この日は鹿沼で朝早くから仕事。遅くの出発でよかったのであるが、じじいなので始発で出る。新宿駅で降りて歌舞伎町に向かう。24時間営業の嵯峨谷に入る。鶏天そばを注文する。たしか430円である。このお店の蕎麦は十割蕎麦である。十割蕎麦でこの価格は、フツーは有り得ない。しかもプレミアムモルツが150円と破壊的に安い。24時間営業していてこの価格。びっくりなのだ。
そもそも十割蕎麦というのは、まとめるのが難しい。蕎麦粉が多くなると麺としてまとめることがかなり難しいのである。切った後も麺がぶつぶつに切れ易いのだ。熟練の職人の店は難なくクリアできるが、チェーン店では困難。それを軽々とクリアしたのは、店に設置された製麺機である。蕎麦を打つときは①水回し⇒②練り⇒③くくり⇒④丸だし⇒⑤角だし⇒⑥仕上げのし⇒⑦たたみ⇒⑧切り、このようにゆでるまでに8工程ある。嵯峨谷に設置されている機械は、押し出し式である。ということは①から⑧までをすっ飛ばしまっているのだ。押し出し式の製麺機というと、家庭用ではPHILIPSが有名であるが、調べてみるとスクリュー式とプレス式があるようだ。メーカーもかなりの数がある。
麺の形態を見てみると、平打ちの太麺が多い。もちろん細麺もある。吹き出し口のノズルで調整するのであろう。作った麺はその日に使い切るのがルールだそうだ。鮮度はもちろん香りの良し悪しに繋がるのだ。こうした努力によって、十割蕎麦を手ごろな価格で、さらにビールを150円で提供できる原資なのだと思う。あ、いや、原資の一つなのだ。低利益率であるから、食数を伸ばさなければならない、できるだけ長く営業すれば食数を伸ばすことができる。でも運営コストがかさむ・・・だから低コストで運営する必要がある。この相反する課題をクリアするギリギリの線の上に成り立った店なのだと思う。もちろん低利益だからじゃんじゃん儲かるというビジネスではない。経営の想いに答えるため、最後の1本まで丁寧にいただく。そして店の人達にお礼を言って出る。
利益率の低さから、チェーン展開は爆発的に増やすことは困難である。フランチャイズ方式での展開もかなりハードルは高い。本部から十二分に説明が必要だし、投資の回収に長くかかることも説明が必要と思う。多くの客が来店する立地でなくては、店舗の維持は難しい。昼間はサラリーマンが、夜は呑みのシメに来る人達・・・と丹念な周辺環境の調査も必要であろう。この困難な経営形態を続けるにはかなりの努力が必要である。予想ではあるが、この業態で低コスト&高付加価値のノウハウを蓄積し、他の業種にも広げていくのではないだろうか。安い金額で美味しいものをという挑戦を、これからも見守っていきたい。(あかん上から目線過ぎる・・・)
ありがとうございました。
鹿沼の仕事を早々に切り上げ、新幹線で船橋に向かう。無理やり入れた仕事なので致し方ないのだ。新幹線で大宮まで行き、そこから京浜東北線で南浦和。武蔵野線で八柱で降りる。昼食をと思ったが乗り換え時間は20分。手っ取り早く富士そばに入る。そこで驚愕の蕎麦に出会ってしまった。食券を記念に読んでいる本のシオリにする。
そうポテトチップである。何とまあポテトチップが乗っているのだ。これはあかんで、ほんまにあかん・・・と思いながらついボタンを押してしまった。口直しが必要かとカレーライスの小も一緒に頼む。
蕎麦に再度揚げたのか(?レンジで加熱?ポテトチップをフライヤーに入れたら香りと味が天ぷらに移るかもね)パリパリのポテトチップがでーんと乗っていた。
蕎麦をつるつるといただく。うん、蕎麦だ。間違いなく正真正銘の蕎麦だ。あたりまえだ。
そこで、出汁を吸わせてふにゃりとさせたポテチをいただくことにする。まずは深呼吸一回。出汁の味のポテチも悪くない。いつものように胃に送り込む。するとなんということでしょう、口の中にパーム油系の独特の風味がどわ〜〜んと広がる。強烈な一撃である。あっという間に蕎麦の風味が一掃されてしまう。そこでカレーも楽しむことにした。
いやあ参りました。ジャンキーなメニューにやられました。
そろそろカレーの日かなと危惧していたのであるが、惜しい。ハイシライス(大坂の自由軒の言い方ね)でありました。
今日は1日2食が蕎麦でありました。
ごちそうさま
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