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ここは魔法王国「ディナー」
ここに住む人間は、白魔法を得意としている。
たった今、ディナー王国は、黒魔法使いの国ブレイクファスト帝国と戦争をしている。
「セレス…!」
リアの目の前で、セレスは石になった。敵兵がはなった魔法が、セレスに直撃したのだ。セレスはリアをかばったまま、硬直していた。
「そんなっ…!どうして…!?」
リアは、混乱しながらも自分の持っているスプーンを掲げ、リフレッシュの魔法を唱えようとした。だが、リアを敵兵が放っておく訳がない。敵兵は、セレスに向けていた黒魔術独特の装飾夥多なスプーンをリアに向け、呪文の詠唱を始めた。
「待てぇッ!!」
敵兵の詠唱は中断された。
「ラウェス!!」
フォーク兵隊長のラウェスが、敵兵のスプーンをフォークで打ち下ろしていたのだ。
「ブレイクファスト魔法兵!いったん退けぇー!」
ブレイクファスト帝国の兵士たちは、それを聞くと瞬く間に去っていった。
「セレス…無理しないで…。」
リアのリフレッシュで石化が解けたセレスが言う。
「だいじょーぶだいじょーぶ。心配しないでリア。」
「何が大丈夫なものか!私が助けに行かなければ、貴様らは確実にやられていたぞ!」
ラウェスが怒鳴る。ここはディナー城の一室。戦闘の終わったリアたちは、体を休めるため戻ってきていた。
ディナー王国と、ブレイクファスト帝国。そしてランチ公国は230年から15年もの間、争っている。人間を殺さないという条件付で。それでも人が一人も死なないわけではない。いまのように魔法をかけられ、そのまま解けずに死ぬものもいる。それでも彼らは戦い続けるのだ。
つづく
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