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<感想> ガロの歌ではないが、学生時代はよく喫茶店入り浸っていた。勉強をしたり、先輩達とコーヒーを飲 んだり、デートをしたり、食事をしたり、30年以上前の喫茶店はいろいろな顔を持っていた。 白山通りの日大経済学部の反対側にあた「プラージュ」という喫茶店が、僕の根城であった。 マスターは確か水海道が実家の人だった。いつも二階の席に陣取って、タバコを吸いながらコーヒー を楽しんだのである。博多にいた頃、東京出張の時に久しぶりにそこに出かけてみると、その店はチ ェーン店に変わっていた。 残念だなと思ったら、中にいたマスターはなつかしい顔。話しかけてみると覚えていてくれた。 その一方で、純喫茶は水道橋から神田にかけてかなりの軒数があった。今ではスポーツ用品店やビル に変わってしまい、とても残念である。バイトのお金が入ったときは、学校から歩いて古本屋に入り 書籍を漁って疲れたら、買った本を抱えてそうした純喫茶で本を読んだものである。 今もそうであるが、当時から飲んでいたのはマンデリンである。ブルマンや高級なトラジャではなく 希少価値のあったマンデリンの強い苦味が好きだった。マンデリンを飲んでいると、オトナになった 気分がしたのである。 さてこの本は北海道から九州まで、実際にそのお店に出かけて書かれた書である。かなりの労力が必 要であったと思う。少なくなってきた純喫茶に出かけたい気分になった一冊。
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