ブラザレンについての諸断章

このブログは、プリマスブラザレンに関する個人研究の成果なんかを書いています。所属集会(教会)の公式見解ではありません。

英国史とブラザレン

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ブラザレンとの関連から見た英国史
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イギリスでの第2次世界大戦についてブラザレンは、否定的な視線を向けていきます。積極的な参加をされた方もいないわけではないようですが、大半は、消極的な参加、従軍拒否、あるいはそれに変わる重労働、あるいは非前線での参加など、聖書の中の『殺してはならない』という聖書のことばを中心に良心的な先頭への参加の拒否をしていくことになります。

英国では、ある程度、そのあり方が認められたようです。実際に世界大戦規模の戦闘になると、前線だけでは戦闘を維持することはできず、後方支援や物流の確保などが重要だったから、ということが実情のようです。

昨年末にも書いたことですが、第1次世界大戦後の不景気は、社会不安を生んでいきます。社会自体の安定がなくなった結果、国教会というものを前提とした伝統社会が崩壊し、国教会の分離派であったブラザレンも、その人数を拡大していきます。

英国内で、最も信者が多かった時期は、この第1次世界大戦から第2次世界大戦のあとであったことが、実証されています。

社会不安があるがゆえに、本当の希望があることを説くことが多かったブラザレンの説教は多くの人に希望を与え(他の諸派もそのように語ったのですが)、天幕伝道には大勢の人が集まり、ブラザレンの教会(Churchではなく、Gospel Hallと呼ばれることが多い)があちこちにどんどんできて言った時代でもあったわけです。

しかし、国内的に不況が深刻になり、労働力の過剰のため、移民政策が進められ、インド、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ合衆国などにどんどん人が移動していく時期でもありました。また、それに伴って、ブラザレンもそれらの地での教会が作って行きます。

第1次世界大戦後、どの国でもそうですが、戦争による大量消費のために膨らんだ生産能力の結果、生産能力が非常に増大し、在庫が積みあがり、生産調整が必要となり、英国でもそうですが、大量の失業者が出ることになります。また、退役した軍人も大量に出ます。

仕事はない、町は不況、することのない大人が町にあふれることになります。おまけに、第1次世界大戦後、経済の中心は職人的な生産方式を取る英国から次第に大量生産を前提とした米国に移っていきます。その結果、街角に大人が大量に滞留することになります。

このときに、トラクトや街頭演説という形をとりながら、ブラザレンは信者を増やしていきました。どのような重要な話を街頭演説(路傍伝道)の形で実施しても、聞く人がいなければ、聞く気の人がいなければ、まったく意味がないので、聞く時間がたっぷりあったということもあり、この方法で成功したようです。この方法が非常に成功したので、これがその後の基本的なブラザレンの伝道方法となっていきます。

第1次世界大戦が、それまでの戦争と大きく異なったのは、ほとんどの兵士が文字を読めた、文字を読むことを前提に戦争が組み立てられた、という初等教育が普及したことを前提に行われた大規模な戦争であったということです。つまり、啓蒙時代を経て、初等教育が普及し、人権思想や人道的な配慮(戦争で人道を求めること自体が矛盾している気がしますが)した大規模な戦争であったわけです。

その意味で、文字による伝達が公式の情報伝達通路として利用され、その伝達が末端まで行くことを前提した戦争だったといえようと思います。

文字が読めるということは、伝道用にトラクトが誰に配られても読めるということ、ということを意味します。今では、印刷物や紙というものはそれほど貴重なものとはされていませんが、当時は、貴重なものであったので、もらっただけでもうれしかったということもあり、トラクトは非常に効果のある街頭宣伝手段だったように思います。

第1時世界大戦は、イギリスのあり方を大きく変えた世界大戦です。基本、ドイツとフランスの戦いですが、まぁ、世界各国を巻き込んで、戦争をすることになり、近代兵器(毒ガスや戦車、榴弾砲やら遠距離砲など)が大量に使われた近代戦争でもあったわけです。

戦争中、クリスチャンは人を殺すべきでないという立場から、戦争に従軍しなかった信者もあり、あるいは支配者に従うべきであるとして戦争に従った信者もありと、戦争に対する考え方はかなりまだら模様のようです。

この戦争では、イギリスは戦場にはならず、爆撃もされず、ただ、若い兵士が大量に異国の地といっても多くはフランスで命を落としていきました。

ただ、戦争中のことは記述してある本が少ない(触れられていてもごくわずか)なので、おそらく想像するに未だにアンビバレントで、センシティブなことが未だに尾を引いているようです。イギリス史にとっても、第1次世界大戦は、未だに現代史であり続けており、アンビバレントな側面をぬぐい得ないということのように思います。

ただ、戦後は、退役軍人、傷痍軍人が大量に出たために、その人々に向けて積極的に福音を伝えていきます。世界大戦もブラザレンもある面、啓蒙思想が生んだそして、国民教育制度が背景にある動きのような気がしてなりません。

明日は、それについてご説明したいと思います。


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