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<感想> 主人公の佃はロケットの打ち上げに失敗した後、責任を取って研究所を辞めて大田区にある実家 の工場を引き継いだ。 中小企業でありながら優れた技術をもつ佃製作所は、佃の手腕によって下請けとして一定の存在 感を有するようになっていた。 そんななか、一部上場企業のライバルからいわれのない特許権の訴えを起こされてしまう。一方 開発した水素バルブの特許についても、ロケット開発をしている会社から譲るようにと迫られる。 行き詰まりそうになる資金、割れる社内と反抗する娘など様々な問題を抱えながらも信念に沿っ て夢を実現する物語。 心が熱くなる小説。最初の10ページでもう止まらなくなった。飯田橋で新年会があった後、電 車の中で読んだのであるがおもしろくて、床の中に入ってもしばらく読んだ。結局翌日の朝の通 勤電車のなかで読了。僕は飲むと必ず寝てしまうのであるが、それでも尚本を読み続けたという ことでこの本の面白さが伝わるであろう。筆者は学校卒業後に銀行で働いていたため、出資につ いての描写はリアルであると思う。科学技術に関する描写も多く、ロケット工学の取材も相当や ったことが伺われるが、文章が非常にシンプルなので読みやすい。難しいことをシンプルな文章 で書くことは難しいと思う。これをさりげなくやってしまう筆者は凄い。 血沸き肉踊ると言ったらいかにもおっちょこちょいの僕らしい表現かも知れないが、とにかく面 白い本であることは間違いない。
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ニッポンの技術はこういうところで支えられてるですよね〜
2012/1/15(日) 午後 2:04
1日の出来事をシンプルな文章で書くのは難しいと思う。
2012/1/15(日) 午後 6:53
この本、良いですよねぇ〜。
何か忘れていたものを思いださせてくれました。
甥っ子に、読んでっと渡したら、感動したと話していました。
2012/1/16(月) 午前 8:40
彩雲殿
特許技術を売り出すというところではなく、できた技術を使って世の中に貢献するというロマンに、職人と技術者は賭けるのですね。
2012/1/17(火) 午前 8:23
kazubon殿
文章の上手さだけは敬服しております
2012/1/17(火) 午前 8:25
yoko殿
いいチョイスですね。甥っ子さんも感動したということに僕は嬉しかったです。大昔、親戚の方から紹介された本で感銘を受けたことが何度かあります。そうした本との出合い方って何十年経過しても忘れません。
2012/1/17(火) 午前 8:28
今頃のコメントですが同じ作者だけに半沢直樹によく似た面白さですね。トラバします。
2013/9/12(木) 午後 6:04