ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

福音主義

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ブラザレンが傾倒してきた福音伝道と福音主義、それに関与した主要な人物
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ブラザレンは、聖書を虚心坦懐に読んで、そこから導き出される結論を、平信徒が述べるところに特徴があり、一部の教会のように小難しい理屈をこねたお話が少ないし、割と身近なところからお話が始まるので、平均的には、非常にとっつきやすく、分かりやすいことが多いということはあると思います。

とはいっても、福音のわかりやすさに関していえば、属人的な要素が影響がかなり影響します。それは、全てのブラザレンの信者が分かりやすく話す能力を持っているわけではないからです。人それぞれ、生活環境、生活文化、生活習慣、経験、考え方、思想的立場、家族背景、教養、基層文化、読んできた書物、好きな音楽が異なり、それらによって、話す内容、テーマへのアプローチの仕方、語り口がことなるからです。

ブラザレンは、ブラザレンならば安心といった雰囲気で捉えがちですが、必ずしもそうとは限りません。ブラザレンでは、平信徒が語りますので、語る能力が十分でない方が語る場合もありますし、準備ができていない方がかたることもあります。また、何十年前に作成されたと思しきメッセージノートに基づいて、同じ様なお話を繰り返しておられる方もおられます。テーマは、神が愛であるとか、個人個人を神が愛しているとか、永遠の命を神は差し出そうとしておられるといったようなメッセージが、様々なバリエーションで語られています。これは、福音の中心なので、その表現の仕方にうまい下手、準備ができている、できていないなどはありますが、テーマは変わりません。

場所によっては、街頭演説風、応援団風に神の愛を受け入れるべきだ、と大きな声をはり上げて、洗脳するかのように語るグループもありますが、穏やかに静かに私はこう思いますが、皆さんもお考えください、と語るグループもあります。このあたりは様々です。

思うのは、それぞれの教会(集会)ごとに、多様な方がいて、多様な形で語っておられればいいのですが、それぞれ教会(集会)で主に話す人の影響を強く受けるので、教会(集会)ごとにどうしても、その教会内では、誰が語っても話し方のスタイルは似かよってしまうように思います。

ブラザレンは、聖書に純粋に従う運動として、福音を積極的に伝えて生きました。

福音派の神学者と、かなり交流があったようです。
Roger N. Shuff(2007)
Searching for the True Church: Brethren and Evangelicals in Mid-Twentieth-Century England (Studies in Evangelical History and Thought)
によると、D.M.ロイドジョンズは、リバイバルへの関心からこの運動に積極的に観察していたようですし、J.I.Packerもこの運動に関心をもってみていたようです。おそらく、大学での福音宣教活動IVFとの関係で、この運動と交差していくようです。
Roger N. Shuff(2007)によれば、IVFには独立型(開放型)ブラザレンのメンバーが積極的に関与したようです。

個人的には、あの語り口調や、基本的なスタンスがあまり好きになれないのですが、イギリスの独立型(開放型)ブラザレンは、TV伝道者のはしりとも言うべきビリーグラハムの伝道集会の準備に積極的に関与したようです。

また、戦後は、独立型(開放型)ブラザレンの一部では、拡声器を載せた街宣車での福音活動(迷惑だという批判も受けたようです)やら、不良少年を対象とした福音宣教活動をしたようです。

ブラザレンと福音(2)

ブラザレンの出発点となった人物には、大きくグローブス説とダービー説がありますが、その最初の出発が誰かの問題は別として、聖書を一生懸命読んでいこうとする立場がブラザレン運動に内包されていることから、聖書に忠実であろうとしましたし、聖書を忠実に伝えていこうとしていた使徒時代のクリスチャンのあり方をその理想(その理想のあり方がグローブスとダービーで随分違うのですが)としましたので、福音を伝えることについてはきわめて熱心です。

とりわけ、国教会や分離派の教会、あるいは諸派の教会で神学校を出た当時の牧会者が、神学概念を振り回し、一般の人々の心を打たない説教をしていたことが少なくない時代にあって、普通の人が普通の人に普通の人が分かることばで聖書から福音を語ったことで、当時の教会と無縁だった多くの人々の心を打ち、共感を得ることが少なくなかったようです。

F. Roy Coad(2001)  A History of the Brethren Movement
Its Origins, Its Worldwide Development and Its Significance for the Present Day

には、アルコール中毒から立ち直って、そのことをもとに宣教をしていた事例が出てきますし、また、

Neil Dickson(2003) Brethren in Scotland 1838-2000

には、この運動で、特に炭鉱の町で炭鉱夫をしながら、あるいは漁村で漁師をしながら、福音を積極的に伝えた人たちの姿が描かれています。
普通の人が福音を語る理由として、初代教会時代の使徒たちが、もともと、漁師や職人、取税人など、普通の市井の人々であったし、これらの人が福音を雄弁に語ったことを理想としていることから、普通の人が普通に人に話すことが理想だったわけです。また、専門家として神学部または神学校での教育を受けていない人たちが福音を語ることで、普通の人が普通の人として分かることを話し、当時説教壇を独占し、ともすれば分かりにくい説教をしていた司祭、牧師に対するアンチテーゼとしての側面もあったように思います。

結果として、普通の信者が福音を語り、それが身近な出来事を素材に話したので、とっても分かりやすかったため、ブラザレンの中で、福音を伝える方法として、非常に有効であったようです。

また、ブラザレン運動は、普通の人たちがお話を担いましたから、ややこしい神学談義はしたくてもできませんでしたし、単純に福音がすごい、と思って聖書から率直に福音だけをお話したわけですからそもそも福音主義を宿命付けられていたといえましょう。

ブラザレンと福音

ブラザレンと福音

ブラザレンは、聖書に純粋に従おうというところから始まった運動ですので、キリストの命令である世界に出て行って福音を述べ伝えなさい、という命令に純粋に従った運動でもあります。そのため、非常に熱心に福音を伝えていきます。伝えようとした福音の内容は、聖書を文字通り読むという逐語霊感主義に立つこともあり、非常にシンプルでわかりやすい福音を伝えましたし、現在も大半の教会(ブラザレンでは集会といいます)では、非常にわかりやすい福音を伝えていきます。

また、聖書に純粋に従おうとする運動ですし、国教会及びプロテスタント諸派から、聖書以外のものが含まれていることへの不満、聖書以外の伝統的な要因が重視されることへの不満、聖書以外のある特定の考え方(神学理解)の強調があることへの不満をもって分離してきた信者が集まることで形成された運動ですので、神学への否定があります。

この伝統的な要因のひとつとして、司祭資格や神学校を出て牧師資格を持ってないとならないことや、この牧師資格を持っている人のみが主に福音を語る資格があるとされたことなどがあります。

特に当時の国教会の司祭、及び牧師が、特定の神学的理解にたった議論や、人々にわかりにくいラテン語を多用していたようです。英語をしゃべりながら、普通の人には理解できない内容を話していたという意味で、まさしく別種の『異言』を語っていたようです。このあたりのことは、アガサクリスティのかわいらしい推理小説のミス・マープルシリーズなどで、牧師などが出てくる場面に、チョコチョコ、牧師の話がわかりにくい、といった内容が出てきます。わからない話を聞かされる、と言うのは誰でも苦痛なものです。福音を語っているつもりでも、まったく伝わらない福音を語っているに過ぎなかったのが、当時の実情のようです。

特に、国教会の日曜日のお話は、この傾向が強かったようです。

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