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<感想> 江戸に住む庶民の暮らしを紹介した本。家の中にはタンスなどの家具は無いのが普通。わずかな家財道具 しか持たず、下駄までもレンタルしていたという。完全なリサイクル社会で、糞尿は畑の肥料となり紙屑 は集められて紙として再生されていた。貧しいけれど幸福に過ごしていた時代を考えると、現代社会の問 題点が浮き上がってくる。 本当に必要なものなのか、それすら十分に吟味せずにモノを購い、一方では飢餓や貧困を生み出している。 そんな生活に決別を告げる日は近いのではないか。
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ほほほほの本
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<感想> 常磐大学の秦先生と松原先生は、学生の教育の一環として近隣の畑を借りて農作物を栽培して いる。蕎麦、じゃがいも、小麦などである。蕎麦については毎年晩秋に蕎麦打ちの会を催して ここ数年連続して参加させていただいているのである。そして毎年小麦粉を送って下さるので ナンと作ったり、お好み焼きを焼いたりしているのであるが、そこから先のレパートリーが無 い。これでは面白くないとこの本を手に取った次第。レシピ本と思いきや、筆者がユーラシア を歩いて調査して習得したものが掲載されてあり、小麦のシルクロードとしても面白い。 粉300g+水150〜180ñM+塩小さじ1杯という生地をベースにして、練り上げて寝か せた生地を使って様々なメニューを提案している。それは実際にトルコや中国の一般家庭で作 られているというところがいい。 筆者よると中央アジアあたりの家庭では、お客さんが来たというと台所のテーブルに洗面器を もってきて生地を捏ね、瓶などで伸ばして粉を使った料理をスルスルと作ってしまうのだそう である。その瓶はその家のお父ちゃんが呑んだウォッカなのかな?などとつまらない想像をし ただけで楽しくなってきてしまう。 僕は食事をするときに厨房の中を覗くのが好きだ。特に中華料理とイタリアンの調理場は、眺 めているだけで元気になってくる。シェフの許可が出れば、手元の作業をじっと見ていたい位 なのである。 先月、この本に書かれていた調理法を試したところ、大失敗に終わってしまった。敗因は練り上 げた後にビールを飲んで昼寝をしてしまったこと。次回は禁酒をして製作に臨みたい。
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あなたは自分を利口だと思いますか? ジョン・ファードン著河出書房新社刊 14冊目
<感想> オックスフォード大学・ケンブリッジ大学の入試問題は、この本の表題のようなものが出るのだそうである。 ほんまか なんでも出題者は回答者に「考える」ことを求めているそうである。乗り越すことはいとも簡単にできるので あるが、考えることは苦手な自分にはチト読んでいてもしっくりこないところが多い。筆者はケンブリッジ大 学卒業の方らしいから、回答への解説もかなり踏み込んでいて興味深い。でもこんな問題を簡単に解いて しまう学生って本当にいるのですなあ。 |
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<感想> 東京大学を卒業し、NHKに就職してディレクターとして活躍。NHKに所属しながらアメリカの 大学に留学を試みたがうまくゆかず、留学のためにNHKを退社。大学を卒業後に外資系のコンサ ルタント会社に就職し、さらに転職して現在は作家&コンサルタントとして活躍する筆者の書であ る。東大を卒業してNHK⇒アメリカ留学⇒外資系コンサルタント会社⇒外資系番組制作会社⇒独 立という経歴を見たら、自慢大会的な本かと思った。しかし内容はさにあらず。これから外資系会 社を目指す若者の視線で書かれているのである。社員の待遇については湯水のようにお金を使う会 社なのに、プロジェクトでは徹底的にこすとダウンする・・・なんて読むとちょっとびっくりして しまう。本国から派遣されていた経営幹部が、東日本大震災と原発事故が発生したことで、誰より も早く日本を脱出してさいまったことや、上司の悪口を言うと必ず報復を受けるとか、なかなか興 味深いインタビューなのである。
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<感想> イスラムとは、いままでちゃんと接する機会が無かった。イスラム諸国=中東というイメージ が強く、「遠くの国で信じられている宗教」というイメージが強い。世界中で信徒は11億人 いると言われているが、その教示の実態を僕は今まで知ろうとはしてこなかった。 この書はイスラム社会での知の伝達・継承がどうやって行われているのかを明らかにしている のであるが、その過程でイスラムについて知らなかったことがたくさん書かれていた。 僕のイスラム理解を深める入り口を開けてくれた書になる気がする。
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