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<感想> 「失敗の本質」で大東亜戦争の日本軍の失敗を分析した執筆陣が、逆転に成功した戦略を分析し 解説をした書である。こう書くといかにも「戦略だなんて右翼的だ」と考える方もいると思うが 国と国、組織と組織が知力・体力・経済力などの持てる力全部を使って行う戦いにこそ、組織運 営やリーダーシップの良い手本があるとしている。確かにこの書で描かれた国を、自分の身近な 組織に置き換えると、なるほどなと思うことが多い。「失敗の本質」で先の大戦の日本が辿った ような過ちを犯さないためと執筆陣は書いていたが、ここでも戦史研究を広く公開することで、 間違った方向に行かないようにして欲しいという願いを強く感じた。 話は違うが、「ベスト・キッド(1984年)」で主人公のダニエル少年に空手を教える師匠の ミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)が、「空手を習うのは戦わないため」と少年に話すセリフ がある。これとまったく同じことを、僕の先生が1978年の最初の鹿児島での合宿で言ってい た事を思い出した。ちなみにこの映画のミヤギ役は当初三船敏郎にオファーが出ていたそうであ る。もし三船がこれを受けていたら1967年の「グラン・プリ」以来の名作になったのではな いか。残念である。 さて、この本で事例として取り上げているのは、1.毛沢東の包囲討伐 2.バトル・オブ・ブ リテン 3.スターリングラードの戦い 4.朝鮮戦争 5.第四次中東戦争 6.ベトナム戦 争 の6つの事例を上げて解説をしている。この中では朝鮮戦争におけるマッカーサーの仁川上 陸作戦が非常に興味深かった。いずれも不利な体勢からどうやって形成を逆転したか・・・とい うポイントが明確に提示されており、軍事的勝利を収めていながら、政治的に負けてしまい撤退 よ余儀なくされたベトナム戦争など、かなり整理された状態で頭に入れることができた。 余談ついでに、バトル・オブ・ブリテンでは優秀なドイツ空軍の戦闘機に対応するため、イギリ スは足の速いスピットファイヤーとハリケーンに次のような変更を実行した。一つは、弾道集中 点の短縮によってより敵機に近づいて射撃をして銃弾の威力向上を狙ったこと。座席シートの裏 に防弾版を設置してパイロットの生命を守ったこと。着弾で発火しやすかった燃料タンクに防弾 処置をしたこと。翼の下を青色に染めて地上から発見しにくくしたこと。すべてはイギリスの制 空権を守るために行った施策である。目標を一つにして、全てのメンバーが同じ目標に向かって 邁進することで、事態の打開はできるという良い事例であると思う。
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ほほほほの本
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巻頭インタビュー
ロンドン大学のロナルド・ドーア名誉教授の冒頭の発言が秀逸である。ここに全文を記載 政治の劣化は国民にも責任 の日本の第三極ブームは、組織としても思想としても分別の無い既成政党への幻滅にほかな らない。日本と同様に、既成政党が魅力を失ってしまったイタリアでも、出てはすぐ破裂し てしまう「液体政党」が乱立しているが、結局それが政治に対する国民の関心をつなぎとめ るために必要な現象ということだろう。ただし、この動きの中で登場してくる政治家は人気 中心、もしくはエゴ中心で、原理原則を重んじる人物は残念ながら見当たらない。 (ここまで本文) な答えを出している。劣化した政治家を支えてきた官僚になりたがる新卒の学生が減少して
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