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その昔、名古屋の栄に「青葉」という素敵な中華料理屋があった。 薄暗いビルの谷間にあったその店には土曜日に良くばっちゃんとでかけた。テーブルが3つとカウンター だけの狭い店内。お母さんと息子で切り盛りする、愛情溢れる店であった。 カウンターに座るとラジオからはNHKの廣瀬アナのやさしい声が出迎えてくれる。 「お母さん ビール ピータン 青菜炒めパクチーたっぷり 餃子 唐揚げお願い!」 最後にオーダーしたおかゆがここの店の秘密のメニュー。常連しか知らないメニューに無いメニュー 作るのに1時間はかかる。着席するなりオーダーをしないと、間に合わない。言い換えれば「おかゆ」を 食べる為に他のメニューで時間を潰している様なもの。でもどのメニューも美味しいけどね。 お母さんは丹念に米を洗って釜に入れ細火でコトコト煮込む。蓋を開けて「アク」を丹念に取り除く。 お母さんはおかゆに付きっきりだ。 ホカホカのおかゆが出来上がる頃、僕達もすっかりできあがっている。 出来たてのおかゆに、ザーサイや豆腐乳を加えてかき込む。何ともいえない米の甘味。 満腹の体を抱えて夜の街へ繰り出す僕達を 「気をつけて」とお母さんはいつもの笑顔で送り出してくれる。 ああ良い店だったなあ・・・・ 店の最後の日、仲間とたくさんの花束を持って店に行ったら涙を流して喜んでくれたっけ。 東京にいったお母さんは今どうしているだろうか・・・ 1995年閉店 翌96年息子さん単独で「東勢」という中華料理屋をオープン 残念ながら青葉とは違う店になってしまった。本当に「味・心の伝承」は難しい
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