「何よぉ!どーしてあたしがこの暗くて狭くてじめじめしたどーくつを歩かなくっちゃいけないのよぉ!!」
エリニュスは今、魔力を高めると言うマンドラゴラの草を求めて、魔女メディナがすんでいると伝えられている洞窟を、ひたすらさまよっていた。
「うわーん!もう帰りたぁい!!でもこのままじゃ魔力もそのままだし…。」
エリニュスはマーリンに相談をした。そして、魔力が衰えていることを知り、今こうしてマンドラゴラを探しているのだ。
行けども行けども何も見つからないのでエリニュスはあきはじめていた。
「つまんなーい。かえろっかなー。」
しばしの間。そして、
「きーめたっと!かえろかえろ!」
帰ることにした。
「マンドラゴラはまたでいいよね〜。」
エリニュスがそういったそのとき、
「はぁい?あたくしの名前を呼ぶのは誰かしらン?」
返事が返ってきた。
『うそっ!?まさか、マンドラゴラ!?』
マンドラゴラは根が人の形をしており、高い魔力を持つ物は人の言葉も喋るという。そのことを知っていたエリニュスはとっさにそう思った。
「どこよ!!出てきなさい!マンドラゴラ!!」
エリニュスのその叫びは洞窟に反響するばかりであった。
つづく
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