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完成というより、正確にはいまだ乾燥せずでございます。
新作仏像の形作りが終わって、すでに10日がたちました。順調にいっていれば、そろそろ素焼きの準備ですが、その寸前で難航しています。
亀裂。
毎回どこかに入ってしまう乾燥中の亀裂ですが、かつての失敗で学習していても、計算外のそれがある。要するに油断なのであろう、これまで入らなかった部分に入ってしまったのだから。
世に陶仏の存在が非常に稀な証かもしれない。どの工程を見ても、油断と予断が許されないことを再認識した感です。32体目にしても!
今回の亀裂は、蓮座の蓋である。なぜ蓮座に蓋があるかは別の機会に述べるとして、わたしとしては最も完成度の高い形式をとったため、気合を入れたつもりでいた。
蓋はフラット。
そもそも、焼き物においてフラットなものには苦労は付きもので、乾燥時の反りを防ぐのにあの手この手で四苦八苦する。
今回はその反り防止の手段を講じるタイミングが遅れた結果なのであるが、一度亀裂が入ってしまうとその修正に手間取るという事態にぶち当たってしまったのだ。
蓋には彫りが施してある。彫られた部分は粘土が薄くなる。加えて彫りのない中心部分は厚く、乾燥は周りより遅くなる。
その中心と彫りの部分2箇所に亀裂が入った。マジで泣きたくなる。
救いはまだ修正が利く範囲であったこと。
僅かな亀裂に粘土をすり込み、霧吹きで全体の湿り気を戻す。それをガーゼで包んでさらにビニールで。そして毎日、家にいれば数回点検する。それでもすでに乾燥モードに入っているので、また亀裂が入る。また粘土をすり込む。の繰り返しで亀裂が消えるまでやる。
そして1週間、いまだその作業が続いている!!!
こうなったら作り直したほうがと思いきや、乾燥途中では正確な収縮率がでないから、諦めずにやるしかない。
まあ、素焼きで亀裂が残っていたら諦めて、他のパーツは本焼きし、蓋だけ作り直すという手はあります。ただし、蓋の合わせは、完璧とはいきません。
はあ〜、仏像作りも、わたしには全くの修行なのかもでございます。・・・・・合掌
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