを」(使徒行伝十三の

二十八、二十九)かくの如く神の恵みの福音を受くる者

は神の義、神の栄光、神の美、神の完き(まったき)を

着せられるのである。(A.M著F生)

 「されど我らがなお罪人たりしとき、キリスト我らの

為に死に給いしによりて、神は我らに対する愛をあらわ

し給えり」(ローマ五の八)

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 たぶん、どこか(おそらく英国の雑誌か伝道用の小文

書にあったものでしょうか)の文章を、藤本善右衛門さ

んでしょうか、Fと云うイニシャルを持つ方が翻訳され

たもののようです。

 まず、身近に感じるような具体的社会の記述があって、

そこに表れている愛と聖書の神の愛とを関係させながら、

論旨が展開されていきます。そして、最後に、聖書の中

からイエスの愛と神の義のテーマが聖書から引用され、

それと人間との関係が説明されるという、一つの典型な

説教の形ですね。未だに私も、このような展開方法(使

うテーマとしては、映画のワンシーンを使うことが多

いですが)を用いているのですが、全く聖書と関係のな

い人向けに話す上では、興味を引く導入部と云うのは

非常に重要なので、仕方がないのかなぁ、と思います。

 軍人が例話として出ていることは、軍国時代に生き

ている人たちにとっては、非常に身近だったでしょう

し、それなりの印象を与えたのではないかと思います。

 ただ、聞き手に問題がある行動のあった兵士である

ハツチンソンという人物像と自分を重ねさせ、その問

題を一方的に許すギブソン将軍を神と重ね、罪の赦し

を求める人が多い割に、正しい方法でそれを得ていな

いことを指摘しています。伝道の基本的な線は外して

いません。ただ、これを読んだ人が、罪とは何か、神

とは何か、と云うことを理解するためには、解説がい

るかなぁ、と思いました。まぁ、短い文章なので、仕

方がないことでしょうけれども。

 以前、このブログでも紹介したかもしれませんが、

伝道出版社というブラザレン系の出版社から、15年戦

争前後に「救乃泉(すくいのいずみ)」という伝道用

の月刊誌(今の「道しるべ」の前身)がありました。

たまたま、ネットで検索していたら、その伝道用月刊

誌を製本したものが引っかかったので、それを購入し

たのですが、この当時の信者さんがどのようなことを

考えていたのか、どのような文章を書いていたのか、

ということが分かる非常に貴重なものです。

 一部に、欠号部分があるのですが、昭和16年ごろから

昭和26年くらいまで(途中、戦争中、戦後休刊時期あり)

の伝道文書が詰まっています。

 いくつか代表的なかかれたものを拾っていきたいと思

いますが、藤本善右衛門さんや石濱義則さんなど当時の

信者さんが当時語っていた福音の一端を知ることができます。

 この「救乃泉」という月刊誌というか、今の感覚でい

うとチラシ(トラクト)に近いものは新聞紙程度の用紙(戦

前のものは、かなり質のよい用紙を利用)でB5版二つ折り

4ページ程度のものとして刊行されたようです。

 昭和16年当時(対米戦争が始まった年)のデータを見ると、

 伝道出版社の所在地は、

 東京市淀橋区柏木1−123

 1年間の購読料が送料込みで60銭

 発行者が伝道出版社 アール・ジェ・ライト

 印刷所が 名古屋市中区流川町20の一粒社

となっています。

 文章自体は、次回から載せていきます。

■コメント3
教会らしい比較的規模の大きい建物が日本の集

会で見られない背景として、Iさんから次のよ

うなコメントをいただきました。


本部制の教団は、まとまった金額を用意しやす

いため、教会堂建築ができるけれど、諸集会

(註:ブラザレンの自称)の場合、伝道活動は

ほとんど個人で始められているので、資金が用

意できない。

 医師とか高収入のある兄弟が窓口となって建

築されたケースがありますが、家庭集会からの

スタートが多いです。

 日本では宗教法人では資金不足等で、銀行融

資を受けられないので、信用上有力なバック

(勤務先・職業)のある兄弟が融資を受ける場

合もあります。


本部制の教会も、ほとんど海外からの資金供給に

よった場合が多いようです。日本でも大規模教会

では、自力で資金調達をして、かなり大きな教会

を建設する動きもあるようです。そこまで大きな

人数の集会が日本の諸集会(ブラザレン)では少

ないこともあり、大規模な建物を持つところは、

数として少なく、東京都内に数か所、群馬県下に

数ヶ所、埼玉県下に数ヶ所、北海道内に数ヵ所あ

るようです。大きければよい、人数が多ければ、

良いというものではありませんが、認知度は、

規模に応じる部分もありますので。

 これらの集会でも大規模な建物をお持ちの集

会では、若干教会建築を意識した建築がなされ

ています。

 建築家にとって、丹下健三先生でもそうですが、

やはり、西洋建築の一つの花でもある教会建築は、

ぜひとも手掛けたい建築物であるらしく、最近の

ものでは、普通の民家とはかなり味付けのことな

る建築物が作られ、特に中柱のないワイドスパン

の建築となっているものが増えているようです。


 群馬県で奉仕された植杉先生(故人)のコメン

トもあったのですが、ここでは、触れないでおき

ます。


■コメント4
相続の問題についても、次のようなコメントを頂

きました。

キリスト集会の(不動産について)相続の問題が

発生します。という記事に対して、相続人が不信

者の場合、問題が大きくなります。

賃貸契約の場合には、このような問題を避けられ

ます。


実際に、法定相続人が、キリスト信者でなく、相続

で難航された事例があることは確認しておりますが、

登記簿を挙げてまで、調べているわけではないので、

なんともいえません。登記簿は、公的な資料で、一般

に取得できるので、確かめてみる、ということも今後

の研究課題ですね。とはいえ、お金もかかるので徐々

に、ということになりますが。

以上、コメントへのご回答でございます。貴重な

お手紙でのコメント、ありがとうございました。



本部制の問題については、近い将来、一度、論考

をしていきたいと思います。本部制を取らなかった

ため、戦争中政府からの圧迫による被害が比較的少

なくて済んだという部分もあるようです。ただ、

調べるほうとしては、同一グループの一部と考えて

よいのかどうか、確信が持てなくて困るのですが。

集会とその建物の歴史について、次のようなコメントをIさん

から頂戴しました。ご紹介したいと思います。Iさんは、

関東地方の方で、昭和20年代からの集会の歴史をライブで

体験された方、とご紹介いたして起きます。

■コメント1

なぜ、ブラザレンが家庭集会を重視したのか、の記事に対して、

いただいたコメントです。コメント部は太字にしてあります。


聖書のみことばに忠実に、というキーワードから、

パウロの書簡(筆者注ローマ16:5・Iコリ16:19)にある「家

の教会」プリスカとアクラのテントでの「自給伝道」など使徒

時代の集会のあり方を理想としていることもあります。


 というコメントを頂きました。もちろん、そういう部分がある

事も認識しています。特に、「家の教会」が、理想となったと

いうことは、とりわけ初期の英国及び日本のブラザレンの活動

で典型的に見られた考え方であり、一時期、日本では、20人以

上いる集会は、規模として適切ではないのか、という理解やそ

のようなご意見をお持ちの方もおられたようです。

 実際、200人程度からなる一般の教会に1年近く通ったものと

すれば、200人は確かに多すぎ、200人規模の教会では、閉じた

非常に親密な信者間の関係構築のため、家の教会ならぬスモー

ルグループ活動を複数の家庭で実施することで、信者同士の親

密さとともに祈りあう関係を具体的に目に見える形として体験

できるようにするなどの工夫がありました。

 ただ、もし、「家の集会」や小規模集会を理想としているの

であれば、現在のかなりのキリスト集会がとっている20人程度

が施設を保有・賃貸し、施設で集まっているキリスト集会の運

営方法は、理想的ではないことになります。


 であるとすれば、そのことは、集会の理想とは、矛盾してい

るわけですが、理想と矛盾していても、実際にこのような方法

で行われている背景には、現実的な理由があると思います。

理由1)
 集合的な神の働き(聖霊の働き)がある

理由2)
 数多く集まることで、多様な聖書理解に触れる機会が増加し、
その結果偏った聖書理解に至る可能性を防止できる


理由3)
 家庭集会の場合、深刻な対立が発生した場合、解決策が限ら
れる


などなどだと思います。個人的には、「家の集会(教会)」の

よさを残しつつ(密接な信者間の信頼関係の醸成)、健全な聖

書理解の展開をどのように実現していくのか、が重要かなぁ、

と思っています。


■コメント2
地域集会が、家庭集会を基礎として広がっていったことに関して、


「使徒」時代の集会がこのようにして、広められていったので、

それに倣っているともいえます。

 まずは、家庭集会からという思いが根底にあるかともいえますが、

それもまた聖霊の導きによるものとなります。


使徒時代へのこだわりは、確かにその通りですが、実は、使徒時

代にも実際にはかなりの人数が集まっていたと思しき例があり

ます。たとえば、ユテコの事件の時や、コリントがかなりの大人

数からなる教会であったことは、食事をしている人やいない人た

ちが共存している状態であったことからも推測できます。実際に

狭い個人宅での集会の限界は、やってみるとよくわかるのですが、

(実際にしてみていたことがあるが、諸事情で中断中)実際に

いうとするとでは大違い、という部分はあります。

 実際に狭い住宅での集会についての限界が見られる中で、

分離していったようです。特に、これまでのローワさんの取り

まとめ記録からもお示ししたように、1948年以降の東京での集会

の設立パターンを見ていると、その限界への対応という側面が大

きいと思います。

 ただ、1960年に京都集会が建て、2009年に取り壊された集

会所を建てたときには、2階建てとは贅沢だ、という批判を

浴びた、という表現が2009年10月末の献堂式のときの表現に

あったことからも、1960年代当時の一般の集会は、非常に小

規模なものであったことが推測されます。

 さらに、京都の2009年の建て替えについても、そのような

参加人数に対する収容キャパシティの問題と建物事態の老朽

化の問題も建て替えの背景になったことが、建て替えの経緯

として語られています。

 聖霊の導きは、それぞれ、その集会により、またその時代

により同一ではない、と思われますので、その時代時代、環

境ごとに、判断されるべきものと個人的には思います。

 聖霊の働き、といった時に、聖霊が同一であれば、時代を

超え、社会を超え、環境を越え、文化を超えて同一という理

解もありえますが、旧約聖書を見る限り、これはそういえな

いのではないか、と思います。

 ところで、日本では、聖霊、というと粘っこいまとわりつ

くようなものとしてイメージされますが、どうもパレスティ

ナや地中海世界を見る限り、もっとさらさらして、かなり自

由でその強弱がかなり変わるもの、という印象があります。

 この辺、各言語が生まれた環境により、同じ聖霊とはいえ、

聖霊という語が各国語により与えるイメージはかなり異なる

ように思います。

 次回に続きます。(続くのはコメントそのお答えの方)


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