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名駅(めいえき)に車を停めて、津に出かけることにしました。 ばっちゃんや義理の両親の一個大隊と、近鉄名古屋駅で待ち合わせです。 昼は抜きにするつもりだったのですが、蕎麦の看板を見てついつい入ってしまいました。 北陸のそばは、太いので噛まずに飲み込みには少しテクニックが必要です。 3年前の4月に札幌からこの店を訪問して以来のことであります。 今年3月にM先輩が奥さんと訪問した際、おばちゃんと電話で話をしました。 「あけましておめでとう(!)あんた、ひとっつも来いへんな」 「あ、あ、おばちゃんお久しぶりッス。おめでとうございます」 「あんた伊勢参りに来んのか?」(伊勢近郊の人は年に一回はお伊勢参りが普通と思っている) 「すっすんません」 「店に来なあかんで〜」 「はい」 ということで幸源を訪問。メンバーは義理の両親、義妹、義理の姉夫婦、姪っ子、ばっちゃんの 8人でありました。 数年前に改装した壁。おばちゃんの店は小さくてコンパクトなのです。 顔を見るなり 「あんた、2人で来るんじゃなかったんかい」 といきなり叱れた。なははは、「おばちゃん節」が始まった! さてここの名物は、おばちゃんのしゃべくりとタレ。おばちゃんが丹精込めて作るたれは 肉に漬けると魔法の様に美味しくなる。このタレに文句をつけたり、唐辛子を入れたりし ようもんなら、物凄い剣幕で叱られる。ここの常連なら誰でも知っていること。 十数年前には 「ワレ、客に何言うんじゃい!」 と言うチンピラに対して 「このヤクザもんが! 文句あるなら帰れ!」 と牛刀を振り回して追い出したという伝説を持つ。 カルビと牛タンであります。屠殺場から直接取り寄せることも多く、元気な頃は自分で 買う部位を現場で見てからという徹底振りでした。松坂の和田金や朝日屋でも食べたこ とがありますが、ここのお店程の衝撃がありませんでした。もちろん和田金では支払い の時に衝撃を受けましたが・・・・・・・ 少しぼやけていますが、ホルモンであります。脂がぽってりと付いたホルモンは噛む度 に甘い脂が口の中一杯に広がります。 肉を目の前にして奮闘中の一族の皆さん。 レバーは物凄く厚くてなんじゃこれ? という感じ。焼き上げてかぶりつくと衝撃が 体の中を走ります。そう、甘いんです。新鮮なレバーは甘味があるというのを初めて 知りました。 問題の漬物であります。おばちゃんは、気に入ったお客さんにはエコひいきをします。 黙っていても出してくれるキュウリのぬか漬け。この他にはカクテキ、白菜キムチな どを出してくれます。これが黙って出てくるか否かが常連となったか否かの分かれ道。 新入りが、「おばちゃん、漬物こっちにも頂戴」と言うと「もうないわ」というのが いつもの風景。そんな新入りさんは、これ食べなと常連さんから渡される漬物を食べ るのもこの店の風景なのです。 おばちゃんが 「おじさん(義父のこと)センマイ好きやったんやないか?」 そう。義父の好きなせんまいを覚えてくれていました。この優しさと激しさの両方を備 えているのがおばちゃんの魅力。一度ハマると抜けられない。これを「幸源病」と呼ん でおりました。 最後には残った肉をごはんに乗せて、上からタレをかけて焼肉丼にしました。 おばちゃんには逸話がたくさんあります。 ケース1:酒飲んで大騒ぎする客には 「あんたもう帰りん」「ここ空ける気まだ無いか?」 ケース2:遠くから来る客には・・・もちろん今回も言われた 「こんな店に来る気が知れん」「アホとちゃうか」 (来い、と言ったのはおばちゃんやん。笑) ケース3:気に入らない人の目の前で 「気に入らない客には出したくないんさ」って目の前にその客いるし・・・・ ツワモノになると「ほい、そーですか」と言いながらパクついている。拍手! 「この年になったらもうイヤなものはイヤ。我慢したくないんさ」 っておばちゃん20年前から言っているってほんとですか? 爆 客にひどいこと言ってしまったなと思い、仏壇に手を合わせて「すまなんだ」と謝るけど 翌日になったらまた「言ってしまうんさー」と豪快に笑い飛ばすおばちゃん。いつまでも 元気でいて欲しいなあ。 おばちゃんと3年振りにいろいろな話をした。 M先輩と自分の人生と食べ物の師匠だったOさん(故人)の話。 おばちゃんの風呂友達の近況。 近所のカメラ屋さんのおじさんが定年退職したこと。昔出入りしていた客の消息。 孫さんのこと(この店で食事していた)。おばちゃんの故郷、島根の話。 とてもとても楽しかったッス。 つれづれに思い出したこと(ピーター・メイル著 「南仏プロヴァンスの木陰から」) この本は、作家ピーター・メイルがイギリスからプロヴァンスに移住したときのお話。 何度も読み直してみると、文章は素っ気無いけれど、ペーソスと愛情を感じる事がと ても不思議な本。印象的な文章が多く、何度読んでも楽しい。 この本の中ほどに、レジスという大柄な男性が出てくる。食事の為に生まれてきたと友人 から称されるほどの食べ好き。ピーター・メイル氏を昼食に誘い出す件(くだり)が、僕 の「食べ物遍歴」の行動規範になっているのかも知れない。 レジス氏の食に対するポリシーは、いまや僕の手本になっているのかも知れない。 「経費で食事をする店」はお呼びでは無く、「払った金に見合う料理を出す店」がいいと いうこと。これからもこんな店を探していきたい。 ※前回の幸源の記事はこちら ※おばちゃんの酒の抱腹絶倒の話題はこちら 幸源 [ 焼肉、ホルモン ] - Yahoo!グルメ ※2009年5月5日時点の情報です。 ID:0004970411 |
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まだお店のお肉のこってますか?
2009/5/5(火) 午後 7:58
P.S. 和田金のお肉も大好きです♪
2009/5/5(火) 午後 7:59
おひさ殿
もうありません。残念ッス。
2009/5/6(水) 午前 8:41
おひさ殿
2人でお腹一杯食べると5〜6万円もする和田金は、自分には無理です
2009/5/6(水) 午前 8:43
こんなお店に、ぶらり食べ歩きの旅に行きたいものです♪
2009/5/6(水) 午後 0:10
tomo殿
そうですね。飛び込んだお店での楽しい体験は得がたいものです。
2009/5/6(水) 午後 2:48