天馬カヲルの(絶対的に)駄目ブログ

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「レアン!なんだ!このザマは!!」
ここはランチ公国。城内の一室。怒鳴っているのは、ジャンヌという、この国でも一・二を争う女騎士で、怒鳴られているのはその部下、レアンだ。
ジャンヌは薄っぺらい紙をテーブルに叩きつけ、怒り心頭の様子で怒鳴っている。
「ジャンヌ騎士隊長…。そんな事言われましても…。」
「仕方なかったでは済まされんぞ!!この失態、どうしてくれる!!」
「すみません…。今回の極秘武器輸入の件の失敗、すべて私の責任です…。」
「それでいい。」
「は…?」
「最初から謝っていればよかったのだ!下手な言い逃れなど聞くに堪えない。」
「では、私はどうしたらよいのでしょうか…?」
「カルムナエに相談してみろ。奴なら何かいい方法を思いつくはずだ。」
「は、かしこまりました。」
レアンはそう言うと、その部屋から出て行った。後にはジャンヌが残される。
「カルムナエ…。うまくやれよ…。」
ぼそりとそうつぶやくジャンヌの後に、車椅子に乗った青年が近づいてきた。
「ジャンヌ、どうしたんだい?あんなに怒鳴って…。」
いきなり声をかけられ、少し驚きつつもジャンヌは答える。
「オ…オルレイ様。いえっ、あのっ、な…何でもありません!」
この車椅子に乗った青年、オルレイは、このランチ公国の城主の息子、つまりランチ公国の時期国王なのであるが、その優しすぎる性格で、国王には向かないのではと噂されていた。
何が『何でもない』のかよく分からないオルレイは、困った様子で首をかしげる。
「ジャンヌ、状況がつかめないんだけど…。」
「いえっ、本ッ当に何でもないんです!」
そして、ジャンヌはオルレイの車椅子を押す。オルレイは状況がつかめないまま、ジャンヌに車椅子を押されてしまっていた。
「何か心配事でもあるのかい?良かったら相談に乗るよ?」
「いいえ、大丈夫です。オルレイ様、まだご病気が完治していないのでしょう?部屋から出てはいけませんよ。」
「あ、そうだったね。」
ジャンヌはオルレイににっこりと笑いかける。
その笑顔は、先ほどの怒鳴っていた表情が想像できない位、美しかった…。

つづく

コンコン、と軽い、木の扉をノックする音が聞こえる。
「どうぞ。」
リアは扉のほうを向いて、そういった。
「リア、買って来たよ。」
扉を開けて入ってきたのはセレスだった。セレスは手に大量の魔法薬の材料を抱えている。
「じゃあ、ブラックドラゴンの鱗の粉末と、孔雀石のかけらを机において。」
「うん。」
セレスは短くそう答えると、黒い粉末の入ったびんと、緑色の石を取り出して、机の上においた。
「ねぇ、リア。何つくるの?」
「石化を防止する薬。セレス、この前石化したでしょう。」
「あ゛ー、そうだっけ?」
セレスはしまったと思い、とぼけて見せた。

リアは、自分の失敗を許さない。一度でも失敗すると、次からは絶対失敗しないようにする。
リアは、セレスが石化したのは自分の不注意だと思い込んでいるのだ。

「ところで、ブレイクファスト帝国の状況は?」
「んーとね、潜入してきた兵士によると、魔女メディナが若返った事がすごいうわさになってるって。」
「魔女…メディナ…?」
「なんかね、とある黒魔術師が、洞窟で偶然会ったって話だよ。」
「じゃあ、ランチ公国は?」
「いまだ鎖国中。どうやっても入れないってさ。あの国魔法は一切使わないのに、誰も行ったことないんだよー。変だよねー。」
「さ、手伝って。後はこの一角獣の角の粉末を混ぜるだけだから。」
リアはセレスの話を聞きつつ、薬の調合を行っていた。
「ねー。さっきっから聞いてるとさ、この薬って…変なものばっかり入ってない?」
「大丈夫よ。本に書いてあったとおり作ったもの。飲めないはずがないわ。」
「やっぱり飲む薬なんだ…。」
この薬を飲むのが誰なのかは分からないが、確実に自分が飲むような気がしてならないセレスであった。


つづく

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洞窟の中をひたすら彷徨うこと約3時間…。いまだにエリニュスは洞窟の中にいた。
「んもーう!!どうなってるのよっ!あっちは行き止まり、こっちは大穴が開いてて進めない!このままじゃ魔力が戻るどころかここで餓死しちゃうじゃない!!」
「…れじゃ…。」
「?空耳かしら…?」
「わらわの家で騒いでおるのはだれじゃ!」
みるとそこには、ローブを着た小柄な老婆がいた。
「ぎゃーっ!!!!ミイラッ!!!!」
あまりにも不気味な姿だったため、エリニュスは思わずそう叫んだ。
「誰がミイラじゃ!!!わらわは偉大なる大魔法使いにして絶世の美女と謳われた魔女メディナぞ!!!!」
偉大なる魔女メディナのことは、エリニュスもよく知っている。その美貌で何人もの男を虜にし、絶大な魔力で多大な功績を挙げ、小国だったブレイクファスト帝国がここまで大帝国になったのも彼女のおかげなのだという。
「えぇぇぇ!!!うっそぉぉぉぉ!!!ゆ、有名人にあっちゃった!!サ、サインくださいっ!!」
「サインなど求めている場合ではなかろうが!!お主ここから出たいのであろう?出してやってもよいぞ。」
「えっ!!マジですか!?」
「マジじゃ。お主のようなうるさいのが家の中にいたのでは、集中して魔法が出来ぬのでな。」
「すみません…。で、その魔法って、どんな魔法ですか?」
「若返りの魔法じゃ。わらわの美しさをまた世の女どもに知らしめるためにな。では、飛ばすぞ。」
メディナが詠唱を始める。するとエリニュスは徐々に姿が薄れていき、メディナの呪文が唱え終わった時には、すでに洞窟の外にいた。
「魔女、メディナ…。どれだけ美しかったのかしら…。」

つづく

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どうやら近くにマンドラゴラがあるようだ。

「マンドラゴラね!出てきなさい!!」
「いやぁン。あたくしは恥ずかしがり屋さんなのぉン。」
『いちいちムカつくしゃべり方するマンドラゴラねまったく!!』とエリニュスは思っていた。

周りには光るコケがはえているため、もうランプは必要ない。
エリニュスはスプーンを下に置き、考え込んだ。
『ヘタに近づけばマンドラゴラの魔法の餌食ね。どうすれば…。』
「そっちからこないのならあたくしからいくわよぉン。ヘルファイア!!!」
いきなり影から火の玉が飛び出した!エリニュスは気がついて急いでよける!!
「なによっ!いきなり攻撃なんてひきょーものー!!」
「ひきょうもなにもあるもんですかぁン。まだまだいくわよぉン。ストーンブラスト!!!」
次々と飛んでくる石つぶてを紙一重でかわしながら、エリニュスは考える。
『まともに戦っても勝ち目はないわね…。こーなったら!』
エリニュスはマンドラゴラに聞こえないよう、小声で詠唱を始めた。しびれをきらしたマンドラゴラは、最大級の魔法を放つことにした。
「つまんないン。もう終わりにしましょうン。アクアマキシマ…」
「かかったわね!それを待っていたのよ!スペルミラー!!」
エリニュスはマンドラゴラが呪文を言い終わる前に、魔法返しの魔法、スペルミラーを放った。マンドラゴラが放ったアクアマキシマムがすべてマンドラゴラにかえる!
「な…なんですってぇン!!?いやぁン!きゃぁぁぁぁぁっ!!!!」
マンドラゴラは自らが放った魔法によって倒れた。あっけない最後だった。

「ふうっ!これでやっと帰れるわね…って、ココはどこよっ!!!」


エリニュスは道に迷っていた―――――――

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「何よぉ!どーしてあたしがこの暗くて狭くてじめじめしたどーくつを歩かなくっちゃいけないのよぉ!!」

エリニュスは今、魔力を高めると言うマンドラゴラの草を求めて、魔女メディナがすんでいると伝えられている洞窟を、ひたすらさまよっていた。
「うわーん!もう帰りたぁい!!でもこのままじゃ魔力もそのままだし…。」

エリニュスはマーリンに相談をした。そして、魔力が衰えていることを知り、今こうしてマンドラゴラを探しているのだ。
行けども行けども何も見つからないのでエリニュスはあきはじめていた。
「つまんなーい。かえろっかなー。」
しばしの間。そして、
「きーめたっと!かえろかえろ!」
帰ることにした。
「マンドラゴラはまたでいいよね〜。」
エリニュスがそういったそのとき、
「はぁい?あたくしの名前を呼ぶのは誰かしらン?」
返事が返ってきた。
『うそっ!?まさか、マンドラゴラ!?』
マンドラゴラは根が人の形をしており、高い魔力を持つ物は人の言葉も喋るという。そのことを知っていたエリニュスはとっさにそう思った。
「どこよ!!出てきなさい!マンドラゴラ!!」
エリニュスのその叫びは洞窟に反響するばかりであった。


つづく

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