エル・クラン 62本目製作国:アルゼンチン
製作年:2015年
<スタッフ>
監督:パブロ・トラベロ
脚本:パブロ・トラベロ
フリアン・ヨオラ
撮影:フリアン・アペステギア
<キャスト>
ギレルモ・フランチェラ:アルキメデス・プッチォ
ピーター・ランサーニ:アレハンドロ・プッチオ
ジゼル・モッタ:シルビア・プッチオ
フランコ・マシニギ:ジェルモ・ジェルモ・プッチオ
ガストン・コッチャ:ラーレマギラ・プッチオ
アントニア・ベンゴエチェア:アドリアナ・プッチオ
<感想>
アルゼンチンで暮らすプッチオ一家。軍の仕事をしていたアルキメデスは相当な収入を得ていて裕福であった。マルビナス戦争(フォークランド紛争)でイギリスに停滞敗北を喫したアルゼンチンは、民政に移管していく。アルキメデスでは職を失うことになってしまう。すると彼は誘拐ビジネスを思いつき、自宅に誘拐した人物を隠し、何事も無い様に振舞うのであった。
フォークランド紛争(アルゼンチンではマルビナス戦争)の敗戦後、軍事政権のガルチェリ大統領は失脚。引き継いだ軍人政権も急速に国民の支持を失って失脚する。民政に移行することによってアルキメデスは、軍事政権内で失職。自分の子供の友人の誘拐を皮切りに、誘拐して身代金を奪うという手口で4人を誘拐し3人を殺害したという。巻き込まれたのは長男のアレハンドロをはじめとした、妻や子供達。アレハンドロは逮捕後に自殺を試みるが、九死に一生を得た。しかしその後も自殺未遂を繰り返し、若くして亡くなる。不気味なのは父親のアルキメデス。幹懲役であったが20数年刑務所で過ごしたあとに出所。弁護士の資格を取り、自分の弁護をしたという。映画でも現実でも最期まで自分の犯した罪を認めようとせず、家族を巻き込んで人生を狂わせたのに何も感じていない様子なのだ。おそろしい。
この作品の計画が明らかになった2012年、アルキメデスから監督に会いたいと連絡があったそうなのだが、パブロ・トラベロ監督は会うことができなかったそうだ。その後間もなく、アルキメデスは突然死亡してしまう。もし会っていたら彼は何を話したのであろうか。
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