ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

福音主義

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ブラザレンが傾倒してきた福音伝道と福音主義、それに関与した主要な人物
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ブラザレンは、さまざまなメディアを比較的早くから取り込み、伝道活動に利用しようとしました。

テレビ伝道ということはしませんでしたが、ラジオ伝道は、早くから取り組みました。イギリスでは、BBCの放送枠を獲得し、福音を語ろうとしようとした、ということが、あったようです。さすがに、国営放送であるBBCで放送枠を獲得することは困難であったようですが。

日本では、戦後、早い時期にラジオ伝道をはじめようとしましたし、フィリピンから旧大日本帝国占領地で日本語が通じる地域に向けて、福音放送を語ったようです。

伝道方法にしても、街頭伝道におけるラウドスピーカーの利用、オープンリールテープレコーダーの利用など、かなり早い時期から、その時代時代のハイテク、と呼ばれるものを積極的に利用して、福音伝道に活用したグループでした。

敬虔主義による信仰面での復古主義的な側面がある反面、いろいろな取り組みにおいては、かなり先進的な取り組みをしてきたのが、このグループでした。

それも、福音伝道を効果的に進めようとする、福音主義にたっての行動であったように思います。

ブラザレンの福音主義の伝統は、確固たるものがあります。とりわけ、海外伝道は、きわめて熱心だった用です。

そのため、イギリス国内での福音宣教に当たる兄弟姉妹が非常に限られ、ブラザレン自体の福音宣教自体が停滞した、というような認識があったようです。

このグループでは、中国の孤児伝道をした人々や、中国伝道を試みたグループが極めて多かったようです。この背景には、大英帝国の存在は無視できません。

中国は、公式には、植民地化されませんでしたが実質的には英国の植民地支配がありましたし、それ以外にも、アフリカ諸国にも英国領がありました。これらへの福音伝道を行ううえで、大英帝国の果たした役割は少なくないと思います。

これについては、英国史との関連で、そのうち詳細に述べたいと思います。

いくつかの福音派の聖書学校とブラザレンは深い関係にあります。例えば、アメリカでは、エマオ聖書学校やテキサスにあるダラス聖書学校はブラザレンとも関係の深い聖書学校(神学校)です。

イギリスでは、ロンドン聖書学校は、独立型(開放型)ブラザレンが設立した神学校です。

有給(給料が保証された形の職業として)の牧師職というか、司祭職を否定したブラザレンですが、ブラザレンの初期の立ち上げに携わった第1世代には、元国教会の司祭、他の教会の牧師など、きちんとしたといえるかどうかは別として、神学をある程度治めた人々がブラザレンという集団をリードしていきましたが、第1世代がいなくなると、ギリシア語、ヘブル語などの聖書を読みこなすための教育、あるいは、何を持って異端とするのかという考え方、といった部分に関する共通理解をきちんと理解するのが、困難になってくるため、そして、伝道を行う人たちに対する基本的な聖書理解に関する教育をするために新学校というものが必要になってきたため、各地に聖書学校ができることになります。

この背景には、FFブルースやD.ワイズマンなどを排出したとは言え、これらの人がやや学問的であり、ブラザレンが求める実践思考というか、福音伝道をするためのプラグマティックな聖書理解とは、ある程度ずれがあったということが、この神学校の設立につながったように思います。

ブラザレンと福音主義

ブラザレンが福音主義に影響した最大のものは、ディスペンセーション仮説という、歴史認識説です。その認識は、福音は、特に北米系の福音派に大きく影響しました。スコフィールド版聖書は、この影響を強く受けたものですので、この流布とともに広く影響しました。

また、この考え方は、複数の福音派の神学校で、重要な考え方として教えられた為,各地の福音はでは,この考え方が語られることが多かったことも事実です。

とはいえ、この考え方は、歴史認識として単調・あまりに単純化されているばかりでなく、かなり偏った考え方だといえると思います。

この考え方を生み出して言ったのが、ジョン ネルソン ダービーという人で、英国内、北米、ヨーロッパを回りながら、この考え方を各地に述べていきましたが、その影響は、共通の神学的理解の基礎と言語的基礎を持つ英語圏に限られたようです。

そういう意味で言うと、英語圏に固有の考え方であったといえそうです。とはいえ、日本は、キリスト教の伝統がない分だけ、この影響を受けやすかったようです。実際、プロテスタント系の教会の一部にも、この考え方はわりと早い段階で入っていたようですから。

ブラザレンと福音(5)

ブラザレンは、福音を愚直に、愚直に語ろうとした集団です。これを最優先の課題とします。その愚直に語る試みの方法論が、近年成功しているとは思いませんが、それでも直接的に、ストレートに、聖書から福音を語ろうとしました。

そのため、重要な視点がいくつか忘れ去られていきました。

1)神学の軽視または無視
ブラザレンは、福音を愚直に語ろうとするあまり、かなり高度化した神学がなくても福音が語れるという事実をもとに、神学など学ぶ必要がない、という考えに傾倒していきます。逐語霊感説と、聖霊の働きの重視の結果です。その結果、神学アレルギーとも呼ぶべき状況が信者間に現れます。

2)歴史の軽視または無視
ブラザレンは、聖書に忠実な集会運営を目指すことから、集会運営のモデルを初代教会に求めます。その結果、自分たちは、初代教会から出発した、と一見荒唐無稽な主張をすることがあります。初代教会のありかたを追いかけようとするところはいいのですが、その後の宗教改革、スフ、ツィングリ、ルター、カルヴァンなどの考え方とまったく無縁だというような主張を続けます。

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